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Chain of Memories ◆BRxsUzTn5A




館を後にしたときちくと雪歩は住宅街をまっすぐ通り抜けていた。
馬岱の元を去って以降誰とも会わなかったため、オフィスビルの目の前にすんなり到着することができた。

「オフィスビル……」

雪歩は目の前にそびえるビルを目にし、ぽつりと呟く。
外観は違っているが、自分の所属している芸能プロダクション、765プロ
自分が元いた世界でアイドル活動をしていたあの高いビルを思い出していた。
きっと765プロの中ではプロデューサーさんや小鳥さん、みんなが心配して
私たちのことを必死になって捜しているに違いない。
雪歩の頭の中に、血眼になって自分たちを捜しているプロデューサーたちの光景が
ありありと浮かんできた。

「絶対に、帰らないと……」

雪歩は今にも出そうな涙をおさえる。今は泣いてる時じゃない。
この殺し合いで優勝して、今までのことを無かった事にする。
雪歩は崩れそうな決意を必死にとどめながらときちくへ話しかける。

「ここを調べるんですか?」

雪歩の問いかけにときちくは軽くうなづく。

「ああ、だがその前に」

ときちくは馬岱から奪ったデイバッグの中にあった紅白のボールと
奥に入っていた説明書を取り出す。

「それって……」
「説明書によると、この中に何が入っているそうだ。確かめる」

ときちくはボールを地面に向かって
するとボールが、割れ――――



             /  ̄ ̄ \
             /         ',
               l <に)> ,r─┴-、
            /l      ー‐┬‐ノ
           /,/丶        , '
.         /,/   /` ー--‐ く
      /,/   ,/ムヘ /\/ヽ 〉
   / /    /,/  ヽT) (Tハ
  〈_,/    / / , ヘ \_ノ  ヘ
          ヽ// /  │    ',
         ∧ /      |     l
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           │ │ l  l  |  l  l│
            |==| ̄l ̄l ̄l ̄l ̄l´|
            |==| ̄l ̄l ̄l ̄l ̄l´l
           ` ̄` ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄
            ⊂ニ二二> <二二ニ⊃


中から鳥のような奇妙な生物が現れた。


「……………」

あまりの奇怪な生物の登場に2人は沈黙し、辺りに重たい空気が流れ始めた。
それを感じ取ったのかボールから飛び出してきた生物は
明後日の方向を見ていた目線を、彼らに向けた。


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             /         ',
               lに)>,r─、<(こjl
            /l   ー、,r-   l
.            / /丶        ハ
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           / / /ムヘ /\/ヽ 〉l l
         / / /,/  ヽT) (Tハ l
       〈_,/./ / , ヘ \_ノ  ヘ,j
          ヽ// /  │    ',
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          l  ヽ     │    │
           │ │ l  l  |  l  l│
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           ` ̄` ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄
            ⊂ニ二二> <二二ニ⊃


「「こっち見んな」」


ときちくと雪歩のセリフがシンクロした瞬間だった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


結局ときちくは鳥の生物、ネイティオをすぐにボールの中に戻し
オフィスビルの内部は2人で探索することになった。

自動ドアをくぐり、2人はビルへと入る。
玄関のフロアが最初に2人の目の前に現れたが、そこには人の気配がまるでなかった。
朝の陽射しがオフィスビルの内部を照らしているものの
それでも人の気配がないこのビルの中は少々無気味であった。

「誰も、いませんね……」

雪歩はオフィスビル内をきょろきょろと見回しながらつぶやく。

「そうだな、この探知機にも反応がない。このビルに潜んでいる奴はいないようだ」

ときちくはデイバックから取り出した首輪探知機を見ながら雪歩にこたえる。

「あの、そうじゃなくてオフィスビルで働いてる普通の人たちがいないってことなんです」
「そんなもの、殺し合いの場に参加させられている奴らとの
区別がつきにくくなるだろ。勝手に動き回られても向こうとしても不都合だろう」

ときちくは呆れたような顔をしながら雪歩を見る。

「そうなんでしょうか……?」
「そういうもんだろ。ほら、次の階へ行くぞ」
「はい……」

ときちくと雪歩はオフィスビルの階段を上る。
上の階の廊下へとさしかかった時、突然ときちくは足を止め、立ち止まった。

「ときちくさん……?」

雪歩はときちくに何があったんですかと尋ねる。

「この階から血の臭いがした」

ときちくは警戒しながらゆっくりと歩みを進め、血の臭いが漂ってくる部屋の扉を開ける。

「やはり、か。鉄の臭いがしたと思ったら……」

ときちくが開けた部屋の中には血の海を作り
部屋の壁に死体がもたれかかっていた。

「うっ……うぅ……!」

雪歩は自分の胃の中から一気にこみ上げてくる物を両手で必死に抑える。
ときちくは慎重に、倒れている人物へと近づく。
倒れている人物に触れると氷のように冷たく、すでにこと切れていたのは明白の事実であった。

「…………」

ときちくはまじまじと男の遺体を見つめる。
胸に銃創の他に、喉元に何か棒のようなものを押し付けられていた跡が見つかった。

周りに血が飛び散っていないことから、この男は棒のようなものを喉に押しつけられて
衰弱したところを銃で撃たれ、それが致命傷になったのだろう。

ときちくは、男の死体の顔に目を移す。
四角い顔の輪郭、への字に曲げている口……。

「また……か…」

ときちくは放送で囲炉裏の名を聞いたときのような感情におそされた。
ついさっき死体として初めてあったはずだというのにときちくは
この男のことを何故か知っていた。

「―――――!?」

ふと、ときちくは男の方を見ていた顔をあげる。
突如とちきくの脳裏に目の前の男が壇上に上がり、何かを話している場面が浮かんできたのだ。

「これは……」





『日本人の底力、甦らせなくてはなりません』


『私は決して逃げません。私は決して悲観しません』


「くっ……!」

ときちくの頭の中で男のセリフが断片的に流れ続ける。
それにつれて頭痛がどんどんと大きくなっていく。

「ときちくさん、どうしたんですか……?」

雪歩はときちくの異変に気付き、声をかける。
しかし、ときちくは頭痛のおさえるのに精一杯で
雪歩に声をかけることすらままならなかった。

『日本人の力をどこまでも信じて疑いません』

「くっ……うぅ……」


男が演説するにつれてときちくの頭痛はひどさを増していく。
ときちくは思わず頭をかかえる。


『とてつもない国日本』


鐘を鎚で打ち鳴らすかの如く頭痛による痛みは激しくなる。
ときちくはもはや立っていられず、崩れゆくように膝を着く。

「とちきくさん!!」

雪歩は思わず駆け寄って今にもその場に倒れそうなとちきくを支える。

「大丈夫ですか?ときちくさん」

「あ、ああ……大丈夫だ……少しだけ目まいがしただけだ」

ゼェ…ゼェ…荒い息をしながらときちくは答える。

「突然倒れるなんて、ときちくさん疲れてるんですよ。どこかで休みましょう」

「だが……」

ときちくの言葉は間髪をいれずに雪歩にさえぎられる。

「ときちくさんがいなくなったら、私どうしようもなくなっちゃいますよぅ……。
お願いです。少しでもいいんで休んでください」

雪歩はときちくの体を肩にかつぎ、部屋を後にする。

雪歩に支えられながらときちくは混乱する頭の中を整理していった。

(あの男の顔を見た時、俺の頭の中にあの男の演説と2つの言葉は浮かんできた。
「麻生太郎」……「総理大臣」……一体何なんだ、この2つの言葉は。
俺は何故奴のことを知っている……何故、知りもしないあの男の死を悲しんでいるんだ……)

考えれば考えるほど頭痛は鳴りやむことはなかった。
痛みに苦しむ中、ときちくのまだ頭の中ににふと一つの疑問が浮かんできた。
それは突拍子もなく、今まで自分がまるで思いもしなかったことだった。


(俺は一体誰なんだ?)


その頭の中の答えをくれる者は誰もいなかった。
答えるのは頭の中でいまだに鳴り響く頭痛だけであった。


【A-1 オフィスビル内/一日目・午前】
【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:健康、精神疲労(中)記憶の混乱?(思考は正常) 少しの苛立ち
[装備]: ナイフ×3、包丁×3、ブレード@サイべリア フライパン
[道具]:基本支給品*3、フライパン、フォーク、張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー 、
首輪探知機(残り52分) 銃(14/15)@現実、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター
【思考・状況】
1:オフィスビル内のどこかで休む
2:囲炉裏……麻生太郎……?
3:雪歩を利用する。
4:自分からは殺さない。
5:絶対に生き残る。
6:自衛のための殺害は已む無し。

【備考】
※七夜志貴と十六夜咲夜の姿を確認しました。名前は知りません。
※元世界の知識はかなり封印されていましたが、少し解けたようです。
※囲炉裏に関しては今は『知っている』という程度だけです。
※ローゼン閣下(麻生太郎)に関することがフラッシュバックしました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※自分の記憶がおかしいと自覚しています。

【萩原雪歩@THE IDOLM@STER】
【状態】:健康、精神疲労(小) 、決意
【装備】: コアドリル@天元突破グレンラガン
【道具】:ナイフ(血で濡れている)、支給品一式×2(水少量消費)ジャージ@へんたい東方 
     デスノート(鉛筆付き)@デスノート

【思考・状況】 基本思考:優勝して全てを元通りにする。
1:オフィスビル内で休める場所を捜す
2:優勝して全てを元通りにする。
3:ときちくについていく。
4:死にたくない。
5:殺すのは辛いけど、頑張らなきゃ……。
※ルイージのデイパックは雪歩が持っています。


【モンスターボール(ネイティオ)】
せいれいポケモン。なんとも言えない表情の鳥のようなポケモン。
神々しいデザインがあいまってネイティオは大変なトゥートゥーや
東方ネイティオフェイスではもはや宗教に近い物となっている。
またトゥートゥーと鳴き、それがあだ名となっている。

‐取得している技-
  • サイコキネシス:強い念力を相手に送って攻撃する。
  • リフレクター:味方全体に物理攻撃によるダメージを軽減させるバリアーをはる。
  • テレポート:最後に訪れたポケモンセンターにワープするわざ。
        このロワでは最後に訪れた施設に飛ぶ。
  • ひみつのちから:場所によって追加効果が変化する技。



sm127:戦う理由 時系列順 sm138:矛と盾の話――PRIDE――
sm129:言葉にするのなら 「ロクデナシ」 投下順 sm131:血に洗われて眠る星のルガール -THE KING OF FIGHTERS-
sm105:三国武将達は大変な鬼畜野郎にハメられていきました ときちく sm150:少し頭冷やそうか(考察編)
sm105:三国武将達は大変な鬼畜野郎にハメられていきました 萩原雪歩 sm150:少し頭冷やそうか(考察編)






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