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タイムリミット


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HPの二次創作ですが知らない人もいると思う。てか知らない人の方が多いよなw

てことで補足。
クレア→牧場主。楽観的  グレイ→鍛冶屋見習い。シャイ。悲観的。クレアを溺愛

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なんで、どうして。
彼女じゃなくて、俺にかかればよかったのに。


【タイムリミット】


「ふー、終わった!」
「大丈夫か? クレア」
「うん、今日は結構調子いいみたい」

 俺とクレアは牧場の日陰に腰を下ろした。
 1年ほど前から、俺は毎日クレアの仕事を手伝っている。というのも、それはクレアがある病気にかかったからだった。

 肥大型心筋症閉塞性。それがクレアの病名だった。心筋症というのは原因不明の心臓疾患のことを言うのだが、その通りクレアのこの心
筋症も理由がわからなかった。閉塞性であるがため動悸、胸部の圧迫感やめまい、失神発作が起き、突然死もおかしくはない。医師の話によると、今生きてるだけでも奇跡だとか。それほどクレアの病状は悪いのだった。
 激しい運動は控えなくてはならず、みんなにやさしくされている彼女は少し抵抗を覚えていた。治療薬として薬が週1のペースで送られる。それでもやっぱり若年発症なだけあって進行は食い止められそうにもなかった。

「さ、町まわりにいこ!」

 そういって立ち上がったクレアだったが、ふらついて倒れそうになる。あわてて腕をのばし、支える俺だった。

「ごめん、ありがと」

 一応、俺たちは恋人同士だ。町のみんなからも公認だし、中には早めに結婚すればという人もいる。
 確かにそれも一理ある。クレアがいつ死んでしまうかわからないから。でも、クレアはそれを望んでいなかった。彼女曰く、

「結婚しても死んじゃったら意味ないもの」

 だそうだ。

 ドクターに、密かに教えてもらった。クレアはあと1週間も持たないこと。心臓移植のドナーが見つからなくて、今見つかっても間に合わないだろうということ。このことはドクターとエリィと俺しかしらなくて、本人には余命1年弱と言っていること。

 なんで、クレアなんだろう。俺がかかればよかったんだ。クレアがかかる必要はなかったんだ。

 ──なのに。