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①,Trim が使用不能になり、継続使用すると SSD によっては大きく速度低下する
②,ドライバによるが、大抵は S.M.A.R.T. が読めなくなる
③,もちろん信頼性も低下する
④,RAIDBIOS のせいで起動が遅くなる
⑤,オンボードのしょぼいソフトウェア RAID ではランダムアクセス性能は殆ど伸びないか、むしろ低下する事も
⑥,シーケンシャルだけが必要なのであれば HDD を 3~4 台で RAID0 した方が安い
- 以上の理由から、特に容量によって速度が違う機種の小容量版を複数台で RAID0 するより大容量版を一台単機で使用した方が基本的に長い目で見て快適である。よく厨雑誌でアホな RAID0 組んだ記事が載っているが、特に理由が無い限りは RAID0 はしない方が良い。それでもわざわざ SSD で RAID を組むだけの理由があるなら速度低下しにくい東芝製やエンタープライズ向けの速度低下したとしても高速な SLC 搭載 SSD でどうぞ。
- JMF601/602 搭載 SSD の場合、特にランダム書き込みが集中した場合にレスポンスが極端に悪くなる (=プチフリ) する事がわかっており、JMF601/602 以外でも NAND フラッシュメモリの管理方法が良くない SSD では同様の現象が発生する可能性がある。この場合 RAID0 を組むとランダムライトを二台で分散するとプチフリは発生しにくくなる。(速くなるのではなく遅くなりにくくなる) 特に JMF601/602 は Trim コマンドに対応していない為、空き領域のデフラグ・各種 OS の軽量化設定・各種プチフリ防止ソフトに加えて RAID0 を組むといった手段を使う他無い。その他のコンパクトフラッシュ・各種メモリーカード・その他 Trim コマンドに対応していない SSD の場合は高速化というよりも高負荷時の体感速度悪化を軽減する意味では RAID0 は有効な場合もある。
- Intel X25-M G2、SSD 320、SandForce 製 SSD コントローラー搭載 SSD では書き込みが多数行われるとリアルタイム GC で物理アドレスレベルの断片化を解消する動作が確認されており、このようなリアルタイム GC の為にある程度以上は速度低下しないもののリアルタイム GC が行われている瞬間にレスポンスが悪化する。このような場合も RAID0 を組む事で体感速度の悪化を減らす事が出来るものの、Trim コマンドが使用出来ないため長期間使用すると大きく速度低下してしまい、RAID0 を組む事による信頼性の低下は避けられない為、リアルタイム GC 中の動作の引っ掛かりが気になるのであれば GC 中もそれ程引っかかり感の出ない SLC 搭載 SSD か東芝製 SSD を単体で使用した方が無難である。
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