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6月17日付 『縞パン』


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人間というものは実に「監視好きな」生き物である。
われわれヌイグルミはそのような監視好きさはない。ただあるのは、「欲望を満たすための観察」だけである。

「勇人よ。」
「何すか?、急にかしこまって。」
ビックフットと勇人、そして、シルヴィアと私は食堂にいた。昼休み、唯一青年が羽を伸ばせる時間でもあった。(いや、いつも伸ばしっぱなしだが。)私もこの学校を観察してしばらくの日が流れてしまった。さて、今回はこんなお話だ。

券売機は、校内の食品の全てをそろえている食堂の注文をするというかなり重要なウェイトを占めている。人間に必要不可欠なものは、「衣食住」というから、食堂はおそらく、「衣食住」には含まれてない「学」より大切なのであろう。学校でもそれは例外ではないようだ。

この券売機、ここの連中はアホ揃いなので、札でついつい買ってしまうようだ。それゆえ、アホゆえに、短いスカートのギャルたちは、腰をかがめて低い位置にある「おつり口」に手を伸ばすのであった。太ももと太ももの境から映えしものは…。

「……『縞パン』って本当にいるのだろうか?」
「いねえだろ……」

シルヴィアは他の女学生と話し込んでいた。しかし、私の眼は、見慣れたギャルどもよりも、そっちの話に興味がいくらしい。

「ヘイ!!しばらく観察してみようぜ!」
「ヘイ!とかウゼエっすわー。」
まだ包帯だらけのビックフットに投げやりな目線を向ける。

「しーまパン!しーまパン!ヘイヘイヘイ!ユィゴー!カモン!…RIGHT ON FIRE~テレレテレレ~」
しばらくそんなBGMが流れた。勇人の脳裏に焼きつくまでネバっこくしがみつくように聞こえた。

「お前、縞パンが好きなんすけ?」
勇人は唐突に聞いた。勇人は「RIGHT ON FIRE」というありがちな鼻歌癖に飽き飽きしていた。
「ああ?当然だろ!!あの、シミの付き方とか、たまんねー!!!」
ああ、おっしゃる通りだ。この包帯ビックフットは分かっていた。
「そして、あの独特なにおい!たまんねー!」
「どれも一緒だろ…」
「いや違うね!違うけんね!縞パンには中毒性がある特殊なにおいがあるだっちゃけんねぐあげしぐざああ!!」
龍次の脳みそはどうやら本当にビックフット並みらしく、「語る」と、言語まで失ってしまったらしい。

「じゃあ、お前が、『縞パれ』よ。」
呆れて勇人は食堂で一番人気のメロンパンをほおばった。
「ふざけんな!!」
龍次は激怒した!必ず、かの 邪智暴虐 ( じゃちぼうぎゃく ) のV系を除かなければならぬと決意した。いいぞ、やれやれ!

「縞パンは高いんだよ!!!!!!!!!!!」

「まぁな。」
V系は賛同した。
「ん?」
V系は券売機のほうを見た。例によって、おつりを取ろうとするギャル一人。

「おい!!アイツ、縞パンだぞ!!」
「おおお!!!神々しや!!縞パン!!!」


チョコレートとプレーン生地のストライプのその『パン』は、味が良い分、値段がズバ抜けているらしい。