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「たこルカのさっとシリアス」(2009/03/14 (土) 11:38:35) の最新版変更点
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*たこルカのさっとシリアス ◆KX.Hw4puWg
(登録タグ) [[パロロワ]] [[サンレッド]] [[たこルカ]]
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彼、サンレッドは悩んでいた。
先程の目の前の男を追うか、眼鏡の少女を追うか。
片方の吸血鬼…DIOは散々痛め付けたとはいえ、まだ生きている。
今行っても間に合うだろう。
だがもう片方の少女は今誤解を解かないと、確実に行動しにくくなる。
「あー…めんどくせぇな…」
レッドはどしっ、とその場にあぐらをかく。
間違いなく断言出来る事はどちらに行っても良い方向、な訳では無い。
男の方へ行くと男を見失う可能性もあるし、少女の方へ行くと、更に誤解を高めてしまう事になりゆるからだ。
「…はぁ…どうすればいいんだよ…」
レッドは頭を抱えてしまう。
結局はどちらも良い訳では無い。
それが分かると、何か訳が分からなくなる。
この殺し合いの場。レッドもここに居るのは危険なのは百も承知だ。
だがそれでも慎重に考えなくてはならなかった。
レッドは元々考えずに行動する、言わば行き当たりばったりな性格だ。
そのレッドでもここまで考えざるを得なかったのだ。
レッドは考えれば考えるほど、更に頭がこんがらがっていく。
「…かよ子とかヴァンプならどうしたんだろうなぁ」
ふと、サンレッドは呟く。
この殺し合いに巻き込まれる前の、平凡な日常に居た人々の事を。
「今頃慌ててんだろうなぁ…あいつら」
自分が居なくなって慌てふためいている所を想像すると、少し可笑しくなった。
レッドは微笑しながらも、あぐらの姿勢を崩し、地面に倒れこんだ。
(…もし死んだらどうなるんだろうなぁ)
ふと思いついた「死」の言葉。
自分は今まで怪人との戦闘では負け無し。ましてや大ピンチも無かった。
なのに初めての「死」の概念が今現れたのだった。
「…もう、今死んじまっていいかn『fool!』」
その概念に割り込んで来たのは先程のタコだった。
彼女(?)は英語らしき言葉でレッドに言い散らせるが、レッドには微塵も分からない。
「…ゴチャゴチャうっせぇぞこのタコ。どうせ喋るんだったら日本語にしやがれ」
『―――分かりました。それではこちらで話させていただきます』
「…おう」
このタコは日本語も英語も喋れるらしいがレッドから見たらどうでもいい。
そう思いつつも、タコは口を開く。
『先程貴方はあの男の…その、ある部分に私をあてて、男を拷問しました。
そしてそれを見た少女に誤解され、男にも逃げられてしまいました。
そして今貴方はどちらに向かうかを考えている中、様々な考えに襲われている―――間違いはありますか?』
「…あぁそうだよ。文句あっか?」
レッドはタコに向かいメンチを切るが、気にせずにタコは話を続ける。
『まず貴方は今悩んでいる。
この殺し合いという場で与えられたシチュエーションに』
「…」
『…そして貴方は、どちらに行っても良い方向へは行かないと思っている。
でも、それは貴方が思っている【仮想】。
仮想が現実になるのは無い。
だってそれは、貴方の「恐れ」から生まれた物』
「…なんだと?」
自分はその「恐れ」を持っていたのか、とレッドは感じてしまう。
レッドが恐れを感じる事は無く、ましてや自然に抱いていたとなると―――それはレッドの誤算であった。
(…俺は恐れていたのか?最悪の事態を、自然に)
虚ろになるレッドに向け、タコは言った。
『…ヒーローは恐れを抱いてはいけない。
例え世界が無くなっても、どんな卑怯な事をしても、与えられた使命の為に、戦うだけ。
…と、誰かが言っていたのを覚えています』
タコはそう言うと、話を進める。
『貴方もヒーローならば、恐れてはいけないのでは無いですか?』
タコのその言葉に、レッドは心臓に何かをぶつけられた気がした。
(…そうだ、俺はヒーロー、天体戦士サンレッドじゃねぇか…)
自然と思い浮かんだ「ヒーロー」の4文字。
それはレッドの力を奮い立たせる。
ヴァンプ達のせいで忘れていた勘も、DIOのお蔭で取り戻した。
だから、彼は誓う。
「…俺は…正義のヒーロー、天体戦士、サンレッドだ…!」
そう、彼は誓ったのだ。
この殺し合いに対しての撃破は勿論、ヒーローとしてこの殺し合いを戦う事を。
「…お前、名前は?」
『…巡音ル…いや、ここではたこルカとお呼び下さい』
ふと、聞いていなかった名前をタコに聞く。
「あー…面倒くせぇからルカで良いや」
『構いません』
レッドはタコ改めルカを手に乗せると、ルカに聞く。
「…どっちが良いと思う?」
『…やはり男の方へ行った方が良いと思います。
ここで殺しておいた方が、後々被害は減るかと』
「…誤解より、被害か。ヒーローも楽じゃねぇな」
そう思いつつ、レッドは夜の道を走る。
ただ、ヒーローである限り。
【E-5/草原/黎明】
【サンレッド@天体戦士サンレッド】
[状態]:脇腹に怪我(応急処置済み)、上半身に打撲、やや失血
[装備]:DIOの上着、たこルカ@VOCALOID
[道具]:共通支給品(水1本消費)、不明支給品*0~2
[思考・状況]
1、DIOを追いかけて倒す
2、ヒーローとして行動する
3、でも面倒臭いのは嫌だ
4、たこルカを信頼
※制限の事を調子が悪いと勘違いしています
|sm37:[[フラグイズ初音]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm39:[[ツンデレストーリー]]|
|sm37:[[フラグイズ初音]]|[[投下順>00~50]]|sm39:[[ツンデレストーリー]]|
|sm06:[[吸血鬼は最強ゆえに太陽に焼からるる]]|サンレッド|sm84:[[ツイントカマク搭載ゆとり]]|
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*たこルカのさっとシリアス ◆KX.Hw4puWg
(登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[サンレッド]] [[たこルカ]]
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彼、サンレッドは悩んでいた。
先程の目の前の男を追うか、眼鏡の少女を追うか。
片方の吸血鬼…DIOは散々痛め付けたとはいえ、まだ生きている。
今行っても間に合うだろう。
だがもう片方の少女は今誤解を解かないと、確実に行動しにくくなる。
「あー…めんどくせぇな…」
レッドはどしっ、とその場にあぐらをかく。
間違いなく断言出来る事はどちらに行っても良い方向、な訳では無い。
男の方へ行くと男を見失う可能性もあるし、少女の方へ行くと、更に誤解を高めてしまう事になりゆるからだ。
「…はぁ…どうすればいいんだよ…」
レッドは頭を抱えてしまう。
結局はどちらも良い訳では無い。
それが分かると、何か訳が分からなくなる。
この殺し合いの場。レッドもここに居るのは危険なのは百も承知だ。
だがそれでも慎重に考えなくてはならなかった。
レッドは元々考えずに行動する、言わば行き当たりばったりな性格だ。
そのレッドでもここまで考えざるを得なかったのだ。
レッドは考えれば考えるほど、更に頭がこんがらがっていく。
「…かよ子とかヴァンプならどうしたんだろうなぁ」
ふと、サンレッドは呟く。
この殺し合いに巻き込まれる前の、平凡な日常に居た人々の事を。
「今頃慌ててんだろうなぁ…あいつら」
自分が居なくなって慌てふためいている所を想像すると、少し可笑しくなった。
レッドは微笑しながらも、あぐらの姿勢を崩し、地面に倒れこんだ。
(…もし死んだらどうなるんだろうなぁ)
ふと思いついた「死」の言葉。
自分は今まで怪人との戦闘では負け無し。ましてや大ピンチも無かった。
なのに初めての「死」の概念が今現れたのだった。
「…もう、今死んじまっていいかn『fool!』」
その概念に割り込んで来たのは先程のタコだった。
彼女(?)は英語らしき言葉でレッドに言い散らせるが、レッドには微塵も分からない。
「…ゴチャゴチャうっせぇぞこのタコ。どうせ喋るんだったら日本語にしやがれ」
『―――分かりました。それではこちらで話させていただきます』
「…おう」
このタコは日本語も英語も喋れるらしいがレッドから見たらどうでもいい。
そう思いつつも、タコは口を開く。
『先程貴方はあの男の…その、ある部分に私をあてて、男を拷問しました。
そしてそれを見た少女に誤解され、男にも逃げられてしまいました。
そして今貴方はどちらに向かうかを考えている中、様々な考えに襲われている―――間違いはありますか?』
「…あぁそうだよ。文句あっか?」
レッドはタコに向かいメンチを切るが、気にせずにタコは話を続ける。
『まず貴方は今悩んでいる。
この殺し合いという場で与えられたシチュエーションに』
「…」
『…そして貴方は、どちらに行っても良い方向へは行かないと思っている。
でも、それは貴方が思っている【仮想】。
仮想が現実になるのは無い。
だってそれは、貴方の「恐れ」から生まれた物』
「…なんだと?」
自分はその「恐れ」を持っていたのか、とレッドは感じてしまう。
レッドが恐れを感じる事は無く、ましてや自然に抱いていたとなると―――それはレッドの誤算であった。
(…俺は恐れていたのか?最悪の事態を、自然に)
虚ろになるレッドに向け、タコは言った。
『…ヒーローは恐れを抱いてはいけない。
例え世界が無くなっても、どんな卑怯な事をしても、与えられた使命の為に、戦うだけ。
…と、誰かが言っていたのを覚えています』
タコはそう言うと、話を進める。
『貴方もヒーローならば、恐れてはいけないのでは無いですか?』
タコのその言葉に、レッドは心臓に何かをぶつけられた気がした。
(…そうだ、俺はヒーロー、天体戦士サンレッドじゃねぇか…)
自然と思い浮かんだ「ヒーロー」の4文字。
それはレッドの力を奮い立たせる。
ヴァンプ達のせいで忘れていた勘も、DIOのお蔭で取り戻した。
だから、彼は誓う。
「…俺は…正義のヒーロー、天体戦士、サンレッドだ…!」
そう、彼は誓ったのだ。
この殺し合いに対しての撃破は勿論、ヒーローとしてこの殺し合いを戦う事を。
「…お前、名前は?」
『…巡音ル…いや、ここではたこルカとお呼び下さい』
ふと、聞いていなかった名前をタコに聞く。
「あー…面倒くせぇからルカで良いや」
『構いません』
レッドはタコ改めルカを手に乗せると、ルカに聞く。
「…どっちが良いと思う?」
『…やはり男の方へ行った方が良いと思います。
ここで殺しておいた方が、後々被害は減るかと』
「…誤解より、被害か。ヒーローも楽じゃねぇな」
そう思いつつ、レッドは夜の道を走る。
ただ、ヒーローである限り。
【E-5/草原/黎明】
【サンレッド@天体戦士サンレッド】
[状態]:脇腹に怪我(応急処置済み)、上半身に打撲、やや失血
[装備]:DIOの上着、たこルカ@VOCALOID
[道具]:共通支給品(水1本消費)、不明支給品*0~2
[思考・状況]
1、DIOを追いかけて倒す
2、ヒーローとして行動する
3、でも面倒臭いのは嫌だ
4、たこルカを信頼
※制限の事を調子が悪いと勘違いしています
|sm37:[[フラグイズ初音]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm39:[[ツンデレストーリー]]|
|sm37:[[フラグイズ初音]]|[[投下順>00~50]]|sm39:[[ツンデレストーリー]]|
|sm06:[[吸血鬼は最強ゆえに太陽に焼からるる]]|サンレッド|sm84:[[ツイントカマク搭載ゆとり]]|
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