633 D9s7TX8r0

    

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:32:12.47 D9s7TX8r0

童貞の男子は15~16歳頃から女体化が始まる
何でこんなバカなことがあるんだろうか
16歳を過ぎてからだってまだ出会いはあるかもしれないというのに
俺はもうすぐ15歳、まだ童貞だし彼女も居ない
そもそもまだ恋愛感情というのを持ったことがなかった
人を好きになる、というのがまだよくわかっていなかった
男友達と遊ぶのは楽しい、でも女はだめだ
性格が合わない…というか何考えてるんだか判らない
このままじゃそのうち…という不安もあったが、今は友達と楽しく過ごせればそれでよかった


634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:34:04.29 D9s7TX8r0

15歳の誕生日の2日前
今日も母さんはいつもの質問をしてくる
母「あんたそろそろ彼女の1人や2人できないの?」
俺「2人も居たら二股じゃないか、それにまだあんまり興味ないよ」
母「興味ない、じゃそろそろ済まされないのよ、あんたわかってんの?」
俺「済まされないって…なんだよ?別に恋愛とか俺の自由だろ」
母「バカ言ってんじゃないの、あんた一人っ子でしょ、わかってんの?」
母「あんたに女の子にでもなられたら家は困るのよ」
俺「そんなこと言ったって、簡単にどうこうできることじゃ…」
母「そんなことだろうと思ったわ、情けない息子を持つと苦労するわ」
俺「あのなぁ、母さん!」
母「心配しなくていいわよ、今日呼んどいたから」


637 名前:残念ながら18歳未満に配慮してエロ分は省略されました 投稿日:2006/09/04(月) 18:36:16.35 D9s7TX8r0

急なことだった
いや、警鐘はずっと鳴っていたのかもしれない
ただ俺がそれを無視し続けたせいなのだ
どうせやるなら好きな子とやりたい、こんなのは嫌だという俺の意思は却下された
母さんにはもう、そんな余裕は残されていなかったのだ
確かに女になりたかったわけじゃない
女になっても…あの輪に入るのは俺には無理そうだったから
だけどこんな、仕事とはいえ好きでもない男と…なんでやれるんだ?
この女性は仕事だから…皆が皆そうじゃないんだろうとはわかってる
それでも、納得がいかなかった
納得がいかなかったが…俺に選択肢などなかった
かなり情けない気持ちの中、俺はこれからも男として生きることが確定した…


638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:38:15.46 D9s7TX8r0

あの晩のことは、一種の屈辱…トラウマのように俺の頭を揺らす
俺はそれを忘れようかというようにいつも通り、いやいつも以上に男友達とバカやって過ごしていた
そんな時、友達の1人がまた恒例の質問をしてくる
友「そういえばお前さ、彼女とかアテあんの?」
俺は噴き出しそうになってしまった、一番思い出したくないものが鮮明にフラッシュバックしてしまったからだ
俺「いや、彼女なんか居ないけどさ」
友「へぇ、やっぱりか、でもそろそろ気をつけなきゃヤバイんじゃないのか?アレとか」
俺「ぐっ…、いや、それはもう大丈夫…なんだ」
友「マジかよ?まさか…」
俺「あぁ、いや、昨日な……」
屈辱と情けなさでKOされそうになりながら俺は昨日のことを話した
俺「男のままで居られるのはまぁいいんだが、正直余計まともな恋愛とか出来そうになくなったぜ…」
友「お前、女の子苦手だもんなー、あっ!もしかしてホモだったとか?」
俺「ばっ、バカ言うなって!そりゃ、相手は女の方がいいけどさ…性格っていうか中身?正直付いていけそうにないんだ

よな…」
友「ふーん、ホントかねぇ、つーかお前単に奥手なだけじゃね?」
俺「うっせぇなー、それよりお前はどうなんだよ?」
友「俺?俺がお前に心配されるようなことだと思う?」
そうだ、こいつは俺なんかより全然イケメンだった
バカな質問をしたなとは思ったが、何となく朝より気分は晴れてきていた
昨日の事は嫌な思い出だったが、男のまま気の合う友達と遊んでられるのは正直嬉しかった


639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:39:23.63 D9s7TX8r0

楽しかった中学生活も終わると、進路の違いで皆バラバラになってしまった
それでも最初はまだたまに集まって遊ぶこともあった
でも、いつの間にか集まりが悪くなり…皆新しい学校の友達や恋人を優先するようになっていった
あの時の友もそんな1人で、高2の夏ごろから姿を見せなくなった
夏は友の誕生日だったから、また集まって騒ぐ気でいたんだ
残念で、本当に皆バラバラになったんだなと思うと寂しいものだった
俺は共学の高校に通っていたが、まだ母さんの期待を裏切るような日々を過ごしていた
童貞を卒業させられてから少しは収まるかと思っていたが、母さんの「彼女はまだ?」は止まることなく続いていたのだ
でも相変わらず俺は女の子に興味を持てないでいた
俺自身モテる方でもないが、何度か女の子に告白されたこともあった
でもそんな気になれずに断り続けていた
あの日から、俺はちょっと強情になっていたのかもしれない
さすがにクラスで俺のホモ説が出てきた時には焦ったものだった


640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:40:52.96 D9s7TX8r0

高校まで卒業するといよいよバラバラになってしまった
高校の友達も中学の時からの友達も進学や就職で散り散り
俺と同じ大学に進んだ奴は誰も居なかった
もちろん大学でも友達くらいは出来る
でも、昔みたいなバカ騒ぎ出来るようなことはもうなかった
まぁ、もうそんな年でもないって事かもしれない
あの頃がひどく懐かしく思えた…あれが青春ってやつだったのかな
なんかバカみたいに恥ずかしいことを考えたと思って軽く凹む


641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:41:58.47 D9s7TX8r0

そんな、何かが足りないような大学生活にも少し慣れてきた時だった
「よぉ、久しぶりだな」
聞いたことのない声、でも何故か懐かしく感じた
そこに立っていたのは知らない女性だった
でも、俺は頭で考えるよりも先に自然と口が動いていた
俺「友…?お前、友なのか?」
友「あぁ、そうだよ。よく判ったな」
俺「いや、何となくそんな気がしてさ…でも、なんで?お前、女になってる?本当に友かよ?」
友「本当に友だよ、なっちまったものはしょうがないだろ、これが今の俺だよ」
俺「まだ信じられねー、お前なら彼女くらいすぐ出来るだろうし…まさか、土壇場でふられたとかか?www」
友「うるせー笑うな!別にいいだろうがそんなこと。それより、講義もう終わったんだろ?久しぶりにどっか遊び行こうぜ」
俺「あぁ、そうだな、じゃぁどこ行くかな…。あっ、しばらくお前が顔出さなかったのってこのせい?やっぱ恥ずかしいもん

なぁ童貞君ってw」
友「お前だって素人童貞だろうが!あれから彼女でも出来たのかよ?」
俺「ぐっ、痛いとこついてくれるな、俺も相変わらず彼女居ない暦=年齢だよ」
友「ふーん、そっか…」
俺「まっ、そんなことより今日は騒ごうぜ、せっかく久しぶりに会ったんだしさ」
この日、俺たちは久しぶりにハメを外して遊びまわった
友が女になっていたのは予想外だったが、物足りない大学生活の中で親友との再会は何よりも嬉しかった


642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/04(月) 18:43:30.39 D9s7TX8r0

気の会う友達がいるかいないかで、同じ生活でも随分と違うものだ
俺と友は毎日のように一緒に居た
なんだか中学時代に戻ったみたいで本当に楽しかった
そんなある日

俺「あぁ、最近ますます母さんがうるさくて参るぜ」
友「また彼女はまだかーってやつ?」
俺「そうそう、大学卒業までに彼女作らなかったらお見合いさせるぞとかいってるし」
友「彼女作ればいーじゃん、それで解決だろ」
俺「おいおい、そんな簡単にいくかよ、だって俺だぜ?」
友「…なんなら、俺が彼女になろうか?」
俺「は?お前何言ってんの、あんまからかうなよ」
友「からかってなんかないって…俺が女になったのだってお前が…男のままだったから」
友「…ごめん、うん、いや冗談だよ?お前だって元男となんて付き合いたくないもんな…」
俺「あぁ、今のお前とは付き合えねーわ、俺ホモじゃないし」
友「…っ!………うん、だから冗談だってば、本気に…するなよ」


645 名前:ラスト 投稿日:2006/09/04(月) 18:44:47.35 D9s7TX8r0

俺「とりあえず言葉遣い」
友「えっ?」
俺「俺はやめろよ、私って言うとかさ」
俺「それから冗談で済まそうとするなよ?お前が本気でなってくれるって言うんなら俺だって…」
友「だって、お前…嫌じゃないのかよ?おr…私は元男なのに…」
俺「お前が女として、なら文句ねーよ。俺は他の女には興味ないし」
俺「お前とは気が合うし、俺だってお前のことは好きだ。友達としても、言い難かったけど女としても…少し意識してた」
俺「お前は俺が心を許せるたった一人の女なんだよ。だから、友が嫌じゃないなら…」
友「私…も、好きだよ…友達としても、異性としても…だから、付き合ってください」
俺「あぁ、ありがとう…友、嬉しいよ…俺たち、付き合おう」
そういって俺は友を抱きしめた
今まで、俺も踏ん切りがつかなかった、友から誘ってくれるなんて思ってもなかった
本当なら俺から告白するべきだったのに、恐くてできなかったんだ
ちょっと意地悪してしまったことを心の中で謝りつつ、友にキスをする
この埋め合わせはこれからじっくりと返していこう
とにかく今は、友を感じていられるのが幸せだった
これからもずっと楽しくやっていけるだろう、こいつと一緒なら…

                                     ~ f i n ~
|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|