保管庫

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307 名前: ◆pRQfr51N/w 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:51:20.95 UWcMAQyL0

(やっぱり一番風呂はいいねぇ~)
狭い我が家の浴槽につかりながら思わず僕はふぅ~っとため息をついた。
僕の名前は田村 佳祐(たむら けいすけ)。今年中高一貫校の高等部に進級したばかりの一年生。ちなみに名前は両親が好きな有名バンドのヴォーカリストから取ったらしい。
まだ外も明るい夕食前のこの時間、僕は我が家で一番風呂を楽しんでいた。もっとも浴槽を洗って風呂を沸かしたのも僕なんだけど。


309 名前: ◆pRQfr51N/w 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:52:44.55 UWcMAQyL0

じっくり温まったところで体を洗おうと立ち上がった僕は
足がもつれて湯船の底に尻餅をついた。
バシャンとお湯が跳ねて盛大にあふれる。
(立ちくらみするなんて、ちょっと長くつかりすぎたかな?)
今度はゆっくり立ち上がって、慎重に浴槽のヘリをまたぐと洗い場に腰掛けた。
頭からシャワーをかけて、リンスインシャンプーをわしゃわしゃと泡立てる。
湯から出て座っているのに、まだ身体が熱っぽい。全身がぼうっとだるくて、心臓もどきどきしている気がする。
(やべ、風邪でもひいたかな。早く洗っちゃおう。)
手早くシャワーでシャンプーを流し、ナイロンタオルに石鹸をこすり付けて首筋から洗い始める。
両腕を洗い終わってタオルを下に動かすと
むにょん
いつもと違う感触に手が止まった。


310 名前: ◆pRQfr51N/w 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:54:21.21 UWcMAQyL0

視線が自分の胸元に落ちる。
あばらが浮かんだ貧相な胸板の上に、ぷっくりとした二つのふくらみが出現していた。
(・・・なんだ、これ?)
思わず指先で押してみる、ぷにぷにした肉の厚さは1.5cmといったところだろうか。腫れにしては赤くないし、左右対称というのも変だ。
突然、そのふくらみの中心あたりがずきん、と痛んだ。
胸を押さえて体験したことの無い痛みに背中を丸めてをこらえる僕は、次の瞬間、自分の体に起こった異変に唖然とした。
ふくらみどんどん大きくなっている!
なだらかだった双丘は押し当てた手のひらをぐんぐん持ち上げ、丸く盛り上がると、あっという間に小振りなおわん型の乳房を形作っていた。


311 名前: ◆pRQfr51N/w 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:55:33.74 UWcMAQyL0

胸の痛みが治まったかと思うと、今度は下腹の奥にずんと鈍い痛みが来た。
男の急所を打った時のようないや~な感覚に思わずへその下をさする。そして、そのさらに下、衝撃の映像を僕はモロに見てしまった。
僕の男のシンボルがどんどん縮んでいっていた。
15歳男子の標準サイズ(はあっただろう。多分。)のモノは細く短くなり、皮が余った子供サイズになっていく。
さらに皮も縮んでいき、あっという間にほんの小さな突起になってしまった。
同時にその下の袋もみるみる縮んでいき、平らになった袋の皮が股に張り付くと、真ん中の縫い目が上から下に向けてすっと裂ける。不思議と血は出てこなかった。
今や何も無くなった太ももの間を恐る恐る指先でなでてみる。すべすべの皮膚の上には、一筋の裂け目以外はなんの痕跡も残っていなかった。


312 名前: ◆pRQfr51N/w 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:56:28.58 UWcMAQyL0

腹の痛みが治まると、今度は頭皮が引っぱられるような感覚に思わず頭に手をやる。
濡れた髪がばさり、と音を立てて背中を叩いた。
肩の前に垂れ下がるひと房の黒髪を引っぱってみる。間違いなく自分の頭から生えているようだった。
のろのろと顔を上げると壁にかけた鏡が目に入った。
半分曇った鏡の中には、左手で形の良い乳房を押さえ、肩より長い黒髪を右手でつまんだ、
ぽかんと口を開けた裸の女の子がこっちを見ていた。
1分間は鏡を見つめていただろうか。
痺れたようになっていた頭が現実に戻ってくる。
鏡の中の女の子の口元がひくっ、と引きつったかと思うと、
「うわぁぁぁあああああ!!??なんだこりゃぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!????」
甲高い悲鳴が風呂場に響き渡っていた。
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