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*13」(2009/09/01 (火) 20:48:23) の最新版変更点

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書:thap 翌朝、レスは何故か朝早くに目が覚めた。その時間、5時30分。  ベッドから降りて静かに制服に着替える。今から二度寝することもないだろう、あと30分もしたら皆起きてくるのだ。  しかし、何もすることがない。どうせなら散歩でもしてみようか。  そう思い立ち、ベッドで寝ているルンシィ・ダル・ショウの3人を起こさないようにして、部屋を出た。  廊下は静まりかえっている。当然誰もいない。足音をたてないようにゆっくり歩いていく。  とりあえず外に出ようかとロビーまで行くと、ソファの影に誰かがうずくまっているのを見つけた。どこかを見ている。 「……マック先輩、何してるんですか?」  マックはレスに気づくと慌ててレスを引っ張る。レスはマックの後ろに隠れるような形でかがみこんだ。 「馬鹿、静かにしろっ。 つか、お前元気なのかよ」 「えぇ、まあ元気です……ゴホッ」  いや、元気じゃないだろ。とマックは呟き、再び視線をあらぬ方に向ける。  どこを見ているのだろうかと、レスはマックの後ろから覗き込んだ。 「……でね、……が……して……」 「へぇ、でも……じゃないと……だろ?」  マックの視線の先、寮の出入り口付近で話している二つの人影。  それが誰なのか、よく見なくてもレスは理解した。 「……ケイ先生と、ゴホッ、久遠先輩……?」  マックは頷き、ニヤリと笑う。しかし視線は外さない。 「みたいだな。ひひっ、いいもんを見ちまった」  いいもんなのだろうか、とレスは思う。むしろいけないものではないのか……? 「見ても大丈夫だったんですか、これ」 「いいんだよ、俺だから」  理由になってないな、と思いつつ、しかし視線を外すことができないレスだった。  ……それにしても、何でこんな朝早くに話してるんだろう。まるで人目を避けてるみたいだ。 「……まあいいか、ゴホッ」  考えるのを放棄したレスだった。

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