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スレ2>>453,464,470 チーム鹿馬ロ(カマロ)


453 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2008/11/10(月) 21:35:00 ID:3Tf4BUtz
「チーム・鹿馬ロ(カマロ)、本日の集会は小等部にガンつけに行くぞ」
 馬面の男が精一杯悪振りながら二人の友人に声をかける。まぁ馬面は馬だからしかたな
いが。
「意義あり」
 友人の鹿くんが意義を唱える。
「なんだよ、リーダーの決定に文句あんのかぁ?」
「ああ、三つくらいある。先ずチームを組んだ覚えがない。そしてチーム名にカマキリの
文字が1ミリも入ってない。見ろ、ライダーの元気が全然無いだろ」
 カマキリの姿をしたライダーくんは床に倒れ付し、ガタガタ震えていた。秋だから死に
そうなのだ。
「ライダーが死にそうなのは俺のせいじゃないだろ!ああ、クソ、死ぬなライダー!だか
ら利里汁分けて貰えってあれほど言ったのに!」
 馬くんは枯れ枝のように節くれ立ったライダーを抱き起こす。
「寒い、寒いよパトラッシュ……アレ?……きみはトウカイテイオー……?菊花賞はどう
したんだい……?」
「やばい!ライダーの意識が混濁してるぞ!しっかり、しっかりしろライダー!」
 馬くんとライダーがてんやわんやしているのに、
「そんで三つめはやることがしょぼ過ぎることだ。小等部いじめたって何も意味ねーだろ」
鹿くんは冷静にさっきの話を続けていた。
「おい、そんな場合じゃないだろ!そのカモシカのような脚で一っ走り利里汁調達してこ
いよ!」
「待て、まだ四つ目が…」
「さっき三つって言っただろうが馬鹿!」
「なんだと!お前だって馬鹿のうちに含まれてるだろ!馬のクセに!」
「なんだと!鹿のクセに!」
 二人は大げんかを始め、ライダーは徐々に冷たくなってゆくのでした。


464 名前: 通りすがり ◆/zsiCmwdl. [sage] 投稿日: 2008/11/10(月) 22:57:42 ID:1S7HcumS
≫453
利里から利里汁(ホットドリンク)を分けてもらったが……

「――――――――」
「お、おい、利里汁を飲んだのにぶっ倒れちまったぞ!?」
「ああ、飲んだ瞬間 『ぐへっ』って声を上げていた様な気もするな、如何する? 如何しようか?」

蟷螂の彼は何故かカニバブラーの様に泡を吹いて机に突っ伏し痙攣するだけとなった。
それを前に馬と鹿はおろおろと慌てるのを横目に、利里は何処か自慢気?に胸を逸らして言う。

「そりゃそうだろー? 本来は爬虫類用と昆虫類用とは違うんだからそうなるのも当然だー」

その時、その場に居た誰もが思った『それを先に言え』と。
まあ、それはとにかく、体の構造そのものが違う昆虫種に爬虫類種用のが合う訳がないのは当然の事で。
最初はぴくぴく動いていた蟷螂の彼の触角も、次第に力を失い、動きを鈍くしていっていた。

「おいおい、このまま起こさなきゃ拙くね?」
「だが、起こすと言ってもどうすれば良い? 見た所、そう簡単に起きそうには……」
「仕方ないな。俺が起こす」

瀕死になった蟷螂を前に狼狽する馬と鹿の様子を見かねた卓(利里に付いて来ていた)が、
突っ伏した蟷螂の彼の後へ周り、羽交い締めにする形で椅子から立ちあがらせると―――

「ふっ!」

がっ!

「――――はうっ!?……あ、あれ? トウカイテイオーは? ナリタブライアンは?」

膝蹴りで蟷螂の背中へ活を入れ、強制的に意識を取り戻させる。
(ちなみに、この方法は脳に障害が残る可能性があるので良い子は真似しちゃ駄目だぞ?)
卓は彼が意識を取り戻した事を確認すると、何事もなかったかの様に馬と鹿に向けて言う。

「ほら、起きたぞ。 これでもう用はないな?」
「あ、ああ……」

対する二人はと言うと、何時も悪ぶっているとはいえ実際にこう言う事を前にした事はなかったらしく。
卓の行動を前に只、呆然とするしかなかった。

「……ったく、お前はなぁ、こんな面倒な事になる前に重要な事は先に言えっての、
俺が何とかしてなかったらどうなってた事か……」
「ううー、スマン―」

何が起きたのかも分からず「あれ? あれ?」と言いながらきょときょとと周囲を見まわす蟷螂の彼を余所に
馬と鹿はブチブチと文句を言う卓と申し訳なさそうな利里の背を見ながら思った。

……彼(卓)には逆らわない方が良いかも。と……。


470 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2008/11/11(火) 03:07:23 ID:bLQwef5f
≫464

「とりあえずさ、ここで立ち話もなんだから…」
「よし、『喫茶・フレンド』でも行くか」
「…そうか、じゃあ」
馬くん、鹿くん、そしてカマキリ男のライダーくんは行きつけの喫茶店に向かう。
閑静な住宅街を馬くん先頭で歩き、あまり乗り気でない鹿くんはライダーくんの背中をぽんと押す。
カランと喫茶店の扉を開けると、カウンターには初老の男性がグラスを磨きながら、
AMラジオを聴いていた。ライダーくんの古くからの知り合いのお店。

「よお、おやっさん」
「おお、来たないつものトリオ。残念ながらあの子はまだ来てないぞ」
「ちぇっ、ついてねえな。おやっさん、取り合えず飲み物でもくれよ」
馬くんはカウンターに腰掛けながら、店内を見渡す。カウンターには古い型の留守番電話、
まるでここだけ時代に取り残されたような錯覚を覚える『喫茶・フレンド』。
おやっさんはジュースの瓶を冷蔵庫から取り出し、使い込まれた鍋に注ぎダルマストーブの上で温め始めた。
「ほら、ホット・ネーポンの出来上がりだよ」
グラスに注がれたオレンジ色のジュースからは湯気が立ち上がる。

おやっさん、馬くんに飲み物を差し出しながらぼやく。
「お前もさ、足が速いんだからさ、何か陸上でもやらないのか?宝の持ち腐れじゃねえか」
「ふっ、かけっこなんかにゃ興味ないね」
次は鹿くんに飲み物を差し出す。
「いいのかい?おれ、金持ってねえよ」
「ははは。実はな、わしな、この間の競馬でしこたま儲けさせてもらったんだよ。
きょうはわしの奢りだ!いやー、ウォッカたんさまさまだよ」
おやっさんは続いてライダーくんの前にグラスを差し出す。
ぐったりしていたライダーくん、馬の名前と目の前の飲み物を聞き間違え真っ青になって叫んだ。

「刺激の強い飲み物はごめんだよ!!」