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{こんな出会いもありか?}

「だあ~、頭がイテ~。昨日は飲みすぎたぜ…」

二日酔いになりながらも車を安全運転し帰宅する。
大学の講義が終わったのでその帰りだ。
自分の家に着くと車を車庫に入れドアをロックする。
バタン、とドアが閉まる音が耳に入り脳味噌に響く。

「イテテッ。と~ぶん、酒は飲みたくね~なぁ」

俺の家は何処にでもあるような普通の一軒家だ。
一人暮らしの家にしてはちょっと贅沢かもしれないなぁ。
本来なら両親がいるはずの家だが、両親は共働きで今は海外出張中。
何処の外国に居るのか見当がつかない。
姉貴は結婚しても社会人バリバリのOLで頑張っている。
仕事は『武装神姫』の関係らしい。
まぁ、姉貴の仕事については全然興味ないからどうでもいいけどね。
それよりも今気になっているのは姉貴に頼まれた仕事の内容だ。
昨日の俺は酔いつぶれていたので、詳しく仕事内容を聞いてなかったから何すればいいのかまったく解らない。

「…頭痛薬が欲しい」

家に入りリビングに置いてある薬箱から頭痛薬の入ったビンを探すが…。

「オイオイ…マジかよ」

頭痛薬のビンすら無かった。
どうやら今日は、この頭痛と闘っていかないといけなくなったみたいだ。
最悪だ、こん畜生。

「寝ちまおう」

薬箱を片付け、二階に上がり自分の部屋に向かう。
右手でドアノブを掴もうとしたが…違和感を感じドアの目の前で歩みを止めた。
足元から冷気を感じる、俺の部屋にあるエアコンが動いてるという証拠だ。
それはオカシイ。
生活費ギリギリで生きている俺がエアコンをつけっぱで大学に行くはずがない。
要するにこの家に誰かいる事になる。
だが、ここで一つ気にくわない理由がある。
それは家のドアがちゃんとカギが掛かっていたこと。
他の窓やドアにもカギが掛かっているので侵入はまず不可能。
窓やドアを破壊すれば侵入可能だが、そんな痕跡はなかった。
じゃあどうやって家に入ったんだ?

「…あ!」

そういえば姉貴が俺の家に仕事用の物を持って来るとか言ってたなぁ。
姉貴なら俺の家のカギを持ってるから家に入れるしね。
それなら納得がいく。
ただ俺の部屋に入るのはちょっとどうかと思うぞ。
それにエアコンのつけっぱは許せない、電気代の無駄だ。
明日文句言っとこう。

ガチャ

「あ!おかえりなさい」
「やっと来たなー。待ちくたびれたよ」
「遅すぎます!でも、許してあげますわ」
「あの、姉さん、そんな言い方はないかと…」

俺がドアを開けた瞬間、女の声が聞こえた。
だが、人間は居なかった。

「…ん~?」

机の方を見たら、そこに居たのは15センチぐらいの人形が四体居た。
金髪セミロングの子、その子に似ている真っ白いポニーテールの子。
その横には青いツインテールの子と、水色のツインテールの子。

「………」

ガチャ

ドアを閉め、こめかみを押さえる俺。
なんで人形が俺の部屋に居るんだ?
おかしい、おかし過ぎる。
しかも、帰りが遅いとか言われて怒られるし。
いったいなんなんだ。
頭痛の次は幻覚か?
そうだ、酒の飲みすぎで少しおかしいだけだ。
そうに決まってる。
俺は一呼吸おいて再びドアを開ける。

「何で閉めるのですか?」
「おい!今の行動は何!?」
「もうー、恥ずかしがりやさんね」
「だから姉さん、怒鳴っちゃ駄目だって」

どうやら幻覚じゃないようだ。
俺はスゥーと息を吸い込み人形達に向かってこう言った。

「テメェ等、誰だー!」

…。
……。
………。
俺が叫んでから数十分が経った頃、俺は携帯電話を通じて姉貴と口論してた。
「だから、そんな仕事の話は聞いてねーぞ!」
「いいじゃな~い。お金も入るし四人の女の子と暮らせるのよ。ハーレムじゃん」
「ハーレムだぁ~あ?フザケルな!誰が悲しくて人形の相手をしないといけないんだ!!」
「タッちゃんに決まってるじゃない」
「だぁー!兎に角、俺はこの仕事を下りるぜ」
「えぇー!?昨日の飲み屋で承諾したじゃないー」
「ウルセェー!あっ!!それと俺の部屋のエアコンつけっぱで家から出たろ。電気代返せ!!!」
「そのぐらいいいじゃない、ケチケチしないの」
「ケチケチしないと生きていけないんだ!」
「でも、この仕事をやってくれるのならケチケチ生活から抜けられるわよ」
「それでもだ!いいから、明日俺の家に来てこの精密機械人形達を持って帰れ!!」
「いいのぉ~?お金はかなりの額よ。さっき上の人から100万円近くの月給だって言ってくれたのよ。それでもいいのぉ~??」

うぐ、100万円!?

「そのぐらいの額ならタッちゃんの生活は相当楽になると思うんだけどなぁ~」

クゥ~、確かに毎月100万貰えるならかなり助かる。
つーかぁ、そんなバイト聞いた事がない。
何か裏があるんじゃないのか?

「裏なんかないよ。ただタッちゃんはその子達を可愛がってあげて、ちゃんと見守っていればいいのよ」
「…本当に100万、貰えるんだろうなぁー」
「お姉さんを信用しなさい」
「………」

チラッと机に居る四体の人形を見る。
金髪セミロングの子はジッと俺を見て、その子に似ている真っ白いポニーテールの子は涙目のウルウル状態で俺を見る。
青いツインテールのは『あっかんベ~』をして俺に挑発、水色のツインテールの子はオドオドしながら見つめてくる。

「………」

視線を戻し、少し考え結論を出した。

「わぁーったよ。こいつ等の面倒を見てやる」

そう言うと机の方から四つ歓喜の声が聞こえた。
はぁ~…金に目がくらんで結局こうなるのか。

「じゃあよろしくね、タッちゃん。あ、そうそう」
「んだよ、なんかあんのか?」
「あの子達にエッチな事しちゃ駄目だよ」
「ブッ!?んな訳あるかー!」
「あははは。それじゃあまたね~」

姉貴はそう笑いながら電話を切った。
あぁ~あ、頭痛い。
二日酔いだってのに怒鳴りすぎたぁ。
頭がガンガンして痛い。
俺は溜息を吐きながら椅子に座り、机に居る奴等を見る。

「で、いったいどうすればいいんだ」

困った風に言うと、金髪セミロングの子が前に来て頭を下げた。

「初めまして…かな?…私は天使型アーンヴァル・高機動型神姫です。よろしくお願いします」

この子は真面目な性格だな。
こーいう子は嫌いじゃない。
次に青いツインテールの子が来た。
さっき俺に『あっかんベ~』をした奴だ。

「悪魔型ストラーフ・重装格闘型神姫。よろしく」

なっ!
こいつ、人形の分際でなんて生意気な奴だ。
ん、今度は金髪セミロングの子に似ている真っ白いポニーテールの子が来た。

「天使型アーンヴァル・Bよ。最初に自己紹介したのが、双子の私のお姉さま。よろしくね~」

お姉さま…ねぇ~、しかも双子。
どうりで似ている訳だ。
微妙におませな性格だな。
最後は水色のツインテールの子かぁ。

「あ、悪魔型ストラーフ・Wです。あの、その…よ、よろしくお願いします!それと姉さんはさっき貴方に怒鳴った人です。私達も双子で、私は妹です」

何だかやたらと怯えている子だなぁ。
引っ込み思案な性格かな?
このツインテール姉妹も双子か。
順番からいうとやっぱり俺も自己紹介した方がいいのか?
一応、言っとくかぁ。

「俺は天薙龍悪(てんち たつお)だ。よろしく」

そう、この変な名前が俺の名。
俺はこの名前が大嫌いだ。
普通、名前に『悪』とか『天』という漢字を使うか?
使わないだろう。

「テンチ…タツオ…オーナー名…登録完了」

四体同時に目を閉じ一斉に俺の名前で何処かに登録をしているようだ。
それから数秒で四体とも目を開ける。

「では次に私達に名前をつけてください」
「え、さっきお前等が自己紹介したのは名前じゃないのか?」
「あれはあくまでも商品名なの。アンタ馬鹿じゃーん」

クッ!
この青いツインテールの子は、いつか絶対泣かす!
だが、金髪セミロングの子の言うとおりかもしれない。
こいつ等も個人として名前が欲しいて言うんだ。
しかも俺が名付け親かぁ。
せめて、俺みたいな変な名前にはしないでおこう。
あまりにも可哀想だからな。

「名前ね~…」

俺は腕組しながら双子達を見る。
どうせなら格好良い名前がいいだろう。

「じゃあ最初に姉さん達の方に名前を決めよう。まずお前」

金髪セミロングの子に向かって言った。

「ANGELUS(アンジェラス)…なんてどうだ?天使っぽくて可愛いと思うぜ」
「アンジェラス…良い名前ですね!ありがとうございます!!」

向日葵のように満面の笑みで答えてくれるアンジェラス。
そんな風に喜ばれると俺も嬉しいぜ。
次は青いツインテールの子だ。

「次はお前だ。この生意気ツインテール娘」
「なによ、その『生意気ツインテール娘』て!馬鹿にしてるの!?」
「五月蝿い奴だな~。いいか良く聞けよ。お前の名前はCRINALE(クリナーレ)カッコイイだろう」

俺がそう言うと黙ってしまった。
気にいられなかったかな?
少し心配だ。

「クリナーレ…いい名前ね。悪魔モチーフにした名前なの?」
「別にそいう訳じゃないけど…。兎に角、カッコイイ名前にした」
「ふ~ん…いい名前をつけてくれたから、ボク頑張るよ!」

おっ、なんだよ。
結構可愛い性格してんじゃん。
ところで、『頑張る』って何に頑張るだろう?
まぁ今は追々聞けばいいことか。

「次は妹達の名前だな。ん~そうだな~」

再び名前を考える。
最初は英語のようでイタリア語のようなの名前でつけたからなぁ~。
今度は普通のイタリア語でつけてあげよう。
因みに『ANGELUS(アンジェラス)』という名前は昔から考えていた名前でもあった。

「まずはアンジェラスの妹から名前をつけよう。LUNA(ルーナ)…イタリア語で『月の女神』というんだぜ」
「わーい、ロマンチックな名前だね」
「駄目か?」
「そんな、全然駄目じゃないよ!ありがとう!!」

感謝感激を表す行為なのか、俺の右手の小指に抱きついた。
ウッ!
意外と柔らかい素材で出来てるんだな。
特に胸の辺りなんか本物そっくりみたいな感触だ。
て、何言ってるんだ俺。
今はそんな疚しい事を考えていないで名前を考えなければ。

「最後にクリナーレの妹だな。PARCA(パルカ)…同じくイタリア語で『運命の女神』だ」
「運命…ですか。なんだか使命感を負わせられたような感じです」
「おいおい、そんな気弱になるなよ。もっと楽にいこうぜ」
「ですが、運命って…」
「あのな、人生楽しく生きないと損だぜ。名前に押し潰される程度じゃ、駄目だぞ。頑張れ」

パルカの頭を左手の一指し指でクリクリと撫でる。
すると、パルカは頬を赤く染めて落ち着きを取り戻す。
これで一応全員に名前をつけた。
最初はこいつ等を精密機械人形とか思っていたが…よく見ればこいつら人間そのものとして見れる。
この性格もただのプログラムに過ぎないかもしれない。
けど…なんでだろうな。
まるで生きてるような感じがする。
電気で動いてる訳じゃなく、ちゃんとした心臓や脳や臓器があって俺と同じく人間として生きているような…。
だがそれは間違いだ。
こいつ等はあくまでも人形。
電気で動くカラクリ人形、プログラム人形、機械人形だ。
ただの人間の形を模した物に過ぎない。
けど…俺は。

「なぁ、皆に聞いて貰いたい話があるんだ」

俺は真面目な顔をして言った。
すると皆はその場で女の子座りして真剣な態度で俺を見る。

「俺は最初、お前等の事を精密機械人形と思っていた。ただの人形だってな…」
「「「「………」」」」

黙って俺の話を聞いてくれているアンジェラス達。

「けど、その考えはヤメタ。これからはお前等を人間同様に接する事にした。だから…その…なんだ…」
「こちらこそ宜しくお願いします、という事ですね」
「まぁ…そういう訳だ」

アンジェラスがニッコリ、と笑って答えてくれた。
俺の気持ちを察するように。
少し嬉しかった。

「だから俺を呼ぶ時は好きに呼べ。俺はお前等のオーナーだけど、そんなの関係ない。俺とお前等は友達だ。以上、話は終わり」

俺が言い終わると全員が立って笑顔でこう言った。

「それでは私は『ご主人様』と、言いますね」
「ボクは『アニキ』て、言うから」
「あたしは『ダーリン』と呼ぶわ」
「そ、それじゃ、私は『お兄ちゃん』と呼びます」

アンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカの順に言う。
皆バラバラで言うらしい。
ある意味嬉しい。
俺は自分の名前が嫌いだから、名前で言われるのちょっと抵抗があった。
でもこれなら安心だ。
一安心した俺は胸ポケットから煙草を取り出し口にくわえ、ジッポで火を点ける。
すると、そこへアンジェラスが俺の右手に乗りそこから肩までよじ登って来た。
いったい何のつもりだと思った、その時だ。

「トリャ!」

掛け声とともに右肩からジャンプして俺がくわえた煙草を奪った。
机に着地したアンジェラスは奪った煙草を机の隅っこにある灰皿に向かって投げ捨てる。

「駄目ですよ、ご主人様。煙草は身体に毒です」
「………」

な、なんなんだー?
そりゃあ煙草は身体に悪いって知ってるけど、それを承知したうえで吸ってるんだよ。

「あのなアンジェラス。俺が煙草を吸う理由は」
「どんな理由であろうと駄目です!大事なご主人様の身体です!!これからは私が居る限り煙草は禁止ですよ」

アンジェラスはまるで押しかけ女房みたいな事を言う。
てか、喫煙禁止!?
禁煙しろってか!?
それはちょっと勘弁してほしい。

「どうしてもか?」
「どうしてもです!」

両手を腰にあてて威張るアンジェラス。
あぁ~こりゃ完全に駄目だ。
これからはアンジェラスが居ない時に吸うしかなさそうだ。

「だぁ~疲れた。俺は寝るから後は皆好きにしろ」

俺は椅子から立ち上がりベットに身を預けるように倒れる。

「えぇーボクと遊ぼうよ~」

クリナーレが机の上で駄々をこねているようだ。
だが、俺は二日酔いの頭痛で疲れている。
故にシカトする事にした。
布団を被り枕に頭を乗せ顔を横に向かせる。
するとそこには。

「添い寝してあげる」

ルーナがいつの間にか俺の横に居た。
おかしいなぁ。
さっきまで机にいたはずなのに。
まぁ兎に角、ルーナを布団からつまみ出す。
俺はルーナの両脇に右手の親指と人差し指を入れ掴む。
柔らかい感触がなんとも堪らないが、今は自分の身体が大事だ。

「あ~ん、添い寝したいのに~」
「しなくていい」

上半身をお越しベットから出てルーナを机に戻そうとした。

「ボクと遊べー!」
「ゲッ!?」

机に居たクリナーレが俺の顔に向かってジャンプしてきて、そのままクリナーレは俺の顔に大の字なって張り付きやがった。
おかげで俺の視界が完全に塞がりバランスが崩れそうになる。
頭痛持ちの俺はバランスを保つのがせーいっぱい。
かろうじて立ってられるが、もう一つの衝撃があったら完全に俺はバランスを崩して倒れるだろう。

「姉さん、お兄ちゃんに迷惑かけちゃ駄目ー!」

パルカの掛け声が聞こえた瞬間、さらに俺の顔に衝撃がはしった。

「ちょっ、パルカ!何であたしにくっ付くのよ」

どうやら俺の顔に更にパルカがくっ付いたらしい。
俺←クリナーレ←パルカ
こんな感じかな。
ってそんな暢気に解説してる場合じゃない。
俺はバランスを崩してしまい、顔から倒れる形になっているのだ。
もしこのまま倒れたら顔に張り付いてるクリナーレとパルカを机の角に押しつぶされる事になる。
それは不味い、非常に不味い。
俺はすぐさま腰を捻り身体を、反転させた。
ガン、という音が頭に響く。
どうやら後頭部に机の角をぶつけたらしい。
痛いです!
か~な~り~痛いです!
しかも頭痛持ちだから痛みは倍増。
泣けてくるぜ。
ズルズル、と腰を落とし机に寄りかかった状態で俺はピクリとも動かなくなる。
あまりの痛さに身体が動かないのだ。
だが、クリナーレとパルカが助かったんだ。
勿論、右手に掴んでるルーナも今は俺の腹の部分に置いて離している。

「大丈夫ですか、ご主人様!?」
「うっわー痛そう」

机から飛び降りて俺の右肩に着地し心配してくれるアンジェラスと苦笑いしてるルーナ。

「だい…じょう…ぶ…だ」

なんとか言葉が言えた。
クリナーレとパルカは慌てながら俺の事を心配しているよだが、彼女達の声はもう聞こえない。
視界もまどろんできた。
悪いが俺はここまでのようだ。
もう俺の脳が『これ以上は無理!活動限界!!』って警告している。
どうやら、今日は色々な事がありすぎて疲れたんだろう。
そいう訳で…。

「…お休み」

ガクリ、と顔がうな垂れて俺の意識は眠った。


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