純 475 il9GYI5K0

    

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

475 名前:とりあえず1回目 投稿日:2006/09/02(土) 20:00:01.06 il9GYI5K0

ふたりの神様乙&wktk
クオリティヒクスだが投下する。

---------- ここから -----------
「田中~。ちょっといい?」
「んぁ?遠藤か。何?」
オレは顔見知りの女子から呼び出され、廊下に出た。
「この子がさぁ。ちょっと話があるんだって。上まで付き合ってくんない?」
そう言って遠藤が指で示したのは、遠藤ともうひとりに挟まれた内気そうな女子だった。
(ヤバっ。こないだぶつかって泣かせちまった奴かな……)
オレは基本的に女子からは嫌われているらしい。乱暴だの、野蛮だのと、悪口の類はこちらももう馴れっこだ。
ただ言わせて貰えば、野球のボールが遠くまで飛んで教室のガラスを割っちまうのは、
スゲーバッティングなんであって暴力じゃないし、箒剣が間違って顔面直撃するのは
試合開始後もトロトロしてるそいつが悪いのである。……少しは。
「オレもう帰るんだけど」
「ふざけなさいよ。すぐ済むから。絶対来るのよ!」
従ってそういう方面の面倒ごとはカンベンして欲しかったのだが、どうやら遠藤がマジだ。
記憶にはないが相当やらかしてしまったのかもしれない。


476 名前:2回目 投稿日:2006/09/02(土) 20:00:48.58 il9GYI5K0

「あ、来た来た!」
「ほら、……ちゃん。しっかりね!」
遠藤ともうひとりは、真ん中の奴を小声ではやし立てていた。そいつは恥ずかしいのか耳まで真っ赤にしながら、
さらに首を縮めて俯いた。
「話って何?」
オレが切り出すと、遠藤は軽くそいつの肩を押して言った。
「い~い、田中。大っ事な話だからしっかり聞いて答えなさいよ!?」
「お~」
オレは生返事をした。しばらく沈黙が続く。屋上を風が抜ける音はそれでもうるさく、セーラーの襟がばたばたとなびいていた。
「あの……あの……」
その暗そうな奴は相変わらず俯きながら、小さな声でそればかりを繰り返した。「しっかり!」とか「大丈夫だから!」とか、
外野のほうがはっきり聞こえるくらいだ。
「なぁ、お前……」
終いにはオレのほうが焦れてしまい、話を切り出そうとしたその時だった。
「好きです!ボクと付き合ってください!!」

「どうなのよ、田中」
気付くと遠藤が詰め寄ってきた。どうやらオレはしばらく固まってしまっていたらしい。
「どうって……その……」
「ダメ……かな?」
爆弾発言の主は瞳を潤ませて尋ねてきた。
「ダメとかじゃなくて……、よくわかんないっていうか、初対面じゃん?ホラ」
その女子は(今までロクに顔が見えなかったから判らなかったが)よく見ると結構可愛い。
眼鏡は野暮ったい感じだが、その奥の黒目がちな瞳はくりくりとしていて小動物系の外見とマッチしている。
長い髪は白い手足とあいまってよく映えていた。
(ガラじゃねーんだよなぁ、こういうの)


477 名前:女体化要素ここだけwww 投稿日:2006/09/02(土) 20:01:33.97 il9GYI5K0

「付き合ってあげなさいよ。どーせタダでしょ。うん、って言っとけばいーのよ、アンタは」
「うるっせーな夏美のタコ!少し黙ってろ!」
「タコってなによ!アンタがはっきりしないからいけないんでしょ!このトンマ!」
「夏美ちゃん!」
ケンカ腰の言い合いを打ち切ったのはそいつの一言だった。
「……突然で驚いたかもしれないけど、ボクが田中くんを好きっていうのはホントの気持ちなんだ。
今すぐでなくていいから、答え、聞かせて」
「……うん。わりぃけど、ちょっと待っててくれよ。色々、頭ん中ごちゃごちゃしてるの片付けるからさ」
「わかった。待ってる」
ちゅっ、
「ちょ、おまっ……!」
「ボクの気持ち……だから」
          ・
          ・
          ・
結局、オレはそいつと付き合っている。
「水野純って、お前、純かよ!」
(////コク)

「中学で最初に女体化したのが水野くんだったのよね~。だからどーしても水野くんの恋応援しようって、盛り上がっちゃって。
ま、相手がアンタだって聞いた時は、ちょっとビックリしたけど」
相手が幼馴染で、しかも元男だってのは、返事をしてすぐわかったことだが(そう言えば告白の前日、純は学校を休んでいた)
可愛いのでどうでもいいことにする。
今オレは、毎日弁当を作ってくれて、週末にはデートをし、たまにはちょっとえっちなこともする素敵な彼女がいて、大変に幸せなのだ。

end
|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|