あき(3) AYA ◆zh2yobq4zs

    

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520 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [あきちゃんの続き] 投稿日:2006/10/03(火) 22:58:57.74 ID:eheTb0WA0

 待ち合わせ場所には、5分近く遅れて到着した。
 『自分の過去を見せる』
 自分で決めた事なのに、女体化前までの生活を、孝昌さんに知られるのは
怖い。
 どうしても、踏ん切りを付け、家を出るまでに、時間がかかってしまった。
おまけにメールを返信してから今日まで、あまり眠れていない。

 しかし。遅刻した俺を、孝昌さんは笑顔で迎えてくれた。
「こっちだよ!…来てくれて、ありがとう」
 ありがとうはこっちのセリフなのに。言葉が上手く出ず、ただ俺は頷く
しかできなかった。

「ただいま」
「あら?あき、早いのね…」
 お袋が台所から出てくる。今日に限って、外出する用が無いらしい。
 でも、これまでの俺が一番分かるのは、俺の部屋しかない。
「お邪魔します。白石孝昌と言います」
「いらっしゃい。お友達も一緒だったのね」
 にこにこしながら、挨拶を返すお袋。
 常に思考は天然だが、女になった俺が男を家に呼ぶ事に、何も思っていな
いのかよ。
「それじゃ、あとで部屋に飲み物とお菓子を…」
と、にこにこしたまま続ける言葉に俺は、
「お袋。コンビニで買ってきたからいらない」
こう被せた。この後どうなるか分からないが、お約束があっても困る。
「あき!人の前では「お袋」じゃなくて「お母さん」って…」
 そう言葉を続けるお袋を置いて、俺の部屋のドアを開け、中へ孝昌さんを
案内する。
 再び、視線をお袋に向けると、すでに台所に戻っているようだった。
 俺も部屋に入って、ドアを閉めた。

521 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:00:12.74 ID:eheTb0WA0

 俺のテリトリーとも言える、俺の部屋。
 俺の部屋は、典型的なオタク部屋。
 本棚には、商業誌と同人誌とエロゲがびっしり。
 パソコン周りとうにあふれて、フィギュアが所狭しと並ぶ。
 2次元イラストの書かれたポスターは天上にも貼られ、
 エロ抱き枕がベットに横たわる。

 女体化前と変わらない、俺の趣味。

「真樹の部屋に似てるな」
 俺の部屋に入った後、孝昌さんの第一声はこれだった。
「…?」
 閉めたドアに寄りかかるように。緊張してここから動けないでいた俺は、
その場で声の主を見つめる。
「あいつの部屋は、2次元の男、だけどな」
 そう言いながら振り向く孝昌さんと目が合う。ちょっと笑うと、言葉を
続けた。
「俺、フィギィアいくつか持ってるんだよね」
 くるりとフィギィアが並んでいる方を向くと、これとか、これとか…と
指し始めた。
「真樹に無理矢理コスプレ参加させられたから、ゲームもアニメもほとんど
分からないけど、衣装作りの参考の為にね。
 でも、買ってみるとすごいのな。こんな小さいのに、細かく作られてて。
 その内、コスに関係無いけど、いいやつとか買ってたりしてさ…」
 ネット上では、2次元グッズに対して理解してくれる人は大勢いるけど、
リアルで会話したのは初めてかもしれない。なんとなく面食らってしまい、
言葉や動きを、俺はただ追っていた。

522 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:01:32.32 ID:eheTb0WA0

「…お!これ買ったのか!」
 指の止まった先は、最近、予約販売で買ったフィギィアだった。これ、
ちょっと欲しかったんだよな、と言いつつ、眺めている。
 自分と趣味の合う人が、目の前にいる。学校や他では、キモイと言われ続
けていたこれまでの自分と。
「そうだ。この衣装さ。あきちゃん、作ったら着てくれる?」
 しかし、思考は一瞬で崩れ去る。やっぱり、俺の外見が可愛いから、声を
掛けてくれているんじゃないのか?
「…あき…ちゃん?」
 孝昌さんは、返事の無い俺に気づき、声を掛けたきた。俺の目からは、
涙が溢れていた。
「あきちゃん…なんで?」
「本当の俺を、知らないくせに…」
 この間知り合ったばかりで、これまでの俺を、何も知らないのに。

「知らないって?」
 胸が苦しくなってきて、俺は涙を止める事が出来なかった。
「た、孝昌さんに、嫌われたくない。けど、昔は俺、こんな…」
 孝昌さんの前を通り過ぎ、机の引き出しを開ける。
 一枚の写真を取り出す。
「こんなダサい、ダメな奴、だったんだ…」
 孝昌さんが写真を受け取るのを見ると、俺は言葉が続けられなくなってしまった。
 涙で視界がぼやける中、写真と女体化した俺とを行き来する視線を感じていた。
「そんなに、見ないで…」
 耐えられなくなり、俺は下を向く。溜まっていた涙が、床に染みを作る。
「ねぇ、あきちゃん。今と昔、写真良く見た?」
 孝昌さんの優しい声が聞こえる。

523 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:02:42.67 ID:eheTb0WA0

 軽く顔を上げると、ほら涙拭いて…とティッシュで顔を拭いてくれた。
ティッシュを通して、孝昌さんの体温を感じる。
「写真見比べると、目元はそのままだし、唇も面影あるよ」
 女体化前の不細工な俺と、女体化後の可憐な少女が、似て…る?

「もしかして。あきちゃんは、他の男に頼りたくない…のかな」
 急に、困ったような表情に変わる。
「そうだよな。俺、何を一人で盛り上がってたんだろ。あきちゃんこそ、
男からの告白とかこそが、嫌だったよな」
 そう言いつつ、俺から離れていく、孝昌さん…。
「行っちゃ嫌…」
 俺は思わず呟いていた。
 孝昌さんの動きが止まる。
「俺こそ…。この間まで男だったのに、孝昌さんが気になり始めて」
 ぽつり、ぽつりと。俺は、言葉を少しずつ吐き出す。
「男の時、他の人の事を気になる事無かったから、一緒に居て嬉しいって
思ってたけど」
「あきちゃん…」
「でも、俺は元男だし。女体化前もダサいダメな奴だったし。一緒に居られる
だけで本当に十分…」

 そこまで言うと、急に身体に外部からの力が加わった。両腕を包むように
押さえ込む力。
 視線には、孝昌さんの胸元が。服に顔を押し付けられる。
 一瞬、何が起こったか分からなかったけど。やっと抱きしめられてる事に
気が付いた。

525 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:06:08.77 ID:eheTb0WA0

「ねぇ、あきちゃん。俺は外見だけじゃなくて、内面も好きになったんだよ?」
「…内面?どこがいい…の…?数える位しか、会ってないのに…」
 口から漏れた言葉は、まだ涙声だった。
「そうだなぁ。おとなしい子だなって思った」
「だって。昔から、人付き合いが、少ないから…」
 おとなしいってより、口数少ないし、声小さいし。
 「何をぼそぼそ話してるんだ」って言われたあの時。クラスの奴は軽く言った
のかもしれないけど、俺はショックだった。
「あと、きっちりとした性格な気がした」
「それは、うっとおしいぐらい、細かいだけで…」
 ちょっとの事でぐちぐち言うなよ。文化祭の時だったか、展示物の並びが気に
なったので声掛けたら、そんな事を言われた事がある。
 孝昌さんは、ちょっとだけ強く、俺を抱きしめると話し始めた。
「あきちゃんの笑顔は可愛いけれど、どこか寂しい感じがすると思ってた。
 表情に出ちゃうほど、正直な人なんだね。
 それを見たからからな。なんだか守ってあげたいと思ってたんだ。
 ネガティブに自分を見ないで。あきちゃんは素敵な人なんだから」
 もの凄いくさいセリフだけど、真剣に言われると、なんという反応をして
いいのか困る。
「俺、凄く力強いくないし、頭も凄くいい方じゃない。でも、あきちゃんの
為なら、困ってたら、いつでも駆けつけてあげたいんだ」
 抑えられる力が少し弱まる。俺は上を向く。
「だって、だって…俺、元男、なんだよ?」
「知ってる」
「おまけに、オタクだよ?」
「それは、俺も同じ。言うなら俺は、さらに鉄オタだし」
 そう言った後のなんとも言えない笑みを見て、状況が状況なのに、ちょっと
面食らってしまった。この余裕は、何?孝昌さんが、年上だからなのだろうか。
俺はもしかしたら、この人には逆らえないような気がしている。

526 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:07:21.55 ID:eheTb0WA0

「…。あきちゃんは、俺の事、どう思ってる?」
「好き、かも…」
 雰囲気にのまれて。ずっと渋っていたのに、思わず答えていた気持ち。
「あ、あれ?」
 こぼれた言葉に気が付き、瞬時に顔が赤くなっていた。
 それをみた孝昌さんはくすっと笑うと、
「俺も」
そう言うと、顔を近づけてきた。あっと思った次の瞬間には…。
 突然の事に状況把握できなくて。把握出来た時には、目を見開いたままで
いる事に気づいて。俺はそのまま、ゆっくり目を閉じた。
 この人に逆らえないんじゃない。自分の中で、この人に、自分のすべてを
預けてもいいと判断したんだ。そして、それを受け取ってくれるとも…。
 だから…。

「お邪魔しました」
「良かったら、また来て下さいね」
 孝昌さんとその後、少し話しをしてたけど、あまり長居するとお母さん
心配するよねと、今更だけど言われて。帰るね、と告げられた。
 お袋は心配してたのか分からないけど、さっきと同じにこにこした表情で
孝昌さんを送り出してくれた。
「あの人、彼氏?」
 ドアが閉まるや否や。前置きもなく、直球で質問してくるお袋。いつもの
事だけど。
「えと…」
 それに対して、いつものように、速攻で分かるような返事しか出来ずに
居た俺にお袋は、
「良かった」
と、言葉を続けた。
「良かった…?」

527 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:08:55.28 ID:eheTb0WA0

「えぇ。母さんが女体化した時は、女になった自分を、暫く直視出来なかった
のよ。だから幼馴染だったお父さんから、幾度も告白されてたけど、なかなか
受け取れなかくて。
 そうしたら同窓会で『元男だって構わない!俺と付き合ってくれ!結婚して
くれ!』って酔った弾みで、大声でプロポーズされちゃって。
 みんなずっと母さんが告白されてたのを知ってるから、お父さんに協力
し始めちゃって。そのまま流されるように、ね」
「…。そっか」
 コントのように見えなくも無いけど。
 お袋も大変だったんだのか、と。今の俺なら気持ちが分かる。お袋が元男
だって事は、自分の女体化2週間前に知った事だし、今まで馴れ初めは興味が
無いから、尋ねた事は無かったけど。
「何か、困った事があったら、相談に乗るからね!」
 相談者がお袋なのは…。確かに同じ境遇の者同士、心強いとは思う…が。
 とりあえず、うんと返事しておいた。

 その日の夜。真樹さんから、驚愕の内容が書かれたメールが届いた。
『先に書くけど、私が高ちゃんを問い詰めたんだから、高ちゃんを怒らないでね。

 この間しょげてる時、何言っても無理だったから、酒飲ませて聞いたの。
(高ちゃんお酒弱いから。早くコス衣装作ってくれないと困るし)
 そうしたら、あきちゃんに告白したけど避けられたって聞いたから、改めて
告白しろってメール打たせたのね。だから、今日出掛ける事知ってたんだ。
さっき機嫌良かったから、上手くいったのかな?と思って確認しちゃった。
 付き合うことになったってね。良かったね!

 でも、高ちゃん。昔から私に勝った事無いから。何かあったら相談してくれて
いいからね!』

528 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:09:50.07 ID:eheTb0WA0

 読み終わって、呆然としてしまった。なんと言うか、行動力にも圧倒される
けど、すべては真樹さんのおかげでだったなんて。
 お礼すべきなのかなぁ…とか、それにしても孝昌さんってまだ未成年だよね…
とか、ぼーっと考える。
 合わせて。今日この部屋で起こった事も浮んできた。
 改めて思い出していたら、なんだか顔が熱くなってきた気がする。だいぶ、
気持ちも女になってきたのかな…。
 そういえば。メールに『私に勝った事無いから』って書いてある。今日、
孝昌さんから『守ってあげたい』とか、言われたっけ。
「…ちょっと、不安かも…」
俺は、思わず呟いて。一人でもっと赤くなっていた。

529 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [その後・1] 投稿日:2006/10/03(火) 23:12:44.20 ID:eheTb0WA0

「あれ?前原さん、何かあった?」
 あの日、告白された土曜日から2日後。つまり週明けの月曜日。
 お昼休み、いつものように女の子に囲まれながら、付いて行けない話題を右から左に流し
つつ、今日はメールを打っていた所だった。斜め前が席の女の子が、そう声を掛けてきた。
「えっ?」
ドキっとしながら、答える。
「なんとなく雰囲気変わった気がする。さっきからメールしてるし。
 あ、もしかして彼氏でも出来た?」
 しかし。その子が言い終わらない内に、女の子の集団が話し始める。
「彼氏出来たの?」
「この学校の人??」
 あまりの勢いと状況に追い付けず、いや、あの…しか言えずにいる俺。
 結局、彼氏が出来たが、この学校の人ではない、まで話した。
「そっか~。良かったね~」
 写真は無い事を告げると、今度見せてね、と言い、予鈴を合図に集団は去っていった。
「ごめんね」
 最初に話しかけてきた女の子が、小さな声で謝ってきた。
「まさか、あんな事になるとは思わなくて。
 まぁ、前原さんに、狙ってる人を取られたくないから、今まで近くで話していたような
ものだしね」
「えっ!?」
 あ、先生来た。その子も席に戻っていった。

 俺の近くにいつも女の子が居たのは、監視だったって事?それと。雰囲気とメールを
打ってるだけで、彼氏出来たの?…って聞いてきたこの子も…。
 改めて、女って怖えぇと感じた瞬間だった。

 でも。その後も女の子の集団は俺の近くに集まっていた。どうも、監視がてらに
話していた愚痴、いつのまにか俺は、格好のはけ口になっていたようだ。
 今日もまた、他愛ない話をし続けている。俺はそれを半分聞きながら、メールを打っている。

531 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [その後・2] 投稿日:2006/10/03(火) 23:14:37.55 ID:eheTb0WA0

 ピ~ンポ~ン
「キター!」
 俺しかいない、土曜の午後。チャイムが鳴った。到着した知らせだ。
「いらっしゃい」
 そこには孝昌さんが、大きなバックを持って立っていた。
 今日、この時間に両親が居ない事は、連絡済みだ。俺は、自分の部屋に
招き入れた。
「これなんだけど、どうかな?」
 お茶とお菓子を持って部屋に戻る、孝昌さんは、バックから荷物を
広げていた。
「凄い!これ、着てもいいの!?」
 付き合い始めてから2ヶ月ぐらい立った、ある日。遊びに出かけた時に
持ち掛けられたのは、俺用のコスプレ衣装を作ってくれるという話しだった。
嫌なら…とも付け加えられていたけれど、喜んでお願いしてしまった。孝昌
さんは合法的に、彼女のサイズが分かるなんて、と、ある意味嬉しそうだった。
 衣装を受け取ると、ドアを開ける。
「ここで着替えないの?」
「そ、外で着替えてくる!」
 孝昌さんの一言に、慌てて返事して、部屋の外に出る。
 あの場で着替えたら、どうなるんだろ…。ふと着替えながら思う。今、
家には二人っきりなのに…。
「バカな事、考えるな!」
 思わず自分に声をかける。ドキドキが止まらない。
 あの場で着替えていたら、そのまま押し倒されてしまうんじゃないか…とか
考えると、未だに、どうしてもレイプ未遂事件を思い出してしまい、違う意味で
緊張が止まらなくなってしまうのが現状だった。

532 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [その後・2] 投稿日:2006/10/03(火) 23:16:48.48 ID:eheTb0WA0

「それにしても…」
 俺は着替えて、部屋に戻った。ドアを開けた音に反応して、孝昌さんが
振り返る。
「あきちゃん、どう?」
「どうもこうも…」
 胸の所がスカスカ。元のキャラクターが巨乳なのは知ってるけど。
胸を押さえながら、俺は孝昌さんの前に立つ。
「サイズ教えたのに」
「いや、一応キャラにあわせて作ってみたんだ。どうする?布をつめる?
それともパットを詰める?」
「うーん…」
 大きい方がいいのかなぁ。姿見の前に立って考え込む俺。
 気付くと、後ろに孝昌さんがいた。
 首を動かし、左を向くと、孝昌さんの顔が間近にあってびっくりした。
だが、驚きの声を上げる前に、抱きすくめられ、唇を塞がれてしまった。
「ん…」
 流されるままキスしてるけど、この状況って…。
「なぁ…」
 唇を離した孝昌さんは、それだけ言うと、ぎゅっとさらに抱きしめてきた。
言いたい事、分かるけど。
 でも、なんだろ。こうして抱きしめてもらっていると、どこか安心する。
 この人なら、大丈夫なのかな…。トラウマを、取り除いてくれるかも…。

 俺は、頷いた。

533 名前:AYA ◆zh2yobq4zs [その後・2] 投稿日:2006/10/03(火) 23:19:31.13 ID:rQs4ZkTC0

 その後。再び口を塞がれて暫くして、抱き上げられる感じがしたと思ったら、
ベットの上に寝かされていた。
「服、いい?」
「…うん」
 真剣な視線に、返事をして。恥ずかしいのと、これから起こる事の緊張とで、
思わず視線を逸らし、顔を横に向けていた。

 その先には、姿見が。例えるのには難しい表情をした、少女が映っていた。
 もうだいぶ見慣れた顔、俺の顔だ。
 俺の顔…か。もう、心の中で俺って思うの、辞めようかな。
 孝昌さんの為に、私になろうかな。

 そこまで考えたら、見せていた首筋に頭が近づくのが見え、次の瞬間、
ぞくっとする感覚に襲われた。
「あっ…」
 思わず声を上げていた。もう瞳は姿見を映せなかった。

FIN
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