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セミと少女


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「昆虫博士」

それは昔の私のあだ名だ。

とても懐かしい。

もう、呼ばれる事は無いだろうそのあだ名。

・・・一つ、そのあだ名が付いていた時の貴重な体験を話してみせよう。

むかし・・・いや、数年前、か?

まぁ、それくらいの時に私はいつも通りに虫を取りに出掛けた。

じばらく歩いて、木々が見えてきたのでその一つの木を見たら――そこには、綺麗な羽を持つセミがいた。
見たことのないセミだったので、興味が出た。

虫の大好きだった私はすぐさまそれを追いかける。
「待って!待ってたら!」

私は走る、持っていた虫取り網を振り回す。

それから数分後

「あっ!」

セミが蜘蛛の巣に引っかって動けなくなった。
私はそれを見て咄嗟に、

「危ない!」

と感じ、蜘蛛が来ないうちに、蜘蛛の巣の近くにあった木でセミを逃がし、

「もう引っかかるなよ」

と、飛んでいくセミを見ながらそう言った。
私は、自分で言うのもなんだが珍しい事をした。
いつもなら、助けた後に捕まえていただろうそのセミを逃がしたのだ。
次の日

私はまた綺麗な羽を持つ珍しいセミのいた場所に行った。

なぜか、行こうと、思ったからだ。
そして、そこに着いた時に私は驚いた。
なんと、なぜかセミが自分から網に入ってくるのです。
そして、上機嫌で、私は家に帰り、私は虫籠の中を見ると―
あの、綺麗な羽を持つ珍しいセミが紛れ込んでいたのです。
そのセミを見た瞬間、私はそのセミと一緒に虫籠にいた全てのセミを逃がしました。
もしかしたら、これは鶴の恩返しならぬ、セミの恩返しだったかもしれません――