いすのあかり。

光を思ったように描くポイント?

前照灯、街灯、広告看板にカメラのフラッシュ。
夜の街にはさまざまな光が満ち溢れています。
そんな「光」を描くポイントをちょっとレクチャーしたいと思います。

例えば前照灯。
よく勘違いされがちですが、 ライトの色は黄色じゃありません。 HIDやLEDは白~青白が多いですし、電球だって赤みのある色です。
この辺を再現できない限り、それは"塗り絵"から脱することはできないと考えてください。
次に、光の基礎についてちょっと考えて表現するという事です。よく「照度」という言葉を耳にすると思います。
それはある面に対してどれだけの光が来ているかという事。しかし実際には光にはさまざまな要素が絡んできます。
今回注目してほしいのは「輝度」です。輝度はある物体から出される光の輝きを示します。

ここでちょっと考えてほしい事があります。車のヘッドライトを思い出してください。当然電車でも結構です。
「ライトレンズの部分は満遍なく光っていますか?」
答えはNoなはずです。もちろん将来的には有機ELなどで面発光が実現すれば満遍なく光るでしょうが・・・
例えば電球が中心にあって、それをミラーによって拡散させている場合、電球のある個所は最も明るくなります。即ち、そこの輝度が高いのです。
そして中心から外れるにつれ、少しづつ暗くなります。
この考えを反映させるためには、中心からだんだんと暗くなるグラデーションを用いてライトの光を表現。
そして電球などの光源がある個所は高い輝度を表現します。

ここでちょっと余談。なぜLEDやHIDが前照灯に多く用いられるようになったかご存知でしょうか。
もちろん消費電力が多くそのわり弱い光の電球を置き換えるために省電力で高輝度の光源が採用されるのは当然の話です。
実はもう一つ理由があって、それは色に対する人の心理効果を用いたものなのです。
5000[K]に近い高色温度の光には「覚醒」「緊張」といった心理効果があります。すなわち運転に集中できるという効果が期待できるのです。
逆に電球やハロゲンといった3000~3500[K]程度の色温度には落ち着きなどのリラックス効果があるとされており、
これは運転業務に対する集中力の低下などが想定されます。
余談の余談ですが、フォグランプに黄色い光を用いるのは霧でも光が拡散し辛くため、対向車が認識しやすくするためです。
実は前照灯の進化には、光源の発達や光の特性や人間の心理を考えた、複雑な背景があるのです。

ここでもう一回考えてほしい事があります。
「まぶしいって、どんな状態ですか?」
まぶしくて目がくらむ時って、白く見えるかと思います。つまり、高輝度は色が白く見えるんです。
なので、光源のある個所には「白」を用いて表現します。当然、透明度調整などで彩度などの微調整は必要になると思います。
一番明るい個所が最も彩度があるという考えは大間違い。これも忘れないように。

そのほか配光などの関係で光にさまざまな性質がある場合があるので、その辺も踏まえながら周囲の光環境などを推測して描いてゆけば、
きっとワンランク上の"光"テクスチャ表現ができるかと思います。


exp1)京急600形/1000形/2100形運転台夜景表現
正直速度計側は失敗したな~と思いますが(涙目)
電球が隅にありますから、隅の方は輝度が高い=白っぽい色としています。


exp2)E6系新幹線HIDライト表現
HIDのライトレンズ表現です。最も凸となる部分を白とし、外になるにつれて色を濃くしています。
またレンズである半円部分は半透明テクスチャを用いて表現していて、実際のようなライトレンズ表現を行っています。
そのため複数方向から見ると、このライトはまた違った姿を見せてくれます。


ところで、私の最近のデータを見て「手前何いつもやってますよ口調で書いてんだ」って思った方も居るかと思います。
そんな貴方は大正解。確かに私のデータは最近ライト類にも写真加工テクスチャを多様しています。
特にハロゲンなどをミラーで複雑に反射・拡散させる場合にはそう簡単に同じ表現をマネなんてできません。
なので写真を加工して使用してしまえば手抜きもできるし一石二鳥じゃん!という単純な発想な訳です。
ただしそのまま写真を加工したって、それが浮いちゃったら論外ですよね。なのでただ切り抜いて圧縮しました、では終わらせていません。
ライト点灯時などは、上で書いたような事を意識しながら加工して、違和感なく溶け込めるようにしているつもりです。
…が、明らかに浮いちゃってますよね(涙)

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