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このままでは私の寿命がストレスでマッハなんだが・・ ◆/4zBz3jiVQ




 薄暗い部屋の中。
 お兄ちゃん以外の男と二人きり。
 普段ならとても我慢できないがこんな時だし文句を言うわけにはいかない。
 そもそもこのゲームの中では一人で動くほうが危ない。


 私たちはさっきの二人を探すことを中断し、放送を聞き逃さないように民家に潜んでいた。
「おいィ? 十一人も死んだだと? 俺は深い悲しみに包まれた」
 放送で発表される死者たちにコスプレ男は悲しんでいたけど、私は逆にその少なさに驚いていた。
 私が掃除した毒虫は2人。
 殺し合いに乗った人が同じように2人ずつ殺したとしても殺し合いに乗った人はせいぜい6人。
 何人参加しているのかは知らないけれど、いくらなんでも少なすぎるよね……


「名簿にお前の兄はいるのか?」
 その声が考えに沈んでいた私を呼び戻した。
「名簿?」
「聞いていなかったのか?名簿を見ればお前の兄がいるかどうかがわかるのは確定的に明らか」
「そんなものはバックの中にはなかったけど……」
「放送後に文字が浮かび上がるらしい」


 文字が浮かび上がる?
 なんで、そんな面倒なことをするんだろう。
 そう思いながらもデイバックを覗き込んだ?


「あった、これかな?」
 さっきはただの白紙だった紙、その中のひとつに名簿はあった。
 私は急いでその名簿の上から下まで目を通す。


「うーん、知らない名前ばっかり」


「お前の兄はなんて名前なんだ?」
「……それが、覚えてないの」
 コスプレ男はいぶかしげな顔でこちらを見てくる。
「お前それで良いのか?」


「うるさいっ!」


 床にこぶしを叩きつけた。
 自分に起こった異変と相手の無神経さへの苛立ちを床にぶつける。
 コスプレ男は困惑の表情を浮かべる。


「気に障ったならすまにい、俺だってFFではブロントだがリアルでは何かを覚えていないからな」


「え……?」
 覚えていない?
 このまま殺してやりたかったが、コスプレ男の言葉の欠片が気になった。
「どういうこと?」


「俺はFFではナイトだがリアルでのモンクタイプ俺を思い出せない自分がアワレで仕方がなかった」
 ……思わず日本語でおkと言いたくなるような日本語。
 頭が痛くなってきた。


「えーと、FFって何なの?」
 怒りをぐっと抑えて、辛抱よく質問を続ける。
 もしかしたらお兄ちゃんのことを思い出す手がかりにもなるかもしれない。
 そう思って心を支える。


「リアル世界よりも充実したヴァナ生活だ」

 ……我慢我慢。
 これもお兄ちゃんの為だから。
 自分にそう言い聞かす。
 殺気の言葉を噛み砕くとつまり現実じゃないってことかな?
 つまり、
「現実逃避?」
「貧弱一般人には一級廃人の俺の考えはわかるまい」
 こいつの言葉も分からない……


「そうだ、俺は謙虚だからな。剣のお礼にこれをやろう」
 しばしの沈黙の後、コスプレ男はそう言った。
 何か役に立つものかなと思いつつデイバッグをまさぐるのを見る。


 絶句した。
 取り出したのは帽子。
 麦藁帽子に近い色形をしているが何よりも驚いたのは、


「目!?……それを、被れって言うの?」
 帽子には目があった。
 その両生類的なものを感じさせるデザインだけでも常軌を逸しているのに、


「神様の被っていた帽子だ。神の加護があるのは確定に明らか」
 その目は意思を持ったように動いているのだ。

 差し出された帽子を見つめる。
 目はあたりを見渡すようにぐるぐると回っていたが、やがて止まり、目があった。
 目があって暫しの沈黙、そして、
「無理!こんなの被ってるところをお兄ちゃんに見られたらどうするのよ」
 怒りに任せてその帽子を払い飛ばした。
 こんなのを私にかぶせてどうするつもりよ!
 もう泣きたかった。


「お前勝手にプレゼントを拒絶された奴の気持ち考えたことありますか?
 マジでぶん殴りたくなるほどむかつくんで止めてもらえませんかねえ・・?
 マジでかなぐり捨てンぞ?」
「こんな気持ち悪いものを先にかなぐり捨ててよ!」


 もう嫌だ。
 こんな奴と付き合ってられない。
 コスプレ男が身を守るのに役に立つ奴じゃなければとっくの昔にさっきの2人みたいに掃除してやるのに。




 泣きっ面に蜂、悲劇は終わらなかった。




「ひっ!」
 さっきの帽子が目の前にあった。
 何も理解できないまま、とっさに顔を覆う。
 コスプレ男はとっさに剣を抜き帽子をなぎ払おうとする。
 しかし両方とも間に合わず私は……


「なんだ、たいしたことはなかった」
 帽子を被らされていた。
 正確に言えばこの気持ち悪い帽子は自分の頭に飛び乗ったのだ。
 自力で。


「な、何なのこの帽子」
 帽子はやたらぬてらぬてらして気持ちが悪かった。
「説明書には『ピョン太君を怒らせたらダメなのですー』と書いてある(リアル話)」


 何かいらっとするものを感じたが、それはこの場は置いておく。
 つまり……?
「私が、払い飛ばしたりしたから?」
「寄生されたみたいだな」


 もうやだこのロワ。
 私はそう思わざるをえなかった。




 【B-2 西部 住宅街の民家/一日目 朝】
【ブロントさん@ネ実】
[状態]: 軽い打撲や切り傷を全身に負っているが行動にしstyうはない、軽い疲労、防具がやや損傷、左篭手が大破
[装備]:緋想の剣@東方project
[道具]:支給品一式×2
[思考・状況]基本思考:右上と左上を倒し真のエンディングを迎えひっそりとリアルより充実したヴァナ生活を送る。
1:渚と渚の兄を守る
2:あの二人を見つけ渚を謝らせる
3:出会ったやつに話しかけ出来れば仲間にして敵対するようならばカカッと対処する。

【備考】
※メタ知識に関しては不明だがそんなものはなくてもブロントさんはうろたえない
※ナイトの防具一式はもはやブロントさんの普段着であるので奪われるわけがない
※流石に人が死んだので自分の行動に関してどちらかというと大反省したようです。

【野々原渚@ヤンデレの妹に愛されて夜も眠れないCDシリーズ】
[状態]:ヤンデレ、全身に軽い切り傷、腹部にダメージ(中) 軽い精神的ダメージ
[装備]:チャイナ服@現実 ピョン太君@私立東方学園
[道具]:支給品一式×2、タバコ一箱@メタルギアシリーズ、北条鉄平の首、北条鉄平の首輪、不明支給品0~5
[思考・状況]
0:救いはないんですか!?
1:ブロントさんを利用してお兄ちゃんと自分を守ってもらう。
2:あの二人を見つけて、自分の風評が流れるのを防ぐ
3:表立っての殺しはしない
4:最終的に意地汚い虫はみんな殺すが強い奴は潰し合わせる。
5:料理の材料を調達する?

【ピョン太君@私立東方学園】
諏訪子の帽子。
気性は荒いが涙もろい一面もある。
怒ると相手の頭に食らいつき一ヶ月くらい離れない。
肉体的ダメージはないが精神的ダメージはあるようだ



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