赤槻春雄の自己中(仮) 化物語 戦場ヶ原ひたぎの誕生日の理由
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化物語のキャラクターの中で唯一誕生日がはっきりしているのは戦場ヶ原ひたぎだけのようです。(wikiを参照)
そのことに疑問を感じた人は少なくはないと思います。
まぁ特に論理的展開を並べるまでもなく、その理由はいたって明快であります。

戦場ヶ原の誕生日は7月7日です。言わずと知れた七夕であります。
七夕はエンディングのテーマにもなっている通り、この作品と大きな関わりがあります。
エンディングテーマでは織姫と彦星についての歌詞がありますが、明らかに戦場ヶ原が織姫役でしょう。

織姫は別名「細蟹姫」とも呼ばれます。細蟹とは蜘蛛のことです。「笹が根の(ささがねの)」という枕詞は蜘蛛を導きます。織姫はもちろん織物の姫なわけですから、蜘蛛とはまさに「糸」でつながっているわけです。また、七夕と「笹」というのもつながりがあります。
衣通姫の歌で

 我が夫子(せこ)が来べき宵なり笹が根の蜘蛛の行ひ今宵しるしも

つまり、和歌の世界において「笹が根の蜘蛛」という表現は思い慕うあの人に会える予兆という意味であるわけです。
ではここで化物語の構成について考えてみると、戦場ヶ原のセリフに「でもね、これまでの私の人生はあまり幸福とは言えないものだったけれど、不幸だからこそ阿良々木君の気を引けたと言うのなら、それで良かったと思うの。それくらい私は、阿良々木君に参ってしまってるの。」と二人で手をつなぎながら、また、ヴェガ―織姫を眺めながらいう物があります。
つまり、「ささがに」を見れば恋人に会えるという昔の考えそのままに、戦場ヶ原は「蟹」に出合い阿良々木に逢うことができたわけです。

「細蟹」と「笹が根」のどちらが先かはわかりませんが、戦場ヶ原にとっては、織姫というポジションはこの上なく最適なものであると思われ、この作品の完成度の高さを思い知らされます。