問題7の解説
基本思想 村上ユニット攻撃は8以上のダメージが期待できる時だけ
混沌陣営にとって夜1は、つい攻めたくなるし通常攻めることが多いのだが、いつでも手放しで攻めてよいというわけではない。この設問ではどうか。ポイントは、敵に届くのは手前の骨斧だけだということだ。敵が村以外の場所に居れば、単身殴りかかるのも良いかもしれない。しかし本設問は村に鎮座するエルフ戦士(強力)が相手である。では殴りかかった場合にどうなるかを見てみよう。
・3ヒット(6.4%)
ばかづきおめでとう。相手HPは7になり、相手ターンの回復を含めても15である。
・2ヒット(28.8%)
相手HPは16になる。相手ターンに回復して24になる。
・1ヒット(43.2%)、0ヒット(21.6%)
1ヒットだと、相手ターンの村回復を考慮すると、1しか減らせないことになり0ヒットとさして変わらない。
このように、高い確率(65%)でこちらの攻撃は無為に終わる。また、殴りかかったときの反撃ダメージは以下のようになる。エルフ戦士が強力持ちであることに注意せよ。
4ヒット 16ダメージ(12.96%)→骨斧HP18
3ヒット 12ダメージ(34.56%)→HP22
2ヒット 8ダメージ(34.56%)→HP26
1ヒット 4ダメージ(15.36%)→HP30
0ヒット 0ダメージ(2.56%)
期待値2.4ヒット →骨斧HP24.4
このように、攻撃が無為に終わった上、結構な被害が予想される。本問題では奥に魔術師が存在するため、相手が撤退しなかった場合は、骨斧は悪ければ倒され、良くても瀕死になる。たとえ生き残り、魔術師に殴りかかったとしても杖の反撃で死ぬ恐れまである。味方の格闘ユニットはこの骨斧だけであるので、上述のようにして倒されると魔術師を倒すのが難しくなる。
これらを勘案すると、骨斧はエルフ戦士に殴りかからないのが良い。3人で陣を組んで、次ターンに村に押し寄せられるようにして、村からの撤退を促そう。このとき、骨斧は魔術師が届かないところに置き、暗黒僧はエルフ戦士が届かないようにZocを張るのが隙の無い構えだろう。
※無論敵味方の総合的な兵力によって、最終的な進軍の慎重・大胆を決めればよかろう。たとえばより奥に敵が居ないことが既知であるなら、骨斧が魔術師の射程に入ったり、暗黒がエルフ戦士の射程に入ったりするのを厭わず、距離を詰めても問題ないかもしれない。