「記憶の断片にあるもの」
僕は独り 交差点の真ん中
誰も居なくて 泣き出しそうで
誰かを求めて 泣いてしまった
誰も居なくて 泣き出しそうで
誰かを求めて 泣いてしまった
泣けば 誰かが来てくれる
それが 一番楽だから
それが 一番楽だから
そして一人 僕に近づいてきた
「どうしたの」と言ってくれる
そう思って 貴女を見据えた
「どうしたの」と言ってくれる
そう思って 貴女を見据えた
貴女は「泣くんじゃない」と
たったそれだけ その一言だけ
しかしその声には 不思議と温もりが溢れていて
不思議と僕も 泣き止んでいた
たったそれだけ その一言だけ
しかしその声には 不思議と温もりが溢れていて
不思議と僕も 泣き止んでいた
貴女は一度微笑んで 僕の手を引いてくれた
「帰ろうか」 そう聞こえた気がした
「帰ろうか」 そう聞こえた気がした
僕も一言 「ありがとう」と
その手は 僕の小さな手を すっぽりと包んでくれた