書:小久夜
「え?ダル・・・じゃなかった、ダル先輩て寮長だったの?」
その日の夕食の時間、食堂には同じ机を囲むデニス、久遠、めいの3人の姿が
あった。めいはダルについての新情報で驚きに目を見開いた。
「今まで気付かなかったなんて・・・・我ながら信じられない」デニスがぼやくと
久遠がサバ味噌をつつきながら言った。「でもさ、ダル先輩て寮長の仕事
してなくない?下級生の寝坊叩き起こすのも寮長の仕事なんでしょ?ダル先輩が
仕事してればデニスの遅刻減るんじゃ・・・モガッ!」
久遠のあまりの言い草に、めいがサバ味噌を半分箸で掴んで久遠の口に
突っ込んだ。 「何すんの!」久遠が抗議する声に、めいは自分の背後を無言で
指さした。 デニス、久遠は、真後ろの机でダル、ショウ、サクの3人が夕食を
食べているのに 気付き、さっと青ざめた。ダルとショウは戦術について、
箸を振り回しながら熱く 討論していて、3人には気付いていないようだった。
しかし、退屈そうにラーメンをすすっていたサクは、3人に向かって
意味ありげな視線を送ると、にやりと笑った。
「サク先輩、黙っててくれるかな・・・」久遠はすっかり食欲が失せた様子で
サバ味噌の残りを押しやった。
その日の夕食の時間、食堂には同じ机を囲むデニス、久遠、めいの3人の姿が
あった。めいはダルについての新情報で驚きに目を見開いた。
「今まで気付かなかったなんて・・・・我ながら信じられない」デニスがぼやくと
久遠がサバ味噌をつつきながら言った。「でもさ、ダル先輩て寮長の仕事
してなくない?下級生の寝坊叩き起こすのも寮長の仕事なんでしょ?ダル先輩が
仕事してればデニスの遅刻減るんじゃ・・・モガッ!」
久遠のあまりの言い草に、めいがサバ味噌を半分箸で掴んで久遠の口に
突っ込んだ。 「何すんの!」久遠が抗議する声に、めいは自分の背後を無言で
指さした。 デニス、久遠は、真後ろの机でダル、ショウ、サクの3人が夕食を
食べているのに 気付き、さっと青ざめた。ダルとショウは戦術について、
箸を振り回しながら熱く 討論していて、3人には気付いていないようだった。
しかし、退屈そうにラーメンをすすっていたサクは、3人に向かって
意味ありげな視線を送ると、にやりと笑った。
「サク先輩、黙っててくれるかな・・・」久遠はすっかり食欲が失せた様子で
サバ味噌の残りを押しやった。