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書:thap



翌朝、レスは何故か朝早くに目が覚めた。その時間、5時30分。
 ベッドから降りて静かに制服に着替える。今から二度寝することもないだろう、あと30分もしたら皆起きてくるのだ。

 しかし、何もすることがない。どうせなら散歩でもしてみようか。
 そう思い立ち、ベッドで寝ているルンシィ・ダル・ショウの3人を起こさないようにして、部屋を出た。

 廊下は静まりかえっている。当然誰もいない。足音をたてないようにゆっくり歩いていく。
 とりあえず外に出ようかとロビーまで行くと、ソファの影に誰かがうずくまっているのを見つけた。どこかを見ている。
「……マック先輩、何してるんですか?」
 マックはレスに気づくと慌ててレスを引っ張る。レスはマックの後ろに隠れるような形でかがみこんだ。
「馬鹿、静かにしろっ。 つか、お前元気なのかよ」
「えぇ、まあ元気です……ゴホッ」
 いや、元気じゃないだろ。とマックは呟き、再び視線をあらぬ方に向ける。
 どこを見ているのだろうかと、レスはマックの後ろから覗き込んだ。

「……でね、……が……して……」
「へぇ、でも……じゃないと……だろ?」
 マックの視線の先、寮の出入り口付近で話している二つの人影。
 それが誰なのか、よく見なくてもレスは理解した。
「……ケイ先生と、ゴホッ、久遠先輩……?」
 マックは頷き、ニヤリと笑う。しかし視線は外さない。
「みたいだな。ひひっ、いいもんを見ちまった」
 いいもんなのだろうか、とレスは思う。むしろいけないものではないのか……?
「見ても大丈夫だったんですか、これ」
「いいんだよ、俺だから」
 理由になってないな、と思いつつ、しかし視線を外すことができないレスだった。

 ……それにしても、何でこんな朝早くに話してるんだろう。まるで人目を避けてるみたいだ。
「……まあいいか、ゴホッ」
 考えるのを放棄したレスだった。