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OP12 ◆..CKy3vFAw


「<>>1000だったら次のニコロワに俺参戦>っと、よし!」

狭い自室の中、俺は2chのあるスレにレスを書き込んでいた。
誓ってそれだけだ、それ以外は何もしていない。


――なのに


――それなのに


何故、俺はこんなところにいるのだろうか。


そこは暗闇だった。
何も無い空間の中、たくさんの人間と場違いなステージが浮かび上がったかのようにはっきりと見える。
そのステージの上にそいつはいた。

「ようこそ、この、殺し合いの場へ」

体中にどす黒い包帯を巻きつけ、目に当たる部分に赤い装飾品をつけたその男は包帯からわずかにはみ出た口で言葉をつむぐ。

「俺の名はタケモト。突然だが、お前らには殺し合いをしてもらう」

確かにそんなことを書き込みはした、だが、信じられない。
そんなはずは無い。アレは空想のはずだ。

「ふざけんじゃねえよ!!」

俺の思考が停滞している中、金髪の学生服を着た男がステージに上り詰めた。

「何か質問でも?」
「だからふざけんじゃねえっつってんだろ!!」

金髪の男は怒りをあらわにしタケモトに殴りかかる。
しかし、その拳が届くことは無かった。
突如として彼らの間に現れた金髪の少女に阻まれてしまったからだ。
少女は男の拳を受け止め、


ぐしゃっ


「あれっ?」
「ぐぁああああああああああああ!!!」

その拳を勢い余って握りつぶしてしまったのである。
痛みにもだえる男、その首をまたもやいつの間にか現れた白コートの男がつかんだ。

「コレじゃあもう使えんじゃないか、フランやりすぎ」
「ごめん、ときちく」

ときちくと呼ばれた白コートに叱りを受け、フランと呼ばれた少女が血の滴った右手で後頭部をぽりぽりとかく。

「フラン!?」

俺の隣にいた羽の生えた少女が叫び声を上げたが、フランは一瞬少女に狂気に満ちた笑みを向けただけでそのまま前へ向き直った。

「予定とは少し違うがしょうがない、まずこの首輪の説明をしよう」

何事も無かったかのようにタケモトが声を上げると、ときちくが男の首を強調するかのように高く持ち上げた。

「お前らの首にもついていると思うがこの首輪には仕掛けがあってな、特定の条件で中にある毒針が打ち込まれる仕組みになっている」

思わず自分の首に触れるとそこには冷たい感触。

ときちくが長い袖からとびでたナイフを男の首と首輪の間に差し込み・・・

「そのうちのひとつがこれだ」

その首輪を掻っ切った。
するとさっきまで苦しそうな悲鳴を上げていた男がびくりと跳ね、そのまま動きが止まった。




静寂




「うーん鬼畜分2ってところだな。ぽいっちょ!」

男の死体が人込みに投げ込まれ、そこになってはじめて暗い空間を悲鳴が飛び交う。
俺は恐怖で全く動けはしない。

「他にも当然俺達に逆らった場合や会場から脱出使用とした場合も対象だ。妙なことは考えるなよ」

俺の頭は真っ白だった。ときちくとフランはいつの間にか消えていたそんなことはどうでもいい。
俺は、生きて帰れるのか・・・?

「あと最後の一人になった奴は一つだけ願いをかなえてやる。仏のように優しい俺からの贈り物だ、感謝しろ」

それが俺の耳に入った最後の言葉だった。
周りの闇がじょじょに視界を覆いつくし・・・・。


俺の意識は


そこで途切れた






誰もいなくなった空間の中、タケモトはたたずむ。
その視線は今しがた参加者たちを飲み込んだ空間の裂け目へと向いていた。

「これでいいんだろ?」


「ククク・・・そうだ、これでいい」

不気味な笑いを浮かべながら上半身裸の爬虫類のような目をした男が裂け目から顔を出した。

「さあ!人間の持つ可能性、私に見せるがいい!!」







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