「歪みねぇ世界」(2009/03/13 (金) 15:24:17) の最新版変更点
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*歪みねぇ世界 ◆WDKcDkBO8c
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バイザー越しに見える世界は少し薄暗く、けれども新鮮ななにかをフランドール・スカーレットに感じさせた。
夜明け。495年という年月を生きてきてなお夜明けというものを見た事がなかったフランにとってそれは一種の感動だった。たとえフィルター越しの世界であろうと、初めて目にするものは、おもしろい。
そもそもフランにとっては殺し合いという状況でさえも新しい発見の前には霞む程度のものだった。
たくさんのへんてこな建物。不思議な形の木々に、紅魔館では見たこともないような道具の数々。
……そして、たくさんの人。
この風景をみんなで見たかったなと過去を思い返しながら、フランは近くにあった木陰へと腰を下ろす。
『どうした、休憩か』
少しエコーの掛かった低い声で尋ねてくるのは喋る剣、ディムロスというらしい名前の剣だった。
どうして喋るのかも分からないし、その原理も知るわけもないフランだったが、まあいいかの一言で片付けて普通に会話している。もっともフランの方から話しかけることは殆どなく、もっぱらディムロスが尋ねてくるのに答えて終わりという形が大体だったが。
「違うよ。太陽の光が当たらないところまで来たかったの」
完全に陽光が当たっていないことを確認してヘルメットを外す。バイザー越しでさえ色とりどりに見えたのだから、直に見るとどんな感じなのだろうという誘惑に負けて、日の当たらないところなら大丈夫と思った結果だった。
メットを外して平気なのかという声が飛んでくるが、平気だと思ったから外したんじゃないと至極当たり前の反論を言ってのける。
『それもそうか』とあっさり納得したディムロスにお節介だなあという感想を抱きながら、フランは視線を上げた。
「わあ……」
流石に太陽の光を直に見ることは叶わなかったが、先程よりも鮮明な色の数々が感嘆の息を漏らさせた。
何よりも、突き抜けるような空の透き通った青色がフランの目を釘付けにする。
紅魔館の窓越しでしか見られなかった空の青。いつか姉のレミリアと一緒に飛んでみたい、お散歩してみたいと思った世界が無限に広がっている。
自分の飛んできた世界はこんなに綺麗だったということか。
いつも見てきた、しかし色がないと思っていたはずの空が、今はこんなにも輝かしく見える。
その事実が自分でも覚えのない感情を持ち上げ、何と表現していいかも分からないものがフランの胸を満たした。
誰ならこの気持ちを教えてくれるのだろうか。
教えてくれるはずだった人たちはもう、いない。
『フラン?』
空を見つめたまま石のように動かぬフランにディムロスがまたしても声をかけてきたのを切欠にして、気持ちは霧散した。
きっとこういうのを台無しというのだろうと解釈したフランは「何でもないよ」とメットを被り直して木陰から出る。
とりあえず夜明けまでぶらぶら散策してみたが誰とも出会える気配がない。
これまで適当にやってきたが、もう簡単に外で遭遇するような時間ではなくなったのかもしれない。妥当に考えてどこかの建物の中にいるというのがフランの推測だった。家の中だったら食べ物もあるし、玩具もいっぱいあるだろうし。
自分も行ってみようかと思ったフランは地図を広げる。どこなら遊べるだろう?
『地図なんか取り出して、どうした』
「んー、どこに行こうかなって思って」
『……まだ考えていなかったのか。暢気な……今まで適当に歩いていたということか?』
「いちいちうっさいなあ。あんた、口うるさいとか言われるでしょ」
呆れた様子のディムロスにそう返すと、『む……』と唸って押し黙ってしまった。どうやら的外れでもないらしい。
しかしどうやって地図を出すのを見ていたのだろうか。目がついているわけでもないのに……
パチュリーならこの不思議でやかましい剣のことも知っているのかなと思いつつ地図と睨めっこしていると、またしてもそれを遮るかのようなうるさい声が聞こえてきた。
「――ようお前等! 存分に殺し合ってるか?」
「もう、今度は誰よ」
『静かに聴いておいたほうがいいぞ。どうやら主催者のお出ましのようだ』
「あんたも黙れ」
『……』
我がこんなひどい扱いを受けたのは初めてだ……とかいう泣き言が聞こえてきたような気がしたフランだったが、そもそも剣にいい扱いも悪い扱いもあるかというのがフランの考えだったし、人権だとか倫理だとかにイマイチ疎いのもフランだった。
とにかく主催者の声らしいとのことなので一応は聞いておくことにする。放っておいても良かったが、別に今することもなかったからだ。
さて、聞くところによると地図におけるエリアの一部が禁止にされるらしい。そこに入ってしまうとぎゅっとしてどっかーんされてしまうそうだ。
私と似た能力を持ってるのかなあとフランは寧ろ興味津々に思っていたが、続けて死者を発表するという声に、フランの意識がざわと粟立った。
わざわざ言わなくてもいいのに。目の前でいなくなったのをもう一度確認しろというのか。
眉根を寄せ、目を細めたが声だけの放送がそんなものを気に咎めるはずはなく、放送は続けられる。
「脱落者は――」
次々と名も知らぬ連中の名前が挙げられていく。
そして最後の最後、全く平坦に、何の感慨もなく、その名前が呼ばれる。
「――赤さん」
名前を聞いたとき、ああやっぱりいなくなってしまったのだという実感が巻き起こり、同時に美味しくない血の味が蘇る。
必要だと思ってやったことなのに、体が求めていたことだったのに、何故だかやらなければよかったという思いが渦巻いている。
そしてまた、ひとつの言葉がフランの脳裏を過ぎった。
『歪みある生き方』と『歪みねぇ生き方』、どっちが楽しいか確かめてみろ。
『歪みある』ことも、『歪みねぇ』ことも、どちらも自分には分からない。あるのかどうかすら知らない。
だが赤さんは、確かにそれはあると言っていた。
パンツレスラー。新日暮里の戦士達は皆『歪みねぇ意思』を持っていて、それがあのブロリーにも立ち向かえる力があると言っていた。
土気色の顔で、憎たらしい、でも憎みきれない笑みを浮かべながら。
だからフランは『歪みねぇ』ことが楽しいことなのか、知りたくなった。
まだ自分は何も知らない。赤さんの言ったとっておきの遊びも、新日暮里のパンツレスラーの連中のことも、ゆっくりや、テトのことも……
無知であるのが恥ずかしいことだとは微塵も思っていない。ただ知らずにいるよりは、知っていることの方が楽しそうだと思った。
やっぱりテトについていけば良かったかなという気持ちがいまさらのように駆け巡り、ひとつの苦笑を浮かべさせた。
「うん。きーめた! テト達を探そうっと。それと赤さんが言ってたパンツレスラーの人間にも会いたいなぁ。楽しそうだったら私もパンツレスラーっていうのやりたいし。どんなのか知らないけど。新日暮里ってどんなところなのかなぁ。幻想郷にもあるかな」
子供そのものの調子で無邪気に笑いながら、フランは自分のしたいことを並べ立てていく。
もちろん強い連中と遊びたいという気持ちもあるし、右上と左上を殺しにいくことも忘れてない。
ただ、最優先事項が変わった。それだけのことだった。
『……おい』
「この服のおかげで太陽にも悩まされずに済みそうだし。ふふ、お姉様も羨ましがるだろうなぁ。格好いいとか言われたりしてね。まぁ私のものなんだけど」
『フラン、聞いているのか』
「うっさいなぁ。また小言? 私は今忙しいの。テトとパンツレスラーを探すんだから」
『いや、放送だが……最後まで聞いていたのか?』
「知らない」
『……誰か助けてくれ……ええいこの際だから話すぞ。いいかよく聞け、デイパックに入っている白い紙はだな――』
「さぁしゅっぱーつ! あははは、テト達、そんなに離れてないよね。んー、そうだ、なんかおばさんっぽかったからお酒でも飲んでるかも! あそこの酒場へ行ってみようっと!」
『聞けー! 我はソーディアンの……』
「ディムロスで、私はマスター、でしょ? ってことはディムロスは私の下僕ってことよね。下僕は大人しくマスターの言う事を聞くんだよ?」
『いやお前は未熟なところが多すぎる……ってそうじゃない! いいかフラン、あの白い紙には――』
「あ、服が邪魔で飛べないなぁ。まあいいや、飛んでも疲れるし。たまにはこういうのも楽しいよね」
『前略母上、我のマスターは今までにないほど横暴でございます……何故かくもこのような者がマスターに』
「で、何言いたいことって? 早く言わないとしまっちゃうよ」
『いきなり話を戻すな! って仕舞うな、仕舞うな! いいか、最初に配られた白い紙だが、あれは名簿のようだ。今から名簿に参加者の名前が浮かび上がるらしいのだ。知り合いがいるかもしれんぞ、とりあえず見ておくといい』
「ふーん。まあ後でいいや。ありがと」
『おいふーんてなんだその言い草は! 聞いているのかフラン? フラーン!?』
ディムロスの叫びを完璧に無視しつつ我が道を邁進するフランドール・スカーレット。
初めて出歩く日の差す世界。歪みねぇ青色の空の下で、彼女は知るために進み続ける。
【D-3 北東部・道/一日目・朝】 
【フランドール・スカーレット@東方project】 
【状態】:全身に怪我 (再生中。少し良くなった)、疲労(小) 
【装備】:ディムロス@テイルズオブデスティニー、ゼロの衣装セット@コードギアス 
【持物】:基本支給品×2 
【思考】 
1、テト達と再び合流して『歪みねぇ生き方』が楽しいか確かめる。テト達はお酒のあるところ(C-1の酒場)にいると思っている。
2、パンツレスラーになりたい!
3、右上・左上を殺す。
4、もっと色々なことを知りたい。
※ディムロスの声は、誰にでも聞こえるようです。
※ディムロスの使用により、術が使えるようになりました。
※「ゼロの衣装セット」を着ているため、朝でも活動できます。翼は服の中なので飛べない。
※服が破れると太陽に晒される危険があります。
|sm86:[[第一回定時放送]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm88:[[伝説の英雄S]]|
|sm86:[[第一回定時放送]]|[[投下順>51~100]]|sm88:[[伝説の英雄S]]|
|sm79:[[おまいら、バトロワどの敵まで勝てる?(ブロリー編) (後編)]]|フランドール・スカーレット|sm98:[[色鮮やかに虹色な従者(前編)]]|
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*歪みねぇ世界 ◆WDKcDkBO8c
(登録タグ) [[パロロワ]] [[ディムロス]]
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バイザー越しに見える世界は少し薄暗く、けれども新鮮ななにかをフランドール・スカーレットに感じさせた。
夜明け。495年という年月を生きてきてなお夜明けというものを見た事がなかったフランにとってそれは一種の感動だった。たとえフィルター越しの世界であろうと、初めて目にするものは、おもしろい。
そもそもフランにとっては殺し合いという状況でさえも新しい発見の前には霞む程度のものだった。
たくさんのへんてこな建物。不思議な形の木々に、紅魔館では見たこともないような道具の数々。
……そして、たくさんの人。
この風景をみんなで見たかったなと過去を思い返しながら、フランは近くにあった木陰へと腰を下ろす。
『どうした、休憩か』
少しエコーの掛かった低い声で尋ねてくるのは喋る剣、ディムロスというらしい名前の剣だった。
どうして喋るのかも分からないし、その原理も知るわけもないフランだったが、まあいいかの一言で片付けて普通に会話している。もっともフランの方から話しかけることは殆どなく、もっぱらディムロスが尋ねてくるのに答えて終わりという形が大体だったが。
「違うよ。太陽の光が当たらないところまで来たかったの」
完全に陽光が当たっていないことを確認してヘルメットを外す。バイザー越しでさえ色とりどりに見えたのだから、直に見るとどんな感じなのだろうという誘惑に負けて、日の当たらないところなら大丈夫と思った結果だった。
メットを外して平気なのかという声が飛んでくるが、平気だと思ったから外したんじゃないと至極当たり前の反論を言ってのける。
『それもそうか』とあっさり納得したディムロスにお節介だなあという感想を抱きながら、フランは視線を上げた。
「わあ……」
流石に太陽の光を直に見ることは叶わなかったが、先程よりも鮮明な色の数々が感嘆の息を漏らさせた。
何よりも、突き抜けるような空の透き通った青色がフランの目を釘付けにする。
紅魔館の窓越しでしか見られなかった空の青。いつか姉のレミリアと一緒に飛んでみたい、お散歩してみたいと思った世界が無限に広がっている。
自分の飛んできた世界はこんなに綺麗だったということか。
いつも見てきた、しかし色がないと思っていたはずの空が、今はこんなにも輝かしく見える。
その事実が自分でも覚えのない感情を持ち上げ、何と表現していいかも分からないものがフランの胸を満たした。
誰ならこの気持ちを教えてくれるのだろうか。
教えてくれるはずだった人たちはもう、いない。
『フラン?』
空を見つめたまま石のように動かぬフランにディムロスがまたしても声をかけてきたのを切欠にして、気持ちは霧散した。
きっとこういうのを台無しというのだろうと解釈したフランは「何でもないよ」とメットを被り直して木陰から出る。
とりあえず夜明けまでぶらぶら散策してみたが誰とも出会える気配がない。
これまで適当にやってきたが、もう簡単に外で遭遇するような時間ではなくなったのかもしれない。妥当に考えてどこかの建物の中にいるというのがフランの推測だった。家の中だったら食べ物もあるし、玩具もいっぱいあるだろうし。
自分も行ってみようかと思ったフランは地図を広げる。どこなら遊べるだろう?
『地図なんか取り出して、どうした』
「んー、どこに行こうかなって思って」
『……まだ考えていなかったのか。暢気な……今まで適当に歩いていたということか?』
「いちいちうっさいなあ。あんた、口うるさいとか言われるでしょ」
呆れた様子のディムロスにそう返すと、『む……』と唸って押し黙ってしまった。どうやら的外れでもないらしい。
しかしどうやって地図を出すのを見ていたのだろうか。目がついているわけでもないのに……
パチュリーならこの不思議でやかましい剣のことも知っているのかなと思いつつ地図と睨めっこしていると、またしてもそれを遮るかのようなうるさい声が聞こえてきた。
「――ようお前等! 存分に殺し合ってるか?」
「もう、今度は誰よ」
『静かに聴いておいたほうがいいぞ。どうやら主催者のお出ましのようだ』
「あんたも黙れ」
『……』
我がこんなひどい扱いを受けたのは初めてだ……とかいう泣き言が聞こえてきたような気がしたフランだったが、そもそも剣にいい扱いも悪い扱いもあるかというのがフランの考えだったし、人権だとか倫理だとかにイマイチ疎いのもフランだった。
とにかく主催者の声らしいとのことなので一応は聞いておくことにする。放っておいても良かったが、別に今することもなかったからだ。
さて、聞くところによると地図におけるエリアの一部が禁止にされるらしい。そこに入ってしまうとぎゅっとしてどっかーんされてしまうそうだ。
私と似た能力を持ってるのかなあとフランは寧ろ興味津々に思っていたが、続けて死者を発表するという声に、フランの意識がざわと粟立った。
わざわざ言わなくてもいいのに。目の前でいなくなったのをもう一度確認しろというのか。
眉根を寄せ、目を細めたが声だけの放送がそんなものを気に咎めるはずはなく、放送は続けられる。
「脱落者は――」
次々と名も知らぬ連中の名前が挙げられていく。
そして最後の最後、全く平坦に、何の感慨もなく、その名前が呼ばれる。
「――赤さん」
名前を聞いたとき、ああやっぱりいなくなってしまったのだという実感が巻き起こり、同時に美味しくない血の味が蘇る。
必要だと思ってやったことなのに、体が求めていたことだったのに、何故だかやらなければよかったという思いが渦巻いている。
そしてまた、ひとつの言葉がフランの脳裏を過ぎった。
『歪みある生き方』と『歪みねぇ生き方』、どっちが楽しいか確かめてみろ。
『歪みある』ことも、『歪みねぇ』ことも、どちらも自分には分からない。あるのかどうかすら知らない。
だが赤さんは、確かにそれはあると言っていた。
パンツレスラー。新日暮里の戦士達は皆『歪みねぇ意思』を持っていて、それがあのブロリーにも立ち向かえる力があると言っていた。
土気色の顔で、憎たらしい、でも憎みきれない笑みを浮かべながら。
だからフランは『歪みねぇ』ことが楽しいことなのか、知りたくなった。
まだ自分は何も知らない。赤さんの言ったとっておきの遊びも、新日暮里のパンツレスラーの連中のことも、ゆっくりや、テトのことも……
無知であるのが恥ずかしいことだとは微塵も思っていない。ただ知らずにいるよりは、知っていることの方が楽しそうだと思った。
やっぱりテトについていけば良かったかなという気持ちがいまさらのように駆け巡り、ひとつの苦笑を浮かべさせた。
「うん。きーめた! テト達を探そうっと。それと赤さんが言ってたパンツレスラーの人間にも会いたいなぁ。楽しそうだったら私もパンツレスラーっていうのやりたいし。どんなのか知らないけど。新日暮里ってどんなところなのかなぁ。幻想郷にもあるかな」
子供そのものの調子で無邪気に笑いながら、フランは自分のしたいことを並べ立てていく。
もちろん強い連中と遊びたいという気持ちもあるし、右上と左上を殺しにいくことも忘れてない。
ただ、最優先事項が変わった。それだけのことだった。
『……おい』
「この服のおかげで太陽にも悩まされずに済みそうだし。ふふ、お姉様も羨ましがるだろうなぁ。格好いいとか言われたりしてね。まぁ私のものなんだけど」
『フラン、聞いているのか』
「うっさいなぁ。また小言? 私は今忙しいの。テトとパンツレスラーを探すんだから」
『いや、放送だが……最後まで聞いていたのか?』
「知らない」
『……誰か助けてくれ……ええいこの際だから話すぞ。いいかよく聞け、デイパックに入っている白い紙はだな――』
「さぁしゅっぱーつ! あははは、テト達、そんなに離れてないよね。んー、そうだ、なんかおばさんっぽかったからお酒でも飲んでるかも! あそこの酒場へ行ってみようっと!」
『聞けー! 我はソーディアンの……』
「ディムロスで、私はマスター、でしょ? ってことはディムロスは私の下僕ってことよね。下僕は大人しくマスターの言う事を聞くんだよ?」
『いやお前は未熟なところが多すぎる……ってそうじゃない! いいかフラン、あの白い紙には――』
「あ、服が邪魔で飛べないなぁ。まあいいや、飛んでも疲れるし。たまにはこういうのも楽しいよね」
『前略母上、我のマスターは今までにないほど横暴でございます……何故かくもこのような者がマスターに』
「で、何言いたいことって? 早く言わないとしまっちゃうよ」
『いきなり話を戻すな! って仕舞うな、仕舞うな! いいか、最初に配られた白い紙だが、あれは名簿のようだ。今から名簿に参加者の名前が浮かび上がるらしいのだ。知り合いがいるかもしれんぞ、とりあえず見ておくといい』
「ふーん。まあ後でいいや。ありがと」
『おいふーんてなんだその言い草は! 聞いているのかフラン? フラーン!?』
ディムロスの叫びを完璧に無視しつつ我が道を邁進するフランドール・スカーレット。
初めて出歩く日の差す世界。歪みねぇ青色の空の下で、彼女は知るために進み続ける。
【D-3 北東部・道/一日目・朝】 
【フランドール・スカーレット@東方project】 
【状態】:全身に怪我 (再生中。少し良くなった)、疲労(小) 
【装備】:ディムロス@テイルズオブデスティニー、ゼロの衣装セット@コードギアス 
【持物】:基本支給品×2 
【思考】 
1、テト達と再び合流して『歪みねぇ生き方』が楽しいか確かめる。テト達はお酒のあるところ(C-1の酒場)にいると思っている。
2、パンツレスラーになりたい!
3、右上・左上を殺す。
4、もっと色々なことを知りたい。
※ディムロスの声は、誰にでも聞こえるようです。
※ディムロスの使用により、術が使えるようになりました。
※「ゼロの衣装セット」を着ているため、朝でも活動できます。翼は服の中なので飛べない。
※服が破れると太陽に晒される危険があります。
|sm86:[[第一回定時放送]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm88:[[伝説の英雄S]]|
|sm86:[[第一回定時放送]]|[[投下順>51~100]]|sm88:[[伝説の英雄S]]|
|sm79:[[おまいら、バトロワどの敵まで勝てる?(ブロリー編) (後編)]]|フランドール・スカーレット|sm98:[[色鮮やかに虹色な従者(前編)]]|
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