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おにいと理子 AYA ◆zh2yobq4zs
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AYA ◆zh2yobq4zs 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 02:28:23.75 OXJhBrLo0
今日は、学校も早く終わり、あとは帰宅するだけの土曜日。
運動の為、最近マンションの階段を使っている。家は5階。
3階を過ぎた辺りから、なにやら話し声が聞こえる。
いつもの事だ。いつも辞めろって言ってるのに。
運動の為、最近マンションの階段を使っている。家は5階。
3階を過ぎた辺りから、なにやら話し声が聞こえる。
いつもの事だ。いつも辞めろって言ってるのに。
案の定、声の元は家の玄関からで、家に到着した俺はそこで隣のオバサンと
立ち話している妹の理子(りこ)と出会うことになった。
「あっ!おにぃ、お帰り!!」
「あら、お帰りなさい」
「…どうも、こんにちは。…ただいま」
2人は俺の顔を見ると、話しを中断して声を掛けてきた。
その後、オバサンは、いつも仲のいい兄弟ねそれじゃ…と言いつつ帰って
いった。
「今日は早かったね、おにぃ」
「それより、何か話し途中じゃなかったのか?」
「えっと、梨もらって、そのままいろいろ話してて…たいした事じゃないから
大丈夫!」
大丈夫って。まぁ、オバサンも帰っていったんだから問題無いだろう。
俺と妹は6つ離れている。今は小学生なのに、すでに井戸端話しが大好きだ
なんて、なんだか将来が目に見えるようだ。
「それより、大声で話すな。マンション中に響いてるぞ」
「分かったー。それじゃ、梨剥いて持ってくから、待っててね~」
注意の言葉を聞き流しつつ、靴を脱ぐ俺に話しながら、理子は台所に向かった
ようだった。
両親は仕事だけど、梨を剥く位なら理子にも出来る。
心配はないし…特に返事もしないまま、俺は部屋に入った。
立ち話している妹の理子(りこ)と出会うことになった。
「あっ!おにぃ、お帰り!!」
「あら、お帰りなさい」
「…どうも、こんにちは。…ただいま」
2人は俺の顔を見ると、話しを中断して声を掛けてきた。
その後、オバサンは、いつも仲のいい兄弟ねそれじゃ…と言いつつ帰って
いった。
「今日は早かったね、おにぃ」
「それより、何か話し途中じゃなかったのか?」
「えっと、梨もらって、そのままいろいろ話してて…たいした事じゃないから
大丈夫!」
大丈夫って。まぁ、オバサンも帰っていったんだから問題無いだろう。
俺と妹は6つ離れている。今は小学生なのに、すでに井戸端話しが大好きだ
なんて、なんだか将来が目に見えるようだ。
「それより、大声で話すな。マンション中に響いてるぞ」
「分かったー。それじゃ、梨剥いて持ってくから、待っててね~」
注意の言葉を聞き流しつつ、靴を脱ぐ俺に話しながら、理子は台所に向かった
ようだった。
両親は仕事だけど、梨を剥く位なら理子にも出来る。
心配はないし…特に返事もしないまま、俺は部屋に入った。
AYA ◆zh2yobq4zs 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 02:30:09.99 OXJhBrLo0
ドアを開ければ、部屋の真ん中に布の仕切られている狭い部屋が目に入る。
狭いマンションなので、しょうがなく俺と理子は同じ部屋だがら、一応2年位前に
区切りが出来た。とは言え、入り口は一つだから、どうしてもドアを開ければ、
双方の部屋が目に入ってしまう。相変わらず理子の部屋は物が散乱しすぎだな。
と思いつつ右の俺の陣地に足を踏み入れる。
6つも離れていれば、理子のオムツを替えたり、一緒に風呂に入った思い出も
あったりと、一つの部屋で生活をしていても、そうそうエロゲ展開にはならない。
また、お互いの陣地として、部屋内部には特に口を挟まない。だが、少し前に、
電話がうるさいので文句は言った。
暫くは静かだったが、最近またうるさくなってきたな、またやったら言ってやろう、
そんな事を漠然と考えながら、窮屈な制服から私服へと着替える。
「おにぃ、入ってもいい?パンツ穿いた?」
「パンツは元から穿いてる。入ってきていいよ」
「はぁ~い」
一応、お互いの陣地に入る時は、入り口、布の外から声を掛ける事にしてる。
返答を聞いた理子は、お盆に剥いた梨を乗せ、笑顔で入ってきた。
「この梨、超旨い!」
「もう味見したのか…って、旨いじゃなくて、美味しいって言え」
俺はベットに座り、理子に椅子を指差した。
机に置かれた梨にフォークを突き刺し、一つかじる。
「ほんとだ。うめぇ」
「おにぃ、美味しいって言いなさい」
そう言って、理子も梨をかじる。理子とは、今でもこうして仲良く話が出来る。
歳の離れた兄弟だから可愛がってきた分、それは俺も嬉しい。
だから、なんとなく、理子がしたい事も分かる。
狭いマンションなので、しょうがなく俺と理子は同じ部屋だがら、一応2年位前に
区切りが出来た。とは言え、入り口は一つだから、どうしてもドアを開ければ、
双方の部屋が目に入ってしまう。相変わらず理子の部屋は物が散乱しすぎだな。
と思いつつ右の俺の陣地に足を踏み入れる。
6つも離れていれば、理子のオムツを替えたり、一緒に風呂に入った思い出も
あったりと、一つの部屋で生活をしていても、そうそうエロゲ展開にはならない。
また、お互いの陣地として、部屋内部には特に口を挟まない。だが、少し前に、
電話がうるさいので文句は言った。
暫くは静かだったが、最近またうるさくなってきたな、またやったら言ってやろう、
そんな事を漠然と考えながら、窮屈な制服から私服へと着替える。
「おにぃ、入ってもいい?パンツ穿いた?」
「パンツは元から穿いてる。入ってきていいよ」
「はぁ~い」
一応、お互いの陣地に入る時は、入り口、布の外から声を掛ける事にしてる。
返答を聞いた理子は、お盆に剥いた梨を乗せ、笑顔で入ってきた。
「この梨、超旨い!」
「もう味見したのか…って、旨いじゃなくて、美味しいって言え」
俺はベットに座り、理子に椅子を指差した。
机に置かれた梨にフォークを突き刺し、一つかじる。
「ほんとだ。うめぇ」
「おにぃ、美味しいって言いなさい」
そう言って、理子も梨をかじる。理子とは、今でもこうして仲良く話が出来る。
歳の離れた兄弟だから可愛がってきた分、それは俺も嬉しい。
だから、なんとなく、理子がしたい事も分かる。
AYA ◆zh2yobq4zs 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 02:34:15.68 OXJhBrLo0
「で。なんの話し?何か話したい事があるんだろ?」
仲がいいからって、こんな風に相手の部屋に入る事は余りない。
「えっと…今日学校で習ったんだけどね」
「うん」
そういいつつ、俺は梨を食べ続ける。
「おにぃって、童貞?」
うぐはぁ!
一瞬、ニュースで『梨を喉に詰まらせて窒息死』とテロップの流れるシーンが
浮かんだ。しかし梨は、無事に食道を通って行った。
「おにぃ、大丈夫??」
「…それよりお前は一体、学校で何を習ったん…」
生死を乗り越え、やっとの思いでそこまで口に出したが、ふと思い当たった。
同時に、俺の胸に何かが突き刺さる気分に襲われる。
「だって、おにぃの17歳の誕生日もう少しじゃん。それまで童貞だったら女に
なっちゃうんでしょ?」
そう。女体化現象。そうか。理子もこの事を授業で習う年齢になったのか。
なんとなく成長を感じて、思わず親父くさくなる。
ただし。その女体化については、俺自身、うすうすと恐怖を感じずにはいられ
ない状況ではあったが、きっかけが無いので、童貞の現状から抜け出せず、若干
焦りがあったのも確か。改めて他人からその事を問われると胸が痛い。
「おにぃ、童貞なの?」
「…お前、軽々しく言ってるけど、童貞ってなんだか知ってるのか?」
「うん。エッチな事してないって意味でしょ?」
このませガキめ。でも。
「具体的には知ってるのか?」
なんとなくからかってみたくなり、そう聞いてみる。
「うー、裸になって…えと…」
恥ずかしいとかではなくて、案の定、詳しく知らない様子。
仲がいいからって、こんな風に相手の部屋に入る事は余りない。
「えっと…今日学校で習ったんだけどね」
「うん」
そういいつつ、俺は梨を食べ続ける。
「おにぃって、童貞?」
うぐはぁ!
一瞬、ニュースで『梨を喉に詰まらせて窒息死』とテロップの流れるシーンが
浮かんだ。しかし梨は、無事に食道を通って行った。
「おにぃ、大丈夫??」
「…それよりお前は一体、学校で何を習ったん…」
生死を乗り越え、やっとの思いでそこまで口に出したが、ふと思い当たった。
同時に、俺の胸に何かが突き刺さる気分に襲われる。
「だって、おにぃの17歳の誕生日もう少しじゃん。それまで童貞だったら女に
なっちゃうんでしょ?」
そう。女体化現象。そうか。理子もこの事を授業で習う年齢になったのか。
なんとなく成長を感じて、思わず親父くさくなる。
ただし。その女体化については、俺自身、うすうすと恐怖を感じずにはいられ
ない状況ではあったが、きっかけが無いので、童貞の現状から抜け出せず、若干
焦りがあったのも確か。改めて他人からその事を問われると胸が痛い。
「おにぃ、童貞なの?」
「…お前、軽々しく言ってるけど、童貞ってなんだか知ってるのか?」
「うん。エッチな事してないって意味でしょ?」
このませガキめ。でも。
「具体的には知ってるのか?」
なんとなくからかってみたくなり、そう聞いてみる。
「うー、裸になって…えと…」
恥ずかしいとかではなくて、案の定、詳しく知らない様子。
AYA ◆zh2yobq4zs 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 02:35:29.36 OXJhBrLo0
とりあえず、この話題から抜けようと言葉を捜していたが、
「でも、おにぃは、どんな事するか知ってるんでしょ?」
反対に問われるとは思ってなくて、ぐっときた。でもガキに負けてられない。
「そりゃ知ってるさ」
でも、これがきっかけになるとは。
「でも、おにぃは、どんな事するか知ってるんでしょ?」
反対に問われるとは思ってなくて、ぐっときた。でもガキに負けてられない。
「そりゃ知ってるさ」
でも、これがきっかけになるとは。
「あのね」
理子は、フォークをすでに梨の無くなった皿へ置く。そして、俺の手からも。
ありがとう、そう言おうとした瞬間だった。
「あのね。おにぃが童貞じゃなくなるように、理子とエッチな事していいよ?」
「はぁ?」
「おにぃが女にならないなら、いいの」
そう言いながら、急に服を脱ぎだした。それを見てムラムラは起こらないが、
突然の出来事に焦ってはしまう。
「何やってるんだよ!」
「だって…」
色気の無いスポーツブラと子供っぽいパンツ姿になった理子が、俺に寄って来る。
重みでベットに倒れこんでしまう俺達。
「理子は、ずっとおにぃと一緒に居たいの。おにぃは変わっちゃうのは嫌なの」
だんだんと泣き声になっていく、その理由を聞いて、本質を知る。
でも、気の利いた言葉が出てこなくて、しばし間が開いてしまう。
こんなんだから、女の子を落とせないんだな…とか余計な事を考えてると、
再び理子から言葉が飛び出した。
「おにぃは、理子が嫌いなの?」
「嫌いなわけ無いじゃないか」
これはすんなりと口から飛び出る。嘘じゃない。
理子は、フォークをすでに梨の無くなった皿へ置く。そして、俺の手からも。
ありがとう、そう言おうとした瞬間だった。
「あのね。おにぃが童貞じゃなくなるように、理子とエッチな事していいよ?」
「はぁ?」
「おにぃが女にならないなら、いいの」
そう言いながら、急に服を脱ぎだした。それを見てムラムラは起こらないが、
突然の出来事に焦ってはしまう。
「何やってるんだよ!」
「だって…」
色気の無いスポーツブラと子供っぽいパンツ姿になった理子が、俺に寄って来る。
重みでベットに倒れこんでしまう俺達。
「理子は、ずっとおにぃと一緒に居たいの。おにぃは変わっちゃうのは嫌なの」
だんだんと泣き声になっていく、その理由を聞いて、本質を知る。
でも、気の利いた言葉が出てこなくて、しばし間が開いてしまう。
こんなんだから、女の子を落とせないんだな…とか余計な事を考えてると、
再び理子から言葉が飛び出した。
「おにぃは、理子が嫌いなの?」
「嫌いなわけ無いじゃないか」
これはすんなりと口から飛び出る。嘘じゃない。
AYA ◆zh2yobq4zs 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 02:37:12.34 OXJhBrLo0
「じゃぁ、理子じゃダメなの?おにぃ、女になりたいの?」
「ちょっと落ち着け」
突拍子も無い言葉の連続に、まだまだ子供な発想の理子の言葉を聞いて、我に
かえる。
とりあえず体勢が辛いので、理子に椅子に戻るよう伝えた。体に自由が戻る。
「いいか。エッチな事って、そんなに簡単に考えてるものじゃないんだぞ」
脱ぎ捨てていた上着を拾い上げ、俺は理子にかけてやる。涙目のまま、俺を
見つめる理子。
「女の子にとってそれって、とても大切な事なんだ。もちろん男にとっても
同じだ。だから、簡単にするものじゃなくて」
「でも、好きな人ならいいんでしょ?理子、おにぃ好きだもん」
「好きって、家族の好きとは違うんだ。理子だって、家族以外の好きな人、いる
じゃないか」
「真くん?」
「そう。今は片思いだって言ってたけど、そういう好きな人としていい事なんだ。
だからと言って、今すぐ真くんとするんじゃないぞ。もっと大人になってから
じゃないと、俺は怒るからな」
「うん…。でも、おにぃはどうするの?」
自分でも、何を言ってるのか分からなくなってきたが、なんとか俺とはダメだと
言うのは解ってもらえたようだ。
しかし。どうするの、と問われても…。
「う…。そ、それはなんとかする。もちろん俺は、理子の兄貴でいたいからな」
「約束だよ!おにぃ、女になったら許さないよぉ!」
「分かった。とりあえず服着ろ、な」
うんと頷くと、まだ涙目のままで上着のボタンをはめ始めた。
ふと、まだ理子が幼稚園の頃、服が着れないと泣いてた事を思い出す。
いつまでも、理子の兄貴でいたいよな、そんな考えが改めて脳内に起こる。
「ちょっと落ち着け」
突拍子も無い言葉の連続に、まだまだ子供な発想の理子の言葉を聞いて、我に
かえる。
とりあえず体勢が辛いので、理子に椅子に戻るよう伝えた。体に自由が戻る。
「いいか。エッチな事って、そんなに簡単に考えてるものじゃないんだぞ」
脱ぎ捨てていた上着を拾い上げ、俺は理子にかけてやる。涙目のまま、俺を
見つめる理子。
「女の子にとってそれって、とても大切な事なんだ。もちろん男にとっても
同じだ。だから、簡単にするものじゃなくて」
「でも、好きな人ならいいんでしょ?理子、おにぃ好きだもん」
「好きって、家族の好きとは違うんだ。理子だって、家族以外の好きな人、いる
じゃないか」
「真くん?」
「そう。今は片思いだって言ってたけど、そういう好きな人としていい事なんだ。
だからと言って、今すぐ真くんとするんじゃないぞ。もっと大人になってから
じゃないと、俺は怒るからな」
「うん…。でも、おにぃはどうするの?」
自分でも、何を言ってるのか分からなくなってきたが、なんとか俺とはダメだと
言うのは解ってもらえたようだ。
しかし。どうするの、と問われても…。
「う…。そ、それはなんとかする。もちろん俺は、理子の兄貴でいたいからな」
「約束だよ!おにぃ、女になったら許さないよぉ!」
「分かった。とりあえず服着ろ、な」
うんと頷くと、まだ涙目のままで上着のボタンをはめ始めた。
ふと、まだ理子が幼稚園の頃、服が着れないと泣いてた事を思い出す。
いつまでも、理子の兄貴でいたいよな、そんな考えが改めて脳内に起こる。
AYA ◆zh2yobq4zs 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 02:38:01.49 OXJhBrLo0
「…あ。携帯鳴ってる!」
リビングから聞こえる着信音。理子はスカートを手にすると、慌ててドアに
向っかっていた。
「おい!どうせメールだろ!スカート穿いていけ!」
そんな声も届かず。勢いよく開いたドアは、すぐに音を立てて閉まった。
それにしても。
本当にどうしようか。いくらなんでも最終最悪でも、理子にお願いする事なんて
出来ない。
改めて気分が重くなり、俺はベットに倒れこんだ。
リビングから聞こえる着信音。理子はスカートを手にすると、慌ててドアに
向っかっていた。
「おい!どうせメールだろ!スカート穿いていけ!」
そんな声も届かず。勢いよく開いたドアは、すぐに音を立てて閉まった。
それにしても。
本当にどうしようか。いくらなんでも最終最悪でも、理子にお願いする事なんて
出来ない。
改めて気分が重くなり、俺はベットに倒れこんだ。
FIN