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引きこもりと神姫
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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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ホワイトファング・ハウリングソウル
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歌声、響いて──あるいは茜の日常




こうして手を動かしメロディを口ずさんでいると、時間を忘れます。
ふぇ……あたしですか?ええっと、マイスター・槇野晶の“妹”たる
神姫のアルマですッ……と言っても今日はHVIF当番の日なので、
“茜”として台所に立ち、お姉ちゃんが起きるのを待ってるんです。
あ、目が覚めたみたいです……もう、武装作るのに根詰めちゃって。
エアコンで冷えない様に、設定温度を上げて毛布も掛けたんですよ。

「ん、むぅ……くしゅっ。くそ、冷えてしまった様だな……む?」
「ふんふふんふ~ん……♪あ、起こしちゃいましたマイスター?」
「いや、構わぬ茜。ロッテとアルマは、今はどうしているのだ?」

ずれた眼鏡を掛け直しつつ整った黒髪を手櫛で直し、毛布を畳む少女。
これが、あたし達の“姉”である晶お姉ちゃん。“職人”を名乗るのは
ハッタリじゃないんですよ?さっきまで突っ伏していた作業台の上に、
フレームと思しき金属と強化プラスチックの塊が、幾つもありますし。
ちなみにロッテちゃんとアルマちゃんは、あたしの“妹”たる神姫達。

「クレイドルのバスタブでお風呂に入っていますよ。仲良く洗いっこ」
「こ、こらッ!?想起させるような事を言うんじゃない!それよりッ」
「……意識ですね?ええ、大丈夫。しっかり認知する様にしてます♪」
「ならばいいのだが……“現実感に乏しい”というのは気になってな」

お姉ちゃんが言うのは、この“肉の躯”……HVIFを使い続けていて
分かってきた副作用の事です。こうして“茜”として過ごした記憶が、
神姫素体の“アルマ”に戻った時、僅かに“感じ方”が代わるんです。
フェレンツェ博士とお姉ちゃんの改良で、一応は緩和したんですが……
多分あたし達に“魂”があるなら、それを元の躯から例え擬似的にでも
引き離した事で起きているんじゃないかな、って……そう思うんです。

「お前達の神姫素体をその体内に接合するという手法もあるが……」
「“素体を完全に捨て去ってまで人に近付く必要はない”ですね?」
「有無、やるとしても多種多様な問題が付きまとう。当分は無しだ」
「ですねぇ……その時もすぐ元の素体に戻れる様でないと、嫌です」

神姫は神姫として誇りを持って生きていきたい。それが、あたし達姉妹と
晶お姉ちゃんの、共通の考えです。別に“人類”になりたくてHVIFを
使っている訳じゃないですからね……垣根をどこまで取り払えるか、要は
それを知りたいだけですし。あたし達は、あくまでも“神姫”なんです。

「それで構わぬ。むしろ、そういう想いを持ってくれる方が嬉しいぞ」
「いえ。お姉ちゃん達こそあたし達の事考えてくれて、嬉しいです♪」
「そうか……む?何やら良い香りがするが、これは……紅茶か、茜?」
「淹れましたっ。ほら、時間見て下さい……とっくに深夜ですよ~?」

お姉ちゃんに紅茶を渡した後、あたしも自分のを持って席に着きます。
ちょっと根を詰めると、徹夜でもなんでもしちゃうのが晶お姉ちゃん。
だからあたし達周りの神姫が、適当にブレーキを掛けないとダメです。
『何故神姫か?』……ですか?ほら、お姉ちゃんは偏屈ですし……ね?

「ふぁ~、いいお風呂でしたの~♪クララちゃんも性徴しちゃって」
「……神姫素体でそんな変化しないもん、ロッテお姉ちゃんってば」

ちょ、ちょっと漢字変換が気になりますけど……“妹達”が別室にある
クレイドルから出てきました。長風呂らしく、気持ちよさそうですね。
真っ赤になったクララちゃん、可愛らしいです。ロッテちゃんってば♪
紅茶を飲み干し、晶お姉ちゃんが肩に飛び乗った神姫二人を撫でます。

「む?風呂上がりか二人とも……有無、人工頭髪の発色も良しッ!」
「マイスターも、お風呂戴いてくださいですの♪疲れたでしょう?」
「ぐーぐー気持ちよさそうに寝ていたんだよ?知らないだろうけど」
「う゛……そ、そんなはしたない寝方はせん!ともあれ、良いか?」

あたしは微笑み肯きます。ティーカップも洗わないといけないですし、
なんだかいい歌詞が浮かびそうで……ちょっと思考を整理したいです。

「では、リフレッシュしてこようか……覗くんじゃないぞ、お前達?」
「ひょっとしたら覗いちゃうかも、って冗談ですの~マイスター?!」
「からかっちゃダメだよロッテお姉ちゃん……大丈夫だよマイスター」
「全く……この娘を頼むぞ茜。私が出たら、お前も入ると良いだろう」
「もう皆元気ですね……わかりました。ごゆっくり、お姉ちゃんっ♪」

晶お姉ちゃんは『仕方ない娘らだ』と笑って、下階に降りていきました。
神姫素体でもHVIFでも代わらない……変えたくはない、日々の幸福。
その目線や視点は違っても“あの人の神姫”として、楽しく過ごす毎日。
小さくて大切な喜びが、ついつい即興の歌になって口から零れてきます。

『♪あたしはとっても小さくて、でも命-想い-はハートに一杯なのよ
  魔法使いが躯大きくしても、ココロまで大きくなんてならないわ
  だって何があってもあたしは常にあたし、巨人なんか無理な話ね
  この宝物小人のままでずっと大事なの、大きくなっても大切なの
  だから夜が来ても、あたしは常にあたし-自分-でいられるのよ♪』

──────題名は“A little little jem”って所で、どうですか?







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