テニ 6


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「あ、あの人来てる」
「篠丘の生徒会長だよ」
「生徒会? なんで来てるの?」
「桧原がいるからじゃないの」
「桧原ちゃん?」
「榎本、ウチの部長、長谷川禅士」
「ねーねーねー、千葉ちゃんセンパイの動けなかったサーブ見せて」
「…………」
「…そういう目しないでよ榎本;
 禅士、榎本はテニス部じゃないんだよ」
「えー?」
「それに先輩なんだから」
「榎本先輩テニス」
「禅士、生徒会長の機嫌を損ねると今後に差し障りが出る」
「だってーだってー」
「…今日はどうしたの? 引率でもないんだろ」
「当たり前だろ、遊星の生徒会に打診に来ただけだ」
「桧原ちゃんについて来たんじゃないの?」
「禅士;」
「生憎と篠丘は金がない、借りたい資材があるんだよ」
「…テニスはもうしないんだ?」
「そんな暇あるか」
「舞学の会長に繋ぎとろうか? 千葉ちゃんが」
「お前に借りを作ったら利息の返済の方が大変そうだ」
「あはは」





「やっぱり長谷川君は凄いよね、群を抜いてる…」
「あんだけ体格に恵まれてたら当然だな」
「体格は斉藤くんのが良いと思うけど 痛いくらいだよ、あれ」
「柔軟さとバネに加えて俊敏さと動体視力の良さ、そして持久力。
 総合すれば長谷川はテニスをする体ってことだろ。
 この前みたいな無茶を続ければその内関節を壊すがな」
「…そかな、やっぱり」
「伊奈は随分と可愛がってるようだが、あれは手綱を取るのが難しいだろうな」くす
「…どうしたの、珍しい」
「いや、ガキみたいだなと思っただけだ」
「伊奈君たちがいるからねぇ… 生徒会、通ったの?」
「どうせお前ら練習試合組みたいとか抜かすんだろ、
 ついでだ、その代わりと言ったら受けてきた」
「ぇえ~? だってこっちがナイター設備とか使わせて貰ってるのに?」
「遊星のテニスはまだまだこれからだろ、そこそこ力つけてきてるから、
 それなりに経験詰ませたいんだろ」
「…そーなんだ…」
「…あのな、馬鹿にされてんだぞ?」
「ん?」
「篠丘は私学の強豪とは違う、どうせ大会になんか出てこない、
 でも練習相手には丁度いい、そういうことだ」
「あー、まぁね確かにそーだー」
「勝つ気あんのか」
「…そりゃぁねぇ、勝てれば次もあるし楽しいけどねぇ…今年で最後だし…」
「……遠征費用は心配するなよ」
「………」
「やりくりしてるんだよ、俺も」
「…そーなんだ…」
「ど? 未来のだんな様見直した?」
「…っって何言ってるかなぁもうっ」
「経済力ある男はいいぞ」
「俺だって男ですー」
「ま、お前はのびのびやってんのが合ってるけどな」
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