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2006年度に(特活)関西国際交流団体協議会に入会したばかりの学校法人山口学園ECC社会貢献センター(2004年設立)です。学生の積極的な行動が原点となり、学内・学外でさまざまな活動をしている同センターについて代表の東口千津子さん、スタッフの山田有希子さんにお話を聞きました。(以下敬称略)


Q:まず、ECC社会貢献センター設立の経緯について聞かせてください。

東口=学校法人山口学園には3つの専門学校(ECC国際外語専門学校、ECCコンピュータ専門学校、ECCアーティスト専門学校)があるのですが、2001年4月、ECC国際外語専門学校に現在の起源となるECC国際外語専門学校ボランティアセンターができたんですね。最初は車椅子で通学する学生のピアサポートグループを作り、その後ボランティアを希望する学生の興味に添った形でフリーマーケットや募金、環境保全のためのクリーンキャンペーン、NPOからゲストを招いての勉強会など、さまざまな活動を行いました。
3年ほど経過した頃から、方向性が「学生の関心を元にした」ものと共に「社会に存在する課題に取り組む」ものと重ね合わせた活動へと変わっていきました。週1回行なわれる定例会では、身近な社会の課題をひろいあげ、学生が学外で経験したことや見つけたものと重ね、例えばフリースクールに参加して得られた体験を話し合ったり、フェアトレードの勉強会を開いたりしました。学校外のNPO関係者等との交流も深まり、積み上げてきた経験や知識を元に、学内での取り組みを考えていくことが、社会貢献センターへと繋がる動きになりました。2004年4月、学外にもボランティアセンターの活動を広げて他団体との協働活動も行っていきたいと考え、本センターを設立しました。


Q:ECC社会貢献センターはどんな理念の下に活動しているのですか。

東口=ECC社会貢献センターでは、「Physical Balance/からだの健康」「Emotional Balance/こころの健康」「Action for Community/社会貢献・ボランティア活動」「Communication/コミュニケーション、 Cooperation/協力、Collaboration/協働・協同、Commitment/責任・参加」「Empowerment/エンパワメント」の5つを、頭文字を取って“PEACE”と呼び、これらの要素を念頭において日々活動を積み重ねています。

Q:では現在、ECC社会貢献センターが行っている事業を教えてください。


社会の課題を解決するビジネスプラン・コンペティション『edge』
東口=具体的な事業内容としては、まず社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペ『edge』に実行委員として参加しています。『edge』とはEntrance for Designing Global Entrepreneurshipの略で、直訳は「グローバルな視野に立つ起業家をデザインする玄関口」で、社会の抱える課題にビジネスとして取り組もうとする若者の支援、社会起業家との出会いの場、社会起業家のコミュニティ形成を目的として2004年に始まりました。3回目となる『edge2007』も10組のプランが1次審査に合格し、11月23日にファイナル(最終プレゼンテーション)が行われます。
社会起業家は「笑顔を作っていく仕事に携わる人」だと考え、自分が見つけた社会の課題に対し、その人ならではの取り組み方で、仕事にしていくことと捉えています。

Q:約半年の期間をかけ、参加者が考えてきたプランに改良を加えていく形式は若者、とりわけ学生にも参加しやすいと思うのですが、学生の割合はどのくらいですか。

東口=今回の『edge2007』では半分近くが学生ですし、1次審査通過者最年長の方でも30代半ばです。当初に比べ最近は若い人達からの応募が増えています。

Q:過去に受賞したプランはすでに事業として立ち上がっているのですか。

東口=はい、賞を取れなかった方も含めプランを実際に事業化している方々はかなりいます。またメーリングリストを作ったり、ブログやHP上で交流できるようになっていますので、コンペ後もネットワークを継続しています。いったん事業を立ち上げればみんな社会起業家として繋がっていきます。

クリーン中崎町
東口=他に社会貢献センターの事業としては、地域での活動、例えば『クリーン中崎町』があります。これは学生が主体となって中崎町を緑のあるきれいな街にしていこうと取り組んでいるものです。2週間に1回、学生が中心になって中崎町の環境についてどこをどのようにきれいにすれば良いか、またコンビニと連携し、土にかえらないレジ袋の削減方法を話し合い、動きにつなげていっています。地域で出来ることはたくさんあると思うので、地域の人々とお話をしながらどんなニーズがあるか、ということを見つけて取り組みたいと考えています。

スタディツアー
東口=国際交流・国際協力に関する事業としては、国際協力団体「JPCom」と連携してフィリピンへのスタディーツアーを行なっています。そこでは、さまざまな経験を基に自分の生き方を考えてほしいと思っています。ツアーを終えて日本に帰ってきた学生は積極的にボランティアなどの社会貢献活動に参加したりしています。

山田=実際に参加した学生は、ホームステイやたくさんの人との出逢いを通して、フィリピンのコミュニティを体感しました。そして、「本当の豊かさとは、お金では買えないコミュニティや家族、人との繋がりなんじゃないか」ということに気づいたのが一番大きかったんではないかと思います。また「ボランティアなんてただ働きやん!」と思っていた学生が、日本に帰ってきてから、自分が社会や地域でできることを考えて、自らアクションを起こすようになったんです。
    学生はスタディツアーに参加するまで、ボランティアや支援というのは、一方的に何かを与えるというイメージを持っていたんです。しかし、JPComのプロジェクトを通して、現地の人の声を聞き、一緒に自立の仕組みを作っていく支援の方法に驚いていたのがとても印象的でした。

東口=現地の方の視点から見ると、10年、20年のスパンで村づくりをする必要性があるんですね。そしてこのスタディツアーは、現地の方と同じ視点から一緒に仕組みを作ることが徹底されているので、学生の体験も一過性のものではなく、自分自身の生き方を考える際に活かされるのではないでしょうか。


※その他の事業として、同センターでは、フェアトレード商品の委託販売、小児科病棟でのクリスマスイベント、「BOOK MAJIC(古本の収集事業)、「つなごう会」(フェアトレードのビーズを用いたアクセサリー作り)などを行っています。
詳細は同センターが作成している『smile通信』、またはホームページhttp://npo.ecc.ac.jp/まで。

Q:事業を行う中で一番やりがいや喜びを感じる時はいつですか。

東口=社会に多数ある課題が解決されることで、人々が幸せになり、社会がより豊かになっていくプロセスを共に体験できることが大きな喜びだと思います。また、教育機関として、学生が持っている潜在能力を発揮して、多様な視点・自尊心・行動力・人と繋がる力などを身につけ、成長していくプロセスを見ると、教育の効果というものを改めて実感します。

Q:では逆に、事業をしていく中で最も苦労するのはどういった点ですか。

東口=人それぞれ時間軸が違うので思いや考えが伝わりにくかったり、共感してもらうのに1年位かかるかなと思っても5年くらいかかることがあります。その点は確かに大変ですが、それぞれが持つ背景や歩んできた道が違うのは当たり前なので急がずきちんとコミュニケーションを取ることで乗り越えられると思います。私はよく「異文化対処力」という言葉を使うのですが、個人と個人または団体と団体の違いを乗り越えようとする時は自己本位でなく、相手の立場を考え意見を聴くことが大事だと思います。共感で繋がるまでには時間がかかることが多いですが、柔軟性と長期的な視野を持って接していくことが必要です。また個人や団体が持つ能力の許容範囲を超えるとストレスになってしまいます。そうならないため限界を超えないようマネジメントすることが大切だと思います。
それから学生には社会が抱える課題を正確に知ってほしいと思っています。自分の目で、耳で直接確かめてほしい。そうすることによって繋がる人やものが見えてきます。

山田=自分自身が学生一人ひとりの思いにどれだけしっかりと向き合って、かつ主体性をどのように引き出していくかというのが難しいですね。学生から教えられることも多いです。

Q:今年度、関西国際交流団体協議会に入会されましたが、協議会に何を期待しますか。

146の会員を抱える中間支援組織として、会員同士が交流できるようにしてほしいです。各会員の活動を見えやすくすることによって、お互いを知り事業でも協力関係が生まれやすくなると思います。

Q:最後になりますが、ECC社会貢献センターのこれからの目標をお願いします。

信頼感、安心感のある団体として、長期的に他団体と繋がっていきたいです。学内での活動では、学生の教育課程に「地域に貢献すること」を組み込み活動を進めていきたいです。





ECC社会貢献センターの今後の活動予定
2006年9月29日(金)
「クリーン中崎町」2週間に1度の実施
2006年11月23日(祝)
「edge2007」ファイナル

詳細は同センター
TEL 06-6372-1474
FAX 06-6372-7044
E-mail: peace@ecc.ac.jp
URL http://npo.ecc.ac.jp/ まで。
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