泣きっ面に蜂。
その日は、請求書の送付と給与計算の締めが重なり
切羽詰まっていた。
切羽詰まっていた。
それなのに電話や宅急便なども普段よりも多く、
さらにこの状況に追い討ちをかける。
さらにこの状況に追い討ちをかける。
殺気だって仕事をしている私を察してか、
事務所のおじさんたちも寄ってきて話しかけることもない。
事務所のおじさんたちも寄ってきて話しかけることもない。
そろそろ、限界かも。そんな風に思い始めていた。
そんなに大きな会社ではないが、女性事務員が私だけ。
経理から総務から給与計算まで一人でやってきた。
何のためにこんなに私だけがつらい思いしてるんだろ。
今時、手とエクセル計算しているなんてありえない。
泣きたくなってきた。ふと時計を見ると13時をとっくにまわってる。
お昼ごはんすら食べる暇がない。
バタン。
どうせ誰か営業のおじさんが帰ってきただけ。
顔も上げずに電卓をはじいていた。
トン。
机の上に何か置いた音。
「それなら、片手でつまめるだろ。」
顔をあげて置かれたものを見た。
海苔巻だった。
今でも時々思い出す。
あの時の海苔巻きの味は覚えていない。
だけどきっと一生忘れない目から涙がでないよう
食べたランチ。
https://w.atwiki.jp/burio/pages/17.html
添付ファイル