赤槻春雄の自己中(仮) 俺の妹にアンチテーゼ

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「はぁ・・・疲れた。今日も店長きつかったな。」
ある冬の日のバイト帰り。俺は自分の住む、アパートへの家路にいた。
時刻はもうすでに10時過ぎ、肌を刺すような冬の風がコートから出た手と顔に容赦なくぶつかる。
白色の電燈に照らされた、階段をのぼり踊り場に出ると、自分の部屋の前に人影があることに気付いた。
「・・・。」
その人物はフードをかぶって震えるように縮こまって、電気メーターの前に座っていた。
俺が近づくと、彼女は顔をあげた。
「あ!迅人!おかえり!」
「おい・・・奈々か!どうしたんだ、こんなところで。」
「ちょっとこっちのほうに用事があってね。出てきたんだ。」
「とにかく、中に入れて!こんなに帰りが遅くなるとは思わなかったから、すごく待ったんだから」
「まったく・・・連絡もよこさずに来るからだよ。」

「で、どうしたんだ?」
「泊めてほしんだけど…。」
「なんでだよ・・・。」
「嫌?」
「そういう意味じゃない。何の用事で出てきたかって聞いてんだよ。」
「だって一人暮らしなんでしょ?泊めてよ。高校生にホテルとるだけのお小遣いがないんだよ~。」
「だから・・・」
「中学の友達だって、こっちに来てる人も多いし、一緒に遊ぼうって約束してんの!」
「じゃあ、友達と遊ぶ約束してるってことか?」
「・・・う、うん。」
「別にいいけどさ。狭いからあんま邪魔にならないようにしろよ。」
「えー。無理だよ。この部屋想像以上に狭いし。どうしたって、邪魔にならないようになんて不可能だよ。」
「そうじゃねぇよ。なるべく邪魔にならないように努力しろっていってんの。」
「じゃあ、少しは邪魔していいわけね?」
「だから・・・もういいわ。俺は大学とバイトで忙しいから明日もこの時間くらいに帰ってくるけど、お前はどうすんだ?明日友達と会うわけ?」
「明日はね、お店を回ろうと思ってる!」
「は?・・・おまえ都心来たかっただけだろ。休みだからって調子乗りすぎんなよ。」


「きゃははは!迅人エロサイト見てるんだ!履歴発見!」
「おい!勝手にPC触んなよ!」
「えー。パスワードかかってなかったし、ちょっと友達にメールしたかったから点けたんだけど。」
「ちょっ・・・だからって履歴見るなよ!」
「迅人も男だねぇ。この調子だと部屋のどこかにエロ本もあるな~?」
「ねぇし」
「そんなぁ、隠さなくてもわかってるよ?ベッドの下なんでしょ?」
「へへっ。あいにく、雑誌はとっておかない主義なんだよ。昨日の紙ごみの日に処理したんだよ。」
「なるほど、性欲処理したわけだ。」
「ちがわい!」
「ちがうの?」
「ちがいません・・・・・・」
「完全に認めたね!」

「でも迅人って彼女いるんだよね。」
「まぁな」
「彼女いるのにエロ本読むの」
「それとこれとは別だ」
「ふーん。浮気っぽいな~。」
「いいんだよ。別に彼女といつでもできるわけじゃないんだから。」
「ほほう。このベッドの上でするわけですか。」
「これ以上、恥ずかしい話をさせないでくれっ!!」