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調査海域を表示する

論文の材料と方法のところに出てくる調査海域の図。
意外に簡単そうな図でも、いざ作るとなると難しいです。
たとえばこんな図

図1 グレーエリアが調査海域

図2 グレーのエリアが調査海域

地図の画像の上にPowerpointで同様にエリアを描くことはできます。
ただ位置を正確に記すのは難しいです。今回はこのような図を描いてみます。

図1

図1を描くには
pscoast -R140/148/41/46 -Jm0.5 -B1 -P -W -Dh -K > area_hokkaido01.ps
psxy area01.txt -Jm  -G150  -R -O >> area_hokkaido01.ps

と2行のコマンドを書きます。
1行目が地図を描いてみるで使用したpscoastというコマンド、
2行目がpsxyというコマンドでここで調査海域をグレーに塗っています。
上記の図を描くには、このコマンドのほかに
2行目に書かれているarea.txtというデータファイルも必要です。
このデータファイルでグレーに塗る海域の位置(緯度経度)を指定しています。
area01.txtはこちらから(←上で右クリックし、
リンク先を保存を選ぶ)ダウンロードし、
GMT用作業フォルダ
で作成したフォルダに保存してください。
以下のようになります。
(順番に読んでいる方は他のページで作成した別なファイルもあると思います。)



メモ帳などのテキストエディターに以下の数字をコピーし、
145    42
145    43
146    43
146    42
GMT用作業フォルダにarea01.txtというファイル名をつけ、
保存していただいても結構です。
area01.txtを保存した後で、GMT用作業フォルダにある
GMTstart.batを実行し、
pscoast -R140/148/41/46 -Jm0.5 -B1 -P -W -Dh -K > area_hokkaido01.ps
psxy area01.txt -Jm  -G150  -R -O >> area_hokkaido01.ps
をコピー、貼り付け、Enterしてください。



GMT用作業フォルダにarea_hokkaido01.psという図1のファイルが
できていると思います。


コマンドを細かく見ていくと、
1行目の
pscoast -R140/148/41/46 -Jm0.5 -B1 -P -W -Dh -K > area_hokkaido01.ps
地図を描いてみるで書いたものと同様です。緯度経度がちょっと違います。

2行目の
psxy area01.txt-R -Jm -G150 -O >> area_hokkaido01.ps
は、psxyというGMTのコマンドで調査海域をグレーに塗っています。
コマンドの形は
psxy [データファイル] -[オプション] >> [画像ファイル]
となっています。

オプションの部分を見ていくと、
-Rは1行目と同じく表示する緯度経度の指定です。
ここでは空欄になっていますが、
空欄はこれは上でで書かれたと同じ値(-R140/148/41/46)という意味です。

-Jmも同様です。

-G150はデータファイルで指定された範囲をグレーで塗るというオプションです。
ここではグレースケール(1~255の値, 値が小さいほうが黒い)で
色を指定しています。もちろんカラーの指定もでき、その際は
赤 : -G255/0/0
青 : -G0/255/0
緑 : -G0/0/255
とRGBで色の指定をします。RGBの詳細は自分で調べてみてください。

-O >>の部分は重ね書きの指定です。
GMTではいろいろなコマンドを組み合わせ(重ね合わせ)1枚の図を作ります。
図1ではpscoastとpsxyを重ね合わせ作図しています。
複数のコマンドを重ねる書き方としてGMTでは
[GMTコマンド] -[オプション] -K      >   画像ファイル
[GMTコマンド] -[オプション]  -O -K  >> 画像ファイル
[GMTコマンド] -[オプション]  -O -K  >>  画像ファイル
[GMTコマンド] -[オプション]  -O       >>  画像ファイル
というような書きます。
いちばん最初のコマンドは「-K > 」、最後のコマンドには「-O       >>
間には「-K -O  >>」のオプションを使います。
これらの重ね書きオプションは忘れず書いてください!
これを書き忘れたために、エラーが起こることが多いです。

図2

図2を描くには
pscoast -R140/148/41/46 -Jm0.5 -B1 -P -W -Dh -K > area_hokkaido02.ps
psxy area02.txt -Jm  -G150  -R -O >> area_hokkaido02.ps

と2行のコマンドを書きます。
図1で使用したコマンドとほぼ一緒です。
データファイル名(area02.txt)と画像ファイル名(area_hokkaido02.ps)が
変わっているだけです。
データファイル(area02.txt )はこちらからダウンロードして図1と同様の方法で
コマンドをコピーし画像ファイル(area_hokkaido02.ps)を作ってみてください。

データファイル(area02.txt )の中を見ると、
144    42
144    42.5
144.5    42.7
146    42
145    41.5
と書かれています。
これは頂点の緯度経度を示しています。
一般に緯度経度と順番で位置情報は書きますが、
GMTは経度、緯度の順番でデータは入力します。
緯度経度の、度分秒の書き方は
たとえば北緯43度30分0秒、東経144度30分0秒を表す時は
144.5    43.5
と書くこともできますし、
144:30:00   43:30:00
と書くこともできます。使いやすい方を使ってください。
ただExelなどで不用意にコロン(:)を使うと勝手に時間表示と認識し、
データがおかしくなるので、10進法で書いたほうが間違いは少ないと思います。

図1では四角形なのでデータファイルは4点が指定されていました。
図2では五角形なのでデータファイルは5点が指定されています。
このように頂点の指定を変えれば何角形でも書くことができます。
また、-W2行目に加えると、四角に線を加えてくれますし、
-G150の部分を消すと、線だけ書いてくれます。
データファイルの値を変えたり、塗りつぶしエリアを変えたりと、
この辺はいろいろ試してみてください。