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藤崎瑞希の復活 ◆YQd.ZULUTA





藤崎はたった一人、真っ暗な暗闇の中を当てもなくぶらぶらと歩き回っていた。
図書館での一件の後、ワープ先のA-1から痛む足を引きずりながらどこか休める場所を求め歩いていたのだが、ついに激痛に屈し気を失ってしまった。
そして気がつけば藤崎は一人この空間にいた。
最初は一切の音も光もないこの場所に恐怖し、必死に助けを求める声を上げていたが誰もこない事はすぐに悟った。
そして冷静になった頃に押し寄せたのは仲間を殺人者から見捨てたという罪悪感。もうみんな殺されてしまっているかもしれない。そんな暗い予感が頭を過ぎる

(俺が…みんなを見殺しにしたんや。)

実際は襲撃者であるバクラ の狙いは藤崎ただ一人だったのであるから、トキ達はまだ無事なのだが…藤崎にそれを知るすべはない。
藤崎はおぼつかない足取りで歩き続ける。
だが歩いても歩いてもずっと同じ光景が続くだけだ、ついに歩くのにも疲れてその場に座り込む。
あの時の誓いもすでに疲労と罪悪感の前に薄れ、消えかけている。もう自分はこのまま闇に取り込まれ消えてしまうのではないのか。

「結構速攻脱衣」

「もう無理」という諦めの域に達し始めていた時、もう二度と聞けないはずの懐かしい声が聞こえてくる。
その声に藤崎はハッと反応し顔を上げる。
藤崎の目の前に立っている人物は…

「お前…なんで…」

ブロリーと闘い散った、しかし圧倒的力量の差があるにも関わらず怪物の足を破壊した歪み無き男、木吉カズヤ。
カズヤは微笑を浮かべ藤崎へと歩み寄る。

「久しぶりだな。といっても別れてから数時間程度しか経ってないか。」

あっけに取られている藤崎を見つめ、カズヤは言葉を続ける。

「あれから色々あったみたいだな。よかったらこれまでの事を聞かせてくれないか?」

しばらくして、ようやく落ち着きを取り戻した藤崎はどういうわけか分からないがカズヤと再会できた事を理解し、顔をほころばせる。がすぐにまた表情を戻す。
もしこんな精神状態でなければ大喜びしていたであろう。しかしともかく藤崎はカズヤにこれまでの経緯を話しておく事にした。

「あ、ああ、まずトキとは無事合流できてな…」


全てを話した。

「事情は分かった。だが、だからといってお前は諦めるつもりか?俺を救った時のお前は―」
その台詞を最期まで言わせる事無く藤崎は口を挟む。

「あの時の俺は虚勢はってただけや。」

「たしかにお前は実力を弁えていない所があった。
だがお前の参加者を救いたいという歪みない気持ちは本当だったはずだ。」

「その参加者を救うっていう方針もお前みたいな正義の心からきたわけやない。
あれは俺を侮辱した連中に対する仕返しのための手段であって、別に命の尊さとかを考えてたわけやない。」

そう藤崎は吐き捨てるように言った、そんな友の姿を目の当たりにしてもカズヤは表情を崩そうとはしない。
逆に微笑を浮かべ語りかける。

「たしかにお前に正義の心はなかったかもしれない、だがいかなる理由にせよ、
この殺し合いの場で人々を救おうとしたお前はやっぱり歪みねぇと思う。」

予想外の言葉に藤崎は顔を背ける。

「しかし今のお前にはたしかに正義の心が芽生えているはずだ。だから皆を見捨てた罪悪感に苦しめられているんだろ?
大事なのはお前の過ちを反省し、次に生かす事だ。後悔だけでは前にはすすめない。」

藤崎は相変わらず顔を背けたまま動かない。


「俺の信条、覚えているか?」

カズヤは藤崎の肩をポンっと叩き、叫ぶ

『全てはチャンス!!!』

ようやく藤崎は顔を上げた。その顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていたが、その代わりに先ほどまでの陰鬱な雰囲気は消えている。
本当にうれしかったのだ。藤崎自身今まで気付いていなかったが、藤崎は心の奥底で誰よりもこの男に本音をぶつけ励まして貰いたかった。

再初期の藤崎にとって、木吉カズヤという男は単なる哀れな参加者の一人に過ぎなかったはずだ。それがなぜこれほどまで友情を感じるようになったのだろうか。
コメント欄を荒らすニコ厨たちと日夜煽り合い、他の配信者達や自分を敬うチルドレン達とすらつぶし合う。
そんな殺伐とした日々を過ごしてきた自分を命をかけて守ってくれた、仲間と呼べる初めての人間だったからか。
それは本人にもよく分からない。分からないが藤崎にとってカズヤは、
これを最後にもう二度と会うことのない、かけがえのない戦友である事は確かだ。

「おい、この俺を誰やと思ってるんや?この俺がこんな所で立ち止まるわけがあるはずがない!
お前の意志は俺が継いでやったんや、お前の代わりにみんな俺が助け出してあの腐れオタク共をぶちのめしたる!よう見とけよ。」

みっともなく鼻水を垂らしながら、しかし力強い藤崎の言葉に満足したのか。満面の笑みを浮かべながらカズヤは薄くなり消えていく…

「あぁ、歪みねぇ…」

辺りを包んでいた闇が光へと変わっていく―


藤崎は目覚めた。ゆっくりとソファーから起きあがる。
刺された片足を動かすと傷が痛む、足の痺れもまだ取れていない。
だがそんな事はどうでもいい。立ち上がり片足を引きずりながら、しかし力強い足取りで家中を物色して回る。
目当ての物を見つけると洗面所へと入っていく。

数分後。
洗面所から現れたのは上半身裸にパンツ一丁、マスク着用、頭に純白のタオルを巻いた男、パンツレスラー。
決意を新たに復活した藤崎は歩く。
自分が救い、そして自分を救った男のためにも。


【B-2/住宅街/1日目・昼】
【藤崎瑞希@現実】
[状態]さらなる決意、パンツレスラー、疲労(小)、脛に軽い刺し傷(鱗粉付き)、足に痺れ、罪悪感
[装備]なし
[道具]支給品一式、金属バット@現実、ショートカッター(残り0枚)@ドラえもん
[思考・状況]
基本思考:主催者の目論見を粉砕し跪かせる
1:全てはチャンス
2:参加者を救う
3:受け継がれた意志を持って、闘う
4:俺を襲ったのは誰なん?
5:あそこで寝てる奴が俺を運んでくれたんか?

【馬岱@呂布の復讐】
[状態]:頭にたんこぶ 幻術と戦闘による疲労(中)、睡眠中
[装備]:鍬@吉幾三、三国志大戦カード(群雄SR馬超)@三国志大戦
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
1:Zzz…
2:起きたら男(藤崎瑞希)から強い奴の情報を聞く。
3:殺し合いに乗って、自分の力を試す
4:弱い奴からは情報を聞く。
5:呂布……記憶障害とは大変だな……
6:もうちょいまともな武器が欲しい
7:ブロリーとは遭遇したくない
※参加者の多くの名前を見た覚えがあることに気が付きました。ニコ動関連の知識の制限は実況者達等に比べて緩いようです


sm141:イエスタデイをうたって 時系列順 sm143:嘘と現実の境界
sm141:イエスタデイをうたって 投下順 sm143:嘘と現実の境界
sm136:弱い奴は囮…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました 藤崎瑞希 sm149:夢からさめても
sm136:弱い奴は囮…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました 馬岱 sm149:夢からさめても






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