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俺って厄介事に好かれるらしい
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「助かった、感謝している」

「いーってことよ。ここら辺は治安悪いから気ぃつけろよ」

俺が格好良く立ち去ろうとすると男に腕を掴まれた

「御仁、名を教えて頂きたい。」

「人にモノ聞く前に自分からって教わらなかったか?」


そう云ったらその男は顔を隠していた手拭いを取った
整った顔立ち、涼やかな意志の強い目元…俺だって負けてねぇぞ!!


「徳川家…二代目の忠秀だ」


どっかで見たことあると思ったー…そっかー…徳川の二代目…
ん?徳川…?


「…将軍がこんな所で何してんだよ…」

「江戸の状況を見ておきたかった。だが、先程の男等に追われ逃げていたのだ。」

「あー…いや、そうっすか…」

「礼がしたい。御仁、名を教えて下さらぬか」


あぁ…吉祥、わりぃ
また面倒な事、俺連れてきたみたい。しかたねぇ…


「秋百合…吉祥だ。」

「あの津神屋の若旦那だったか。本当に助かった。後日改めて礼に伺う」


う、伺う…?!いや、待て!!来るな!
って…将軍相手に云えるかぁぁああ!

そんな葛藤をしていると
忠秀はやけに派手な忍に連れられ帰って行った
なんとなく安心して空を見上げたら、重大な事に気づいた


「やっべ。吉祥の名前だしちゃった」

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ここ数日、どうにも穏の様子がおかしい
いつものように俺の部屋にいるのは分かるが…散歩に出ようとしない
…何かやらかしてきやがったな…


「…穏」


名前を呼べばピクリと跳ねる肩
間違いない。何かやらかしてきて、それを隠してる。ガキか、お前は
気にしても仕方ないと判断して仕事を片付けようと机に視線を戻した


『旦那様』

「どうした」

『それが…幕府のお役人がいらっしゃって旦那様はいるかと…』

「俺に…?」

『なんでも…将軍様が直々にいらっしゃってるとか』


『将軍』と単語を聞いた瞬間
穏が反応したのを俺は見逃さなかった
何しでかして来たんだドアホ…
仕方なく、将軍様が来ている店へと向かった


「津神屋、主人の秋百合吉祥ですが…何か」

「ぬ?そなたが津神屋、吉祥か?銀の髪をした男が名乗ったのだが…」


…穏の野郎…今日は晩飯抜きにしてやる


【予想外の遭遇】