書きフライ☆wiki支部内検索 / 「春に旅立つ少年たち」で検索した結果

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  • 「春に旅立つ少年たち」
    春に旅立つ少年たち」 今までの道を 振り返れば 今まではいつも 一人だった 僕だけが 輝いていて 涙で濡れた 今までの道 今も泣いてる 今までの僕 そんな僕を 支えたもの それは 光輝く 今までの僕 そんな僕を見ると 一つ心にひっかかる どうして僕だけ 輝いているのか 周りはどうして 真っ暗なのか 僕の周りの 光は何か その答え探して 今日も歩き出す
  • yudai707の作品
    「一人歩き」 「変わらない春」 「春に旅立つ少年たち」 「ジグソーパズル」 「そして僕は嘘をついた」 「ぬくもり」 「蜃気楼の先に」 「リアリストとロマンチスト」 「記憶の断片にあるもの」 「哀しみの音は、響き続ける」 「気になる髪型」 「信じなきゃ」 「決意の向こうに」 「星空の下で」 「救いたいもの」
  • 影の薄いyudai707の作品
    ... 変わらない春 春に旅立つ少年たち ジグソーパズル そして僕は嘘をついた ぬくもり 蜃気楼の先に リアリストとロマンチスト 記憶の断片にあるもの 哀しみの音は、響き続ける
  • ・少年はまだ見ぬ世界に夢を描く
    扉の隙間から、永遠を形にしたかのような、どこまでも続く青空がのぞいている。 その空は、俺にとっての、イヤ、この閉ざされた世界に生きる俺たちにとっての自由の象徴であり、あこがれでもある。   白い、豊かなひげをたくわえた、人のよさそうな老人が、中学生ぐらいのかわいらしい少女と共に扉をくぐっていく。 老人も少女もその顔には笑みを浮かべている。 老人の笑みはおそらく、新たな家族を得た喜びによるものだろう。 そして、少女の笑みは新たな家族を得た喜びと、まだ見ぬ世界への期待によるものだと想像できる。  「なあ、知ってるか?」 感傷に浸っていると、隣から声をかけらけた。 こういうときに邪魔をされることほど腹立たしいことはないのではないか。と俺は感じる。 「なにをだよ?」 隣に立つ少年、柚木(ユズキ)をみながら俺は応える。 柚木の大きな瞳と、ツンツンととがった茶色い髪はハリネズミを連想させた。 「イヤ...
  • 4
    あの戦から数日親也様の宣言通り 勝利の宴が行われた 今回の功労者は上総様と… …俺らしい 元々、大勢と飲むのは苦手な俺 女中から数本の徳利を貰い 大部屋の外で夜風に当たりながら上質な酒を ちまちまと呑んでいた ふと気配がして障子の開く音がした 「今宵の主役が足りぬと思うたらここにおったか、弥助」 「親也…様、忍が宴でヘラヘラしてちゃ全く忍んでないじゃないですか」 「フッ…我にそこまで申す忍も主だけよ」 「そりゃどーも」 障子を閉め、俺の隣にどっかり腰を下ろすと 杯を突き出して来た 「注げ」 「部屋でやれや」 ゆっくり酒を注ぐとそれを一気に飲み干したと同時に 「弥助、我に士官する気はないか」 との問いが向けられた 「んな気ねぇっすよ。俺は上総様の下でしか働かねぇし、上総様しか守らねぇ。親也様、悪いが…「今の数倍の給与も出そう」だから今断ってんだろ…」 話を最後まで聞け酔っ払い! 目据わってん...
  • 【合作】
    西暦2240年。 200年前から続いていた地球温暖化に歯止めがかかることはなく、とうとう地球上より氷が消えた。 これにより、海水面が上昇。 大陸の大半は海底へと沈んだ。 人々は残った大地に居を求めた。 しかし、残った大地と言えば、元標高2000m級の山脈ばかりだった。 人々は協力し、山を削って平地を作り、出来た土を用いて埋め立てをした。 しかし、それでできた広大な大地には、たった20億人ほどの居住区域しか、作れなかった。 当時人口は80億人を超えていた。 水没の時に、20億人以上の死者を出したといえど、未だ60億人以上の人々が大地を求めていた。 しかし、大地に住むことができたのは、各国の首脳と一部の富裕層のみ。 これに起こった民衆は武装蜂起をする。 だが、各国の粋を集めた独立国家はこれをなんなく鎮圧。 人々は各地に散り、独自に組織を作って、...
  • 【合作】海地戦記
    西暦2240年。 200年前から続いていた地球温暖化が急速に進行。 とうとう地球上より氷が消えた。 これにより、海水面が上昇。 大陸の大半は海底へと沈んだ。 人々は残った大地を求めた。 しかし、残った大地と言えば、元標高2000m級の山脈ばかりだった。 人々は協力し、山を削って平地を作り、出来た土を用いて埋め立てをした。 しかし、それでできた広大な大地には、たった20億人ほどの居住区域しか、作れなかった。 当時人口は80億人を超えていた。 水没の時に、20億人以上の死者を出したといえど、未だ60億人以上の人々が大地を求めていた。 だが大地に住むことができたのは、各国の首脳と一部の富裕層のみ。 これに起こった民衆は武装蜂起をする。 ところが、各国の粋を集めた独立帝国『アースエンペラー』はこれをなんなく鎮圧。 人々は各地に散り、独自に組織を作...
  • 妖精界立第一高等学校
    「……最悪だ」 暖かい日差しが適度に差し込み、それと相.殺,するように、少し開いた窓から入る風の冷たさがそれこそ気持ちの良い朝と言えるほどの素晴らしき環境をつくっている。 にも関わらず。 金髪と黒髪が混じるという、奇妙な髪の毛を持つ少年はもう一度。 「……最悪だ」 と、言う。 「入学式の日だっていうのに、こんなベタ過ぎる始まり方……」 まるで漫画の中の世界じゃないか。 少年は心の中でぼやくと、先ほどまで凝視していた手に持った目覚まし時計をベットの隣に在る棚に置き、右回れをする。 そこにはしわ一つ無い、白のラインが入った紺色のブレザーとネクタイ、そして灰色のズボン。 紛れもなくそれは、妖精界立第一高等学校の制服であった。 と、まあ。 そんな風に、制服の描写を暢気にしている時間は、一秒も彼には許されていないのだが。 「――ふっ」 ...
  • 妖精界立高等学校
    「……最悪だ」 暖かい日差しが適度に差し込み、それと相.殺,するように、少し開いた窓から入る風の冷たさがそれこそ気持ちの良い朝と言えるほどの素晴らしき環境をつくっている。 にも関わらず。 金髪と黒髪が混じるという、奇妙な髪の毛を持つ少年はもう一度。 「……最悪だ」 と、言う。 「入学式の日だっていうのに、こんなベタ過ぎる始まり方……」 まるで漫画の中の世界じゃないか。 少年は心の中でぼやくと、先ほどまで凝視していた手に持った目覚まし時計をベットの隣に在る棚に置き、右回れをする。 そこにはしわ一つ無い、白のラインが入った紺色のブレザーとネクタイ、そして灰色のズボン。 紛れもなくそれは、妖精界立第一高等学校の制服であった。 と、まあ。 そんな風に、制服の描写を暢気にしている時間は、一秒も彼には許されていないのだが。 「――ふっ」 ...
  • 夜中
    【今は亡き赤を思いだすのは気ままな時の旅人】 ――後に。 今後の世界の運命を大きく変えたとされる、重要な戦いが起こった日の翌日の夜中。 ベル・レンシーは一人、丘の上で夜空を見上げていた。 「・・・・さて、僕はどうするべきか」 そう呟く彼の首には――そう寒くもないのに、髪と眼と同じ色の緑色のマフラーが巻かれていた。 「今までしてきたように、また時を旅するのもいいんだよね。ケド・・・・」 『君』に出会ってしまったから。 手を地面につけて、ゆっくりと、立ち上がる。 黒い世界の中に、輝く町が見えた。 きっと世界の崩落を止めたから、だろうか――夜中だと言うのに、豪華な宴の用意のために生きる風船を膨らませていたり、名物の七色ジュースを作りおきしている妖精の姿が、ちらほら見える。 「ケド、こんな町は僕の世界じゃない」 自分の言ったこと...
  • -リジェン-
    奇形児でも見るような、嫌悪と恐怖の光を宿した親の瞳。 珍しい動物でも見るような、畏怖と興味の光を宿した研究者たちの瞳。 奈落へと続くかのような底無しの暗闇からわき出てくる、吐き気のするような黒、黒、黒、黒、白… 『ッ!! 白…?』 夜の闇を飲み込んでいく日の光のように、その眩しいほど輝かしい白は、目を背けたくなるような混沌とした黒を塗りつぶしていく… 「……」 少年の目覚めは、数年ぶりに爽やかなものだった。 脳に雲でもかかったかのような、モヤモヤとした、寝てるのか起きているのかはっきりとしないような曖昧な起床ではなく、まるで、快晴の青空のような、高原の澄んだ空気のような、爽やかで、清々しい目覚めだった。 『…で、今回はどんな実験をすんだァ?』 少年は畏怖と興味で醜く化粧した研究者たちの顔を探し、拘束具で縛られた身体でまともに動かせる数少ない部位、色...
  • 【クーリング・オフ】
    ・静まりかえった室内で ・クーリング・オフ制度 ・少年はまだ見ぬ世界に夢を描く ・世界は思っていたものとは違っていて ・人の欲は醜き怪物 ・美女は妖艶なる舞を踊る ・戯れとは信頼の上に成り立つもの ・その身を血に染め男は歓喜する ・白と紅、その2つは相容れぬもの
  • 史無国 壱
    史無国 壱 時は西暦647年。 ヨーロッパでいえば、暗黒時代に相当するこの時代。 隠された歴史の裏に、動乱が渦巻いていた。 西ローマ帝国がオドケアルによって倒された数十年後、新たにゲルマン人によって国が建てられた。 国の名は『リムノール』。 後にこの国は、ヨーロッパ全土に跨るほどの、大帝国になる。 ゲルマン人はラテン人から引き継いだ技術や文化を昇華させ、新たな文明を築きあげて行った。 リムノール帝国もその御他聞に洩れず、めきめきとその力を伸ばした。 しかし、栄える物には衰えあり。 栄華を極めたリムノール帝国も、180年たてば血の淀みが現れてくる。 この淀みが顕著になったのは、名君と名高かったクランディール7世が崩御したときだった。 このクランディール7世には、正嫡が居なかったのである。 そのため、それぞれの妾や側室が、...
  • 文化祭・前編
    妖精界立第一高等学校。 いわゆる、エリート高校である。 ここに通う4人の妖精、すなわち、 意外と積極的なのに、照れ屋なアルター・チェイン。 冷静沈着、しかし恋愛は苦手なクルー・アポト二ティー。 元気はつらつ、明るさ爆発なハートピア・ティー。 クールで何かと友達思いなベル・レンシー。 の、仲良し4人組は現在。 『喫茶店 紅葉』と書かれた看板が入り口に置かれている、1年A組の教室で、ところせましと駆け巡っていた。 +++ 「ちょっと! ダージリンがなくなってるけど!」 「ティー、少し待っていてくださいよ。今淹れている最中です・・・」 「クルー! そんなこだわるな! 客のまわりが悪くなるだろ!」 「しかし、皆さんに喜んでいただけるためにも、美味しく淹れなくては・・・」 「チェイン、そんな怒鳴んないで。僕が淹れといたから」 「あぁ、レンシーあり...
  • 犬との共闘!
    「少年よ!2秒後に飛べ!」 高らかに吼える銀色の毛並みが太陽の燐辺からキラキラ輝きました。 「ウィッシュ!?どういうことっすか!?」 「早くしろ!!」 銀色の影が吼え盛りました。ダイゴは、何も分からずにジャンプしました。 すると、白い糸のようなものが円を作りスライムたちを囲み、中心であるダイゴに音の速さよりもはるかに速くむかってきました。スライムたちはその瞬間、真っ二つに引き裂かれました。 2秒後のタイミングが少しずれたのか、その白い糸のようなものに渋谷のカジュアル専門店で買った、4万のレザーシューズの底が切られてしまいました。 中心に、至った白い糸のようなものは、小さな白いリングになりました。それは、シュウシュウと音を立て、リングの上に灼熱に揺らめく陽炎を作りました。 「・・それは・・『ただともの輪』だ。」 銀色の影がダイゴのほうに向かってきました。 ダイゴはようやくそれが、「犬」である...
  • 二人の騎士・前編
    正式名称、エミールハミング自然公園の無差別殺傷事件。 そして、その惨劇は世間ではこう呼ばれた――赤い公園での殺戮事件。 『殺傷』などと言う言葉では、あの惨酷さやあの残刻さやあの残酷さやあの惨さやあの酷さやあの恐さやあの怖さやあの震えやあの惨殺やあの斬殺やあの惨事を表せない――故に『殺戮』。 そして。 全ての言葉の中であの絶望を表せるものは唯一無二であれ一つ――故に『赤』。 素晴らしき手際にして恐ろしい殺意を持って、『赤い絶望』は義務を果たした。 見事に、実に見事に果たしたのだ。 死亡者は106人。 生存者は数名。 さらに、その僅かな生存者の全てが、子供だった。 親を亡くして、無力に成った子供。 彼の恐怖から、生きる気力を失った子供。 どこかの薄暗い路地裏で、そのほとんどが、罪の無い命を落とした。 そう、なのだ。 最後...
  • サークルリレー専用 コトバ辞書!
    やあ!田舎の魔王クロウだよ! サークルリレーを書く上で、分からない言葉などがあったら不安だぉ? だから、サークルリレー専用コトバ辞書作ってみたんだぉ! 皆も充実するように手伝ってくれぉ! クリスタル ラビュタ リィファ シー・スコーン ホーウィス 迷いの森 DXK ミキサー・ボルボックス ラクヨウ シャンハ クリスタル【くりすたる】 秩序と平和の均衡を保つ象徴となっている巨大な結晶体。 これを破壊すれば新世界の神になれる…らしい。 ラビュタ【らびゅた】 極東に位置するオーナーが住む魔城。常に天空に浮遊している。 銃火器が往来する昨今では的にされ、羞恥の視線に晒されているだけとなった。 リィファ【りぃふぁ】 ロット・青夢が住んでいる村。物語の始まりとなる場所。 孤児院「シー・スコーン」がある。 ...
  • Zephyr
    永遠に歩き続けた その風は 止まることを知らず 今日もまたゆっくりと 歩き続けるだろう 様々な世界を見てきた その風は 多くの世界を求めて 今日もまたそっと 旅立って行くだろう * 唄い鳥様の曲がイメージ
  • ユメビト09話
    ―終わった。 リンは倒れていたが、気を失っているだけだった。 それを見て、安堵した。 「大丈夫ですか?」 フードを被った小さな少年が歩み寄ってきた。 「ええ、助かりました。」 「その傷…。こちらまでいらして下さい。」 小さな家屋に二人を案内し、少女をベッドに降ろす。 一息を吐こうとした時、突然重そうなドアが閉められた。 「ケイトさん。」 「…!?どうして、僕の名前を…?」 「お二人はどうして此処にいらっしゃったんですか?」 そう言いながら、部屋の隅のテーブルから、 救急箱を重そうに運んでくる。 「貴方には関係の無い事です。」 「ルカ様の救出…ですよね。」 救急箱から消毒液や包帯などの一式を取り出し、 慣れた手つきで応急処置を施していく。 「…!?お前は何者だ…!」 少年の手を払い、咄嗟に距離をとる。 「そんなに驚かないで下さい、私は貴方たちの敵じゃない。」 「何を知っている!」 「知ってい...
  • 変質者オーナー☆ゅ~すヶの作品
    俺たちが、変態だ。 ○お知らせ○  ※お知らせの更新履歴 4/1 色々と項目追加 19d2f0f6_1238914880018.jpg 壊れる日々に射す、優しい光 二年前のアフリカ国際音楽ホール爆発テロ事件。 この事件から苦しくも生還を果たした少年、櫻井雪。 彼はとある夏の雨の日に、一人の少女と出会った。 先天性の病を患う少女、小日向比奈 数奇なる因果に結ばれた二人が出会った時、彼らの中で止まっていた時が、再び動き出す―― ※直接書きなので、色々と粗が目立ちます、随時修正予定。 名前 コメント
  • ユメビト01話
    そう、それもまた夢のお話。 成人性夢喪失症候群。 13歳以上の人間は例外なく、夢を見れなくなってしまう病。 現実的な考えばかり優先し、待遇された国家が多くなり、 人はそれに適応するように夢が見れなくなっていった。 生きる上では何ら支障のない病―のはずだった。 夢を見れなくなった人々が行く先は 戦争、内戦など争いは絶えず腐敗した世界。 誰も幸せを願わない、誰も幸福な世界を夢見ない、 そんな人々が腐敗するのは当然だった。 多くの血が流れ放置され、謎の病原菌が繁殖。 いつしか世界は 魔物 と呼ばれる存在を生み出した。 夢を見れない大人達はその現状から抜け出す事が出来なくなり、 大人達は決断を強いられた。 国家の政治をまだ幼い少年、少女に任せる事。 特に、夢の中で自由自在に動き回れる子供達、 脳内でのシミュレーションに長けている子供達に。 その子供達を大人は、『 ユメビト 』と呼んだ。 「しかし、...
  • 過去における絶望の話
    長い沈黙。 静かな時間。 実際に流れた刻は、刹那のことだったのかもしれない。 そんな不確定な空間になってしまったのも、ファントという言葉が原因だろうか。 言葉に力は無いというのも、また仮説なのだけれども。 言葉に力は有るというのも、また奇説なのだけれども。 ただ一つ絶対なのが、ファントにはあまり関わらない方が幸福なのだという事。 そんな風に哲学者の真似事で物事を考えながら、俺は突風に煽られていた。 +++ タイニーとお互い、情報交換をして分かったことは、どれも朗報とは言いがたいものだった。 具体的には、自分達の敵は『絶望的に強大な魔力の主』が一つと。 時空と妖精界の時間の流れ方は違うということが一つ、だった。 つまり、こちらで1日にも満たない時間が、あちらでは一週間経っていたことになっているのだ。 世界のバランスを調整する儀式をするまでの時...
  • 早朝
    【失恋した小人と失恋予定の美少年】 言うまでもなく、現在の時間帯は朝。 さらに細かく、具体的に言うと――太陽が全身をさらけ出し、尚且つ、まだ微かに肌寒いくらいの時間。 唐突に、 チョキン と、朝の澄んだ空気に音が響くと同時に――切れた銀髪が光を反射しながら、空中に舞った。 「・・・・タイニー、まさかとは思いますが、変に切ってないですよね」 木製の小さな椅子に座る、銀髪の子供がどこか大人びた調子で、背後に立つオレンジ色の髪の少年――否、少年の様な少女に確認すると、 「それはいささか愚問だと思うよ、マニ。僕にそんなこと聞く前に、答はもうとっくのとうに分かってるんじゃないのかい?」 そして、ケラケラと笑い、タイニーは再びマニの銀髪に手をかけ、手に持った銀の鋏で、 チョキン と、切る。 「だけどさ、驚いたよ・・・・ま...
  • 「私は貴方の騎士【ナイト】ですから、貴方を死ぬまで護ります」
    あの時から―― 後悔はしなかったのか、悔しくはなかったのかと、 自分にずっと問い続けてきた。 自分にずっと唱え続けてきた。 忘れないように。 忘れないように。 自分を言葉で痛め続けて。 決して忘れないように、と。 そして、 これはきっと、復讐なのだろう。 けど、きっと彼女は復讐などという悪意に満ちた言葉を、嫌うだろうから。 オレはこれを、奇跡とでも呼ぼうか。 +++ 「お前ら全員こっち向きなよ!!」 タイニーが突如、叫ぶ。 皆は無意識にそちらを向く形になり――結果的に、その言葉に従う。 一人の少女に、視線が集まった。 「た、タイニー、一体どうしたんですか」 「もう儀式をする準備は整ってんだ。早くお前もこっち来いよ」 クルーとチェインが、それぞれにそんなことを言った。 「そうそ...
  • 向日葵の悲劇、八妖精の戦闘
    「一つ確認させてくれ」 チェインは珍しくまじめな顔で言うと、目の前のテディベアを睨みつけて、 「お前は妖精界で一番の美少年で、八妖精になった最年少の妖精のマニなのか!?」 早口で、叫んだ。 すると、チェインの下にある地面がうごめきだし、文字が描かれた。 [YES] 「嘘だろ! そんなわけない「だけどチェイン、実際にあったんだ」だけど・・・」 ティーはマニを抱き上げ、マニを指差した。 「これがなによりの証拠だろ?」 [これじゃないよ。マニだよ] 「あぁ、ごめんね。マニ」 ティーは、急に暴れだしたそれをあやすように頭を撫でた。 「あの・・・さっきから気になっていたんですが・・・」 アブソーは、風で消えかかっていたYESの文字を指して、マニに尋ねた。 「何故マニさんは砂で文字が書けるんですか?」 マニはその問いに対して、 [これは僕の力。『実操』の力。生き物が触れ...
  • 第一章:浜辺の少年
     夏も盛りを過ぎ、ようやく秋の息遣いが感じられる八月の末。まだ暑い日差しは浜辺の砂を熱く焼き、そして観光業の人達は観光客に篤いもてなしをしているという三段構えの『あつい』浜辺である。  そんな暑さにめげず、翔は今日も祖父の仕事を手伝っていた。海の家で、懸命に声を張る翔は、七月に十八歳の誕生日を迎えている。 「いらっしゃいませー! 焼きそば、たこ焼き、お好み焼きはいかがですかー?」  浜辺に唯一の海の家ということもあり、なかなか盛況だ。シーズンも終わりを迎える時期だが、これが最後と、尚更人増しの傾向にあるようだ。もちろん、翔の両腕では余るほどに客は押し寄せ、忙しさは十二割ほどである。もちろん、翔だけではなく、祖父もいるのだが、もう一人アルバイトを雇ったほうがいいとか言って、今は面接という名目の押し付けを翔は食らっているのである。  時折、待ちくたびれた観光客からの罵声も飛ぶが、汗水を...
  • 雷は大地を轟かし、悲惨は電波に乗って世界を回る
     空気を焦がし、舐め回すかのように燃え上がる炎、燃やされた者たちの悪意が湧き上がってきたかのように辺りを満たす濁った灰色の煙、鼻をつく肉の焼けた臭い。  そこは、まさしく地獄絵図だった。  恐怖と絶望で染色された悲鳴が飛び交い、さらにそれらをあざ笑うかのように炎が喧しい音をたてて燃え広がっていた。  突然、そんな地獄絵図を切り裂くかのように蒼い光が走った。  そして、その光の後を追って地獄の喝采をかき消すほどの爆音が鳴った。 「あァ、眩しいなァ、オィ。 それにうっせェなァ」  そんな混乱と混沌の中で、リジェンはその白髪をかきむしりながら、面倒くさせうに、しかし邪悪な笑みを浮かべながらそう言った。 煙の中からゆらりと現れたその不気味なまでの白を見て、逃げ惑っていた研究者たちはその顔をより一層、深い絶望の色で染めあげる。恐怖の重圧で押しつぶされそうな肺へ...
  • 福田元総理ですけど、連載当時は現役だったんですぅ><;
    「あッ!ちょ…!ま、じパネェっす!」 ダイゴは腰を何度もたたいて、きび団子が無いことを確かめました。 やがて、メイドが食事を運んできました。 いい臭いは、どうやら、ここからやってくるようでした。 その誰もいない席にも、しっかりと食事が置かれました。 どうにも気にかかったのは、最初からその誰もいない席に、古びた割箸が置いてあったことです。 どうして、誰もいない席に… 「さて、準備もできたことですし、話をしましょうか。」 メイドが明かりを消し、ろうそくに火をともす。ぼんやりと3人の顔と、初代モー娘。のメンバーが浮かび上がりました。ショーウィンドウが焔の光を反射し、七色に光りました。 そして、チンパンジーがぼそりと話を続けます。 「あなたたちが、追われていることは知っています。しかし、あなたたちはこれから知るべきことと、得るべきものがあるのです…」 何かを見透かすその一重瞼の内側のろうそくの灯を...
  • プロローグ
     そいつと初めて出会ったのは小学生頃のことだ。  親睦会と称した賭博参加者のうちの一人の娘だった。  最初は自分と同じくらいの奴がいること自体に興味を持ったが、すぐに賭博を見るのに夢中になっていた。  そしてそいつの事はすぐに忘れるはずだった。  三年もしたころだろうか、親父が若頭から組長という座まで上り詰めた。  組長という事には全く実感はなく、その時はすごいと思っていただけだった。  その時にまたあいつに出会う機会があり、初めて出会った時と全く違っていた。  澄ましていた眼は鋭くなり、髪は大和撫子の様な黒髪から、真っ赤な髪に染まっていた  そんな俺を傍目に親父はこういった。 「お前の許嫁だ」  親父は何を言ったのだろうか。  俺はその時理解できなかった。 「こいつがお前の許嫁だ、分かったな」  二回目の父親の言葉でやっと理解した。  だがそんなことはその時どうでもよく、俺はそいつの事...
  • ・戯れとは信頼の上に成り立つもの
    「翔矢くん、舞子と一緒に仕事したんやって?」 宿舎の廊下を歩いていると龍さんに声をかけられた。 俺らのほとんどの国の管理しているこの宿舎に暮らしている。 まあ別に『ここで暮らさなきゃいけない』というきまりはないのだけれど、ここに暮らせば家賃やなんかがタダになので結果、欠けている者のほとんどここに住んでいる。 「はい。」 脳内に、男性の股間を踏みつける舞子さんの姿が浮かぶ。 アレはどっちかというと男性の欲を満たしているというよりかは自分自身の欲を満たしているように見えたなあ・・・ 「あいつとんだ変態やろ? なんでも男の股間踏み潰すことが生きがいらしいで。」 「おお、怖っ!!」 と笑いながら龍さんはそう言った。 (生きがいねえ・・・) そう思ったとき突如悲鳴が上がった。 「イタタタタ、ちょっ、勘弁してやぁ。」 悲鳴の主、龍さんを見ると、そのこめかみにグーに握られた二つの拳がグリグリとおしつけら...
  • ルンシィ@サ
    NAME ルンシィ JOB 青魔導師兼料理人 POSITION 味方 LEVEL 初期25 キャラ説明 キマイラの亜種、超珍獣「キモイラ」(キモイラはとてつもなく美しくなれる「生きた宝石」(キモイラの肉のこと)を所持している。)に会う夢を追いかけ長い旅を続ける「オカマ」。 バイクからヘリまで操縦できる。 操縦しているときに言う口癖は、「ハワイで親父に習ったから。死んどけあのクズ…」 料理が得意。 敵の使った魔法を習得することが可能。 武器は【アヤメ小太刀】、奥の手は【名刀・チキンナイフ】。ナイフをよく使いこなす。バイクで平気で人をはねる。 メイド姿で、「自分が最も賢く頼れる主人」と豪語する。 ある良家の後継ぎであったが男のくせに料理ばかりして背が低い事で父親と喧嘩し家を飛び出し、そのあと女装(オカマ)に目覚める。 かなりの毒舌をまき...
  • *2
    書:ルンシィ ※※※ エリクサー…それは錬金術によって成し得た不老不死や万能薬の液体のことである。 しかし、500年前、何故この『星の雫』が、あえて学者たちが『エリクサー』と名づけられたかは、この研究を行ううえで大きな謎の一つとされている。 エリクサーの源泉地は、決まって紛争が絶えず、過去に深々と刻まれた傷痕が生々しく残る地域ばかりだ。そして、このエリクサーの登場によって、ますます血で血を洗う世界となり、悲しみの連鎖は留まる事を知らなかった。 当初は癒しの力があるエリクサーは世界の救世主とされていたが、やがてそれは兵器へと変貌し、新たな戦力となってしまった。 サモンは、人の染み出る脳波を一時的に一点に集中させることによって、扱い方によってはラジコンなどの電波で操作する類のものよりも非常に精度の高い家来として役に立つ。 召喚師の肉体が傷つけ...
  • 悪党
    「に、逃げたわね、ノア……事が終わったら、承知しないんだから……!」 怪物にしばらくの間、振られ続けられたアイリスは、もうすでに意気消沈としていた。さきほどの元気はどこへやらである。 そんな姿を、校門の外より発見したものが二人。 「あ、アイリスさん!」 リムジンから真っ先に降りたエレナは、ぐったりとしたアイリスを見て今にも泣きだしそうだ。しかしその隣で零は、あくまでも冷静に、 「この怪物、さっきの黒い閃光と何か関係があるのか……?」 と、呟く。 一方怪物は、リムジンと共に現れた二人に気付いているのかいないのか――再びアイリスを振り出した。 と。 ノアが、居た。 学校の屋上から身を投げて――落ちていた。 落下していく先には、怪物の頭。 ノアの手には、掃除ロッカーから取り出したモップ。 「――っ!」 零はその光景を見た瞬間、動...
  • 史無国 拾弐
    長い廊下を、男が一人、せわしなく歩いていた。 向かう先は突き当りにあった部屋だ。 男はその部屋の扉を開けると、明かりもつけていないその部屋の奥に声を飛ばした。 「マーカス、そろそろ出立すべき時ではないかね? 『リンドブルム』を動かすことも是であろう」 「もう? 流石に早いなぁ、トリエスト公の軍は」 「中央軍総司令官なら、もっと読むものではないのかね?」 マーカスは椅子から立ち上がると、こちらに歩きながらデナール――言う。 「思ったよりかは、だよ、デナール卿。いや、皇帝陛下と呼ばないといけないのかな」 闇の中を歩くマーカスに、外の光が当たる。 だが、そこに居たのは屈強な武人でも、豪壮な将軍でもなく。 まだ成人していないであろう、幼さの残る少年だった。 背に至っては、デナールの肩辺りまでしかないであろう。 そんな少年が、幅...
  • 史無国 八
    セリックは、突き進んでいた。 前軍と右左軍の三兄弟を押しだすかの如く、前へと、突き進んでいた。 「おらっ、進め! 戦略上、奇襲状態なんだ! この機を逃すな、おらっ、行くぜ!」 兄アドルフ率いる歩兵は、急なことで戸惑ったのか、未だ恐慌状態に陥っている。 そのためか、ダナンもネアも、さくさくと突き進んでいた。 イースは、ど真ん中を突き進んでいる。 どうやら向こうの主力とぶつかったらしい。 若干侵攻スピードが落ちていた。 「おっしゃ、俺らも突っ込むか! イースの後詰め、行くぞ」 セリックが号令を掛ける。 後方にはまだ、テレシスの歩兵が居るので、後顧の憂いはなかった。 ダナンとネアの部隊は、どうやら突破に成功したようで、敵中央部の背後を突こうとしている。 と、敵が一斉に下がり始めた。 どうも、陣形を整えるためらしい。 ...
  • *1
    書:ルンシィ 【リレー概要】 なるべく、みんなでやろう。 一人3000字まで可とします。その場合、すぐに載せれるようにしてね。 前の人の文くらいは読んでね。矛盾させないでね。 「氷にも『結晶』が存在するように、水にも『結晶』が存在することは500年前から知られていた、というのは昨日習ったよな?なァ!?」 教授がコンコンと黒板をノックする。ドーム状に広がるこの空間はまるでギリシアの演劇会場を思わせ、その乾いた音が全体に強く響くように計算されていた。無論、生徒のざわめきはこの一喝で済む。飛んでいた紙飛行機は、燃えカスに散った。 「『科学』は、『サモン』を知る上で大事な学科だ。お前ら、全員単位落とされたいのか?アァ?そんな、何も考えないような知性の欠片も無いクズどもだから、サモンがクズなのだ!」 斜め上上段、教授の身体は実に小さく見える。その面は実に、赤猿臭...
  • 第2幕
    人々が行き交う、名もない無法地帯の街。 活発な町並みの裏には、住む所を失った人間が犯罪を繰り返す汚れた世界が広がっている。 住宅街にある一軒家の前に、二人の少年少女が行き着いた。 そして一人の少年がうなだれながら呟く。 「・・・きちまった・・・。」 そう、彼は食欲に負けたのだ。 半ば強引に連れてこられ、最終的には自分から付いていく形になってしまったのだ。 「どーぞ?入って。」 そう言うと、少女は家の扉を開け少年を案内する。 「・・・座って。」 テーブルと椅子がある部屋へと案内された少年は、少女の言う通り木製の椅子に腰掛けた。 辺りを見渡せば、広い部屋に数枚の写真が飾られている。 「・・・お前、親は?」 幸せそうに写る三人の家族の写真を見て、少年が少女...
  • 第1幕
    「ぐああ!なんだ・・・!?」 少年が刀を振ると、触れてもいないにもかかわらず男達が頭を抑え苦しみ始める。 まるで、何かに頭を締め付けられるように・・・。 それを見ていた少女もまた、表情を歪め怯えている。 「・・・疑心刀!」 何かを思い出したかのように、少女が目を見開く。 それと同時に、苦しみから逃れようと男達が少年の元から離れていく。 早く開放されたい。 逃げていく男達の背中がそう物語っていた。 「・・・。」 男達が逃げていく事を確認した少年は、黒く邪悪な刀を腰の鞘に戻した。 豹変した刀が、徐々に元の錆びれた刀に戻っていく。 そして、座り込む少女には何も言わず、何事もなかったようにまた歩き出した。 「待って!」 無言で立ち去ろうとする少年を見た少女が呼び止める。 「・・・助けてくれて...
  • prologue
    寂しい風が吹き荒れる夜道に、一人の黒髪の少年が歩いていた。 腰には錆付いた刀を携え、元は着物と思われる衣服は所々破れている。 恐らく、金も住む所もなく流浪しているのだろう。  「・・・街か・・・。」 よろよろと歩く少年が向かう先には、建物から漏れる光で輝く一つの街だった。 金も、住む所もない。しかし街に行けば大勢の人がいる。 強奪、窃盗。これらを実行するには十分すぎる街だった。 無論、少年だけではない。 侍と銃士が溢れ、争いを繰り返すこの世界には、既に無法地帯と化した街が多くある。 住む家がない人間が、自然と行き着き犯罪を繰り返す・・・。 次第には、自らの事しか考えなくなり、争いに身を投じていくのだ。 そして、育てきれなくなった子供を捨てていく大人も少なくなかった。 そう、その少年もまた、捨て...
  • 第3幕
    その日は土砂降りだった。 人通りの少ない街の路地裏で、幼い二人の子供が横たわっていた。 一人の少女が、この大雨から守るように、目を閉じている少年に覆い被さっている。 少女の方も、目を閉じていてピクリとも動かない。 「・・・お姉ちゃん・・・。重いよ・・・。」 覆い被さる姉の重みに、少年が目を覚ます。 そして、少女に呟いた。 「・・・お姉・・・ちゃん・・・?」 いくら呼びかけても返事がない。 違和感を感じた少年が、力を振り絞り少女を抱き起こした。 「・・・ねぇ・・・ここどこ・・・?ねぇってば・・・。」 動かない。 体を揺さぶっても、大きな声で叫んでも。 「・・・起きて・・・起きてよ・・・。起きて!」 少年の目から涙が零れ落ちる。 そう・・・既に息絶えていた。 「・・・うあ...
  • 二人の騎士vsファント
    チェインと少年がにらみあっている頃。 アブソーはリビーをしばっていた縄を解きにかかりながら、問う。 「あの、リビーさんですよね・・・・?」 「へ? あ、うん。そうだよ」 「大丈夫でしたか?」 すると、リビーはうなだれたクルーに目を向けて。 「私は平気なんですけど、アポトニティー様が・・・・」 アブソーはちょうど縄を解き終わり、リビーはクルーへと駆け寄った。 「アポトニティー様・・・・ごめんなさい――」 今、再生してあげます。 そして、リビーは己の手をバットで殴られた部分に手をかざした。 リビーが徐々に手に力をこめていくと、手が光りだした。 「リビーさん、それって・・・・」 「『再生』の力」 アブソーの言葉を断ち切り、言ったその言葉はどこか誇らしげで、 「人の傷を再生して、もとに戻す力です」 +++ チェインが剣を横向きに持ち替...
  • -追憶-
    白い、白い、狂うような白へと少年は堕ちていく。 「よシ……麻ス……脳ハは……」 書きなぐるかのように、白い闇に乱雑な声が響く。 「ナンデ、ボクダケナンダロウ……」 そんな毒々しいほどの白の中で、少年はぼんやりとそう思った。 真っ白な画用紙に水滴を落とすかのように、ポタリ、ポタリと白い虚空に黒い染みができていく。 「ボクダケガトクベツダカラ?」 ジワリ、ジワリとその染みは広がり、白を黒く塗りつぶしていく。 「ボクノホカニモ、トクベツナコガイレバイイノニ……」 黒い、黒い、狂うような黒に飲み込まれる中、救いを求めるように少年はそう【願った】。 ババ抜きでのジョーカーのような永遠の仲間外れの少年は…… 大富豪でのジョーカーのような並外れた力を持った少年は…… 創造主にも、破壊者にもなれる、【願いを現実...
  • 双子(はむ)
    何もない、けれど温かい空間の中で一人の少年は笑っていた。 「ふふ……はは、はははははは!!」 少年の目の前にはもう一つの少年。容姿はまったく同じで、ぐったりと倒れている。その少年の顔は蒼くなってしまっていて、片割れの手には凶器――と思われるものが握り締められている。 「ぼ……僕は遂に殺ったんだ!僕自身を殺ったんだ!!」 少年の笑い声はどんどん高くなっていく。声は空間全体に広がり、波のように響き空間を揺るがす。ぐったりと倒れた少年の目には一粒の涙が溜まっていた。 …… ある夜、とある病院で子どもが生まれた。 「お母さん、無事生まれましたよ」 「ほ……本当……です……か?」 「ええ、しかし……」 「どうしたのですか?」 医者の顔は青く、神妙な顔つきをしている。 「実は双子だったみたいなのですが...
  • 鳥は・・・・
    鳥は素早くに飛んで行く まるで【行って来る!】とでもいうように 鳥は後ろ姿を見せながら飛んで行く まるで【行って来ます】とでもいうかのように 鳥は静かに止まっている まるで昼食を取るかのように 一日が過ぎ 鳥はまた元気に飛び立つ。 また一日が終わり 鳥はまた元気い飛び立つだろう。 俺もまた日常へ戻る。 PS 緊急事態中にこんなの書き込んで すみません
  • サークルリレー リィファ編3
    〔デオキシス♀↓〕 その頃、南の魔王クロウ――― ザック・・・ザック・・・ 温暖な気候の、この南の大地の端っこ。 田舎中の田舎であるこの地に、土を掘る音が聞こえる。 「魔王ー様ー。なんか、シスコンのアイツから連絡が来てるんだけどー?」 生温かい風を切って、幻視翼を広げたデオキシスがクロウのところへ手紙を持ってきた。 「アイツ・・・?シスコン・・・?あ、オーナーの事?」 額に汗を浮かべて、クロウは振り返った。 手に持った鍬を地面に立てて、デオキシスから手紙を受け取る。 手紙には激しく汚い字で、「シスコン魔王オーナーwww」と書かれていた。 「間違いなく、オーナーだね。どこでもらったの?」 幻視翼を閉じて地面に降り立ったデオキシスが、やや自慢げに言った。 「ちょっと遠くの町へ、ギャクサツしに行ったんだ。そしたら、ころした郵便配達員が持ってたの。だからもらってきちゃった」 「そうなの」 クロウは...
  • 連載まとめ
    星の通り道 「純情で病弱でちまっこくて猫っぽくてロリで無口で人見知り激しいけど大好きなお兄ちゃんには甘え上手でおまけに一生懸命で健気な妹が書きたい!」というmakkuxの欲望を具現化した小説です。人は愛を知らず愛を拒むのか、それとも求めるのかというものも題材にした、サークル連載第一号! 破壊と構築 マフィアの娘、夕。海岸での過去は甘い記憶となって、たびたび蘇る。 綺麗な瞳の少年、翔。昔の記憶を忘れ、祖父と暮らす薄幸の少年。 有り触れた風景画 絵を描くのが大好きな少女。がり勉。野球部マネージャー。 写真を撮るのが大好きな少年。不良。野球部エース。 感想その他あったらコメント欄に書いてね! コメント蘭試しに使用(´・ω・`) -- ドナルド (2009-04-03 14 13 50) ...
  • JIHAD
    天使と悪魔がこの世から離れてから、数千年。 神木イグドラシルに見守られる村で、緋色の髪の少年ファレンは生まれた。 素晴らしい運動神経の持ち主だが、臆病で人の顔色を覗ってばかりの普通の少年だったファレンだが・・・・。 神木イグドラシルの下で、ファレンは真実を告げられる。 「己の役目を果たせ。俺の手伝ってやる」 地獄の猟犬ギルティに導かれ、時には悪魔達と共に戦い、時には天使と手を結びながらファレンは人と天使、悪魔がそう大差ない事を知っていく。 そして、再び聖戦が始まるのだ・・・・・。 悪魔や魔物、天使や神の世界を巡るファレンとその仲間の物語。 天界の悪、魔界の善を見つめるファレンは何を思うのか・・・・ ~登場人物~ ファレン イグドラシルに見守られる村に住む、普通の少年。 臆病で人の顔色を覗ってばかりだが、稀に素晴らしい運動神経...
  • 未定
    アレックスは薄暗い室内で煌く人口の光にその目を釘付けにし、静まり返った室内に響く音声に耳をかたむけていた。 「――本日未明、ドイツの研究所で謎の爆発事故が起こりました。 発見された生存者は確認されているかぎり1名のみで、現在現地の病院で治療を受けているようです。 また、事故当時撮影された映像には研究所から出てくる人影らしきものが確認されており、今回の事故との関連性が調べられています」 揺らめく煙と炎の奥に、それらにとけてしまいそうなほどうっすらとした人影が確かに画面に映っていた。 だが煙が濃く、それはあくまでぼんやりとした人影としてしかとらえることができなかった。 そこで、アレックスはこう願った。 『あの人影の正体を見せろと』 そして、そう願った彼が見たのは1人の少年だった。 その髪も、肌も、瞳も、全てが白い少年。 純白などではなく、寒気がするような毒々しい不気...
  • キー@サ
    NAME:キー JOB:貴族 POSITION:? LEVEL:? キャラ説明 孤児を保護するという善慈業をする若手大富豪。その孤児の中にはロットや青夢も含まれる。 彼が何故善慈業を行うのか、出回る巨額の金は一体どこからのものなのか、全ては謎に包まれている。 各国の王や魔王、教祖や賢者とも面識があるらしいが、その理由もまた謎である。 口癖は「気にするな、少年」 少女までを少年と呼ぶ白髪眼帯(包帯)貴族。
  • 紅い三日月を浮かべ。(はむ)
    「おやおや迷子?何処の子だい?」 道に迷った少女、幻聴を聴く。 「おいでよおいで。ほらほらこっち」 声に釣られ道を駆け、森の前。 「もっともっと、ずっと奥においで」 少女操られるかの如く、森の奥。 「ここだよここ。ここに僕はいる」 古びた森の一軒家、少女は中に入る。 「さあ椅子に座ったら?ゆっくりしたら?」 少女は座る、目を閉じた瞬間……ザシュッ。 「今日のメインは、少女のなまにく」 少年の笑い声、今日も森を震わせる。 「さてこれはおいしい?おいしそう」 今日も森は赤色に、それは紅葉の様に。 「明日の迷い子、だれだろう?」 魔物の少年、三日月を口に浮かべた。
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