柚樹(2) 112 ◆nSAPBcqQQw

    

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230 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/02(月) 22:06:10.93 ID:8Femk2wA0

229
 [8]

 放課後、到来。
教室で沢村さんを待つが、いつまで立っても来ない。
俺は窓の外を眺め、太一は携帯をいじっている。
……なにかあったんじゃないか。なんだか心配になってくる。

「遅いな、流衣ちゃん」
「ああ。あの子のクラスわかるか?」
「B組じゃなかったか」
「行ってみるか」
俺が立ち上がると、太一も携帯をしまって鞄を持ち席を立つ。
それにしても一体どうしたんだろう、沢村さん。
太一のほうをみると、やっぱり心配そうな顔をしている。
とりあえず俺達は廊下に出た。

階段を降り、一年の教室が並ぶ廊下に出ると沢村さんを発見。
そしてガラの悪い男が三人ほどいて、彼女を壁のほうに追い詰めて取り囲んでいた。
なるほどね。こういうことだったか…
俺は一つ溜息をつくと、彼らのほうへ足を運んだ。

「なぁ、いいじゃねぇのよ~」
「で、ですから……あの……」
「んなもんどうだっていいだろ? 俺たちとあそぼーよ流衣ちゃん、ヒャハハハ!」
「…」

231 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/02(月) 22:08:30.93 ID:8Femk2wA0

230
近づいていくと段々と会話の内容が耳に届いてくる。
しかしなんつー笑い声だ気持ち悪い。思わず舌打ちをした。
足は自然に速くなり、…速くなり……加速をつけてDQNの一人に飛び蹴りを喰らわせた。

「ていやー」――ドスッ!
「ぐぇっ!」
覇気の無い声と、俺の飛び蹴りの威力は比例していない。
残りのDQN二人はポカンとして、吹っ飛んでいったDQN一人を眺めていた。
その間に俺はもう一人のDQNの背に回りこみ膝を落とさせ両腕を掴み後ろへ回す。

「て、てめっ! んだゴルァ!」
こいつ状況わかってないみたいだな。
俺はなるべく優しく微笑みかけて、ある質問をこいつに投げかけてみる。

「右腕と左腕、どっちがいい?」
「はぁ?」
「右腕を折るか左腕を折るか、どっちがいいか聞いてるんだ。答えろ屑が」
「っ!!」
先程の笑みは消え、俺は無表情でこいつにもう一度問う。
そして掴んだ両手に力を込めた。
残ったDQNも黙ってるはずもなく…

「この野郎!! 打ち殺すぞ!!」
「後ろ、気をつけなよ」
「は?」
一応忠告を出してみたが、もう遅いか。DQNの腕が捻り上げられた。後ろにいるのは太一だ。

232 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/02(月) 22:09:43.78 ID:8Femk2wA0

231 今日はここまでにしますよ
「いででで!」
「なぁなぁ、どこまでイけるかなぁ。試してみようか?」
「ま、まてまて! 悪かった悪かったから!!」
パッと太一が腕を離すと、そのDQNの一人は二人を置いて逃げてしまった。
こんなもんだろうなぁこいつらの関係なんて。
さて、気絶してるあのバカと……俺を見上げてるこいつ。

「おい」
「はいっ!」
女にびびるなよなぁ。
心の中で笑いながらも、表面では無表情のままだ。

「あの伸びてる奴連れてとっとと失せろ」
「わ、わかりました姐御!」
「あね……って、いいからとっとといけ!」


「す、凄かったです…西園寺さん」
「こいつ喧嘩強かったんだよな~昔っから」
太一はへたり込んだ沢村さんに手を差し伸べ、立たせる。
まぁ確かにDQN三人に絡まれりゃ誰だって怖いだろうな。

「そうなんですか?」
「おぉ、絡まれることが多かったからな。でもこいつはDQN追い詰めてお終い。あいつなりの優しさってやつか?」
「殴ったりしたら学校側がうるさいだろ。さ、帰ろうぜ」

541 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:30:54.32 ID:k5f2Zsna0

[9]

「あ、これなんてどうですか!? わぁ、これもいいかも!!」
「あ、あの沢村さん?」
「流衣でいいです! え~っと、え~っと!」
帰り道、俺は二人に事情を説明して近くのデパートまで足を伸ばしていた。
とりあえず女の着られる服を数枚買えれば良かったんだけど。
服を選んでくれると沢村さん、いや流衣ちゃんが言ってくれたので任せてみた。
で、適当に流衣ちゃんの選んでくれた物を持って試着室にいく。
二人に見せると、太一はおぉ…と驚いた様子で俺を見ていた。
流衣ちゃんはというと、俺の姿を見て目をきらきら輝かせていた…。嫌な予感がしたけど、見事に的中した。

「た、太一…助けてくれ~」
「いいじゃねぇか。流衣ちゃんなかなかセンスあるし」
「いやわかってる、でも財布の中身が…」
「私も払います! ですから次これ!」
「あぅぅ……」
結局デパートを出たのが8時過ぎとなっていた。
なんだかかなりの時間あそこに居座ってたな。
お客様、店員様。誠に申し訳ありませんでした。心の中でそう呟いて、俺達はデパートを出た。
そして次はランジェリーショップなるものに入る。さっさと適当なものを取って買って、速攻出よう。
元男としてはこんなところ長居したくは無い。

「あ、スリーサイズわかんない…」
「計りますよ~」
「お願いします」
慣れた手付きで俺のスリーサイズをはかっていく。
時々変な手の動きをしていたけど、…無事に買えたんだから今となってはどうでもいい。
サイズにあった下着を買って、外で待たせてる流衣ちゃんと太一のところへ戻る。結局帰路についたのが8時半だった。

544 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:33:30.94 ID:k5f2Zsna0

541
「それじゃ、ゆず、流衣ちゃんまた明日」
「あぁ…って流衣ちゃんもこっち通るの?」
「はい、私はゆずお姉……コホン、西園寺さんと同じ方向ですよ」
「ん? そうなんだ、じゃあ一緒に帰ろう」
「はい」
俺と流衣ちゃんは太一に手を振ると、奴に背を向けて歩き出した。
ところでさっき流衣ちゃんの口からとんでもない言葉が出かけてたと思うんだけど。
……なんだったんだろうな。

「……」
「……」
二人とも言葉が無い。重苦しい空気ではないんだけどね。
隣で歩いて、いや少し後ろで歩く流衣ちゃんにチラリと視線を向けた。
なんだかニコニコしている。余程さっきの買い物が楽しかったんだろうな。
そんなことを考えてると、俺も自然と笑みがこぼれた。

「どうしたんですか?」
「いや、なんでもないw」
「気になるじゃないですか~」
「別に~」
「なんなんですか~、あ…私こっちなんです」
「お、そうなんだ。じゃあここまでだね。また明日!」
「はい、また明日!」
浅くお辞儀をしてタッタッと彼女は走っていった。本当に礼儀正しい子だよな。
ん? そういえばこの先って高級住宅街のはずだけど…。
なるほどね、お金持ちだったのか。

「さて、俺も帰ろう…。腹減った……」
ぐぅ…と腹の音がなり、俺は腹をさすった。今日の晩飯は何かな~?

545 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:35:09.25 ID:k5f2Zsna0

まとめの人いつも乙
無理は禁物なんだぜ? だから謝る必要は無い!

544
 [10]

「へぇ、服買ってきちゃったんだ」
傍らに置いていた袋を見て、姉貴が残念そうに呟いていた。
…休みの日にでも連れて行ってくれる予定だったんだろう。ごめん。姉貴。
夕食が出来ていたから、俺は手を洗って席に着く。着替えは後でいいよな?

「そんな顔しなくても。そうだ、後でこれ着てみせてあげるからさ!」
俺がそういうと、姉貴の表情はパッと明るくなった。
姉貴の扱い方はなんとなく把握しているからな。17年間ずっと一緒に暮らしてきたわけだし。
ん? そういえば俺今日誕生日じゃん。
女体化のことしか考えてなかったからすっかり忘れてた。

「ほいこれ、誕生日プレゼント」
「え? あ、ありがとう(///)」
俺自身が忘れていたことなのに、兄貴はしっかりと覚えてくれていた。
……って、別に変なことでもない…のか?
考えてみれば毎年兄貴や姉貴からプレゼントを貰っていた。
俺が欲しがっていた服を買ってきててくれたり、時計買ってくれたり。
今年も期待していいかな? かな?
俺は袋に手を突っ込み、それを取り出した。

548 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:38:13.13 ID:k5f2Zsna0

545
「……兄貴、これ」
「口紅だが何か問題でも?」
「え…いや、その……なんで口紅?」
「女らしくなった柚樹を見てみたい兄の欲望がそうさせた」
「お前のためかよ!」

ん、もう一つ入ってるな。
それに気付くと姉貴の表情が変わった。どうやらこれは姉貴からのプレゼントらしい。
俺は袋に手を突っ込み、それを取り出した。

「……姉貴、これ」
「下着だけど何か問題でも?」
「いや、その…黒いし……ちょっとエロいし…」
「柚樹のセクシー姿を見てみたい姉の欲望がそうさせた」
「うぉい!」

俺はツッコミを入れる。
何を考えてんだこの二人。わかりたくないけど。
まぁでも、プレゼントを今年もくれたことに俺は感謝しておく。
でも口紅とかこの下着、多分使わないと思うけどな…。



549 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:41:01.28 ID:k5f2Zsna0

548

「ゆずちゃ~ん、私からもプレゼントあるのよ~」
と、のんびりした口調で母が取り出したのは一つの箱。
小さくは無いけど、決して大きいわけでもない。
何が入ってるんだろ。俺は箱の蓋をとって、それを取り出した。

「え…」
そこに入っていたのは白に少し青みの掛かったワンピースだった。
サイズも大体ピッタリ。…なんだか可愛らしいな。
俺は素直にそう思った。でも…流石に着るのは抵抗あるな。

「ありがとう、母さん」
「うんうん、ところで制服は~?」
「あ、うん。学校から貰ってかえってきたんだ」

太一と流衣ちゃんと学校を出る前に、先生に頼んで女子用の制服を出してもらった。
女性化が一般的に受け入れられた頃から、学校側でこういうのを予備に用意することになっている。

「ところで父さんは?」
「お風呂に入ってるわよ、それよりご飯終わったでしょ? 私の部屋にいこっ!」
「え、あ、わかったから引っ張るなって…! ちょっとぉ!?」


551 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:42:42.56 ID:k5f2Zsna0

549
[11]

 目覚まし時計の音がけたたましく鳴り響くと、俺は手を伸ばし音を止める。
暫くそのまま横になって居たかったけどそういうわけにもいかない。
とりあえずベッドから降りて、昨日学校から貰った女子用の制服に袖を通す。
結構新しいものだからか、何だか新入生になったみたいだ。

「こんなもんかな?」
視線を落とし、身体を見回してみる。特に変なところはない…よな?……………よし、いくか。
パンパンと頬を叩き気合を入れると、俺は部屋を出た。

「おはようさん。あら、似合ってるじゃない」
階段を降りようとしたところで、姉貴に遭遇。
姉貴も今起きたところのようで…眠い目を擦りながら、俺の姿を確認する。
昨日夜遅くまで姉貴の着せ替え人形にされてた俺のほうが疲れてるっての。

「お、制服姿にあってるな」
廊下の一番奥の部屋が俺の部屋、次に姉貴の部屋、そして階段に近い部屋が兄貴の部屋になっている。
兄貴の部屋のドアが開けられ、顔だけ出して俺のほうを見た。

「お兄さん、お腹すいた」
「朝飯食えよww用意されてるだろ」
「お腹すいた」
「いやだから…」
「ピノが食べたい」
「おいww」
「買ってくれないとあなたのベッドの下にあるエロゲのタイトルを全て記述したメールをあなたが勤める会社n」
「そぉい!!!」
と、ちょっとしたコントをやってみる。姉貴は呆れた顔で俺と兄貴を交互に見た。

552 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:45:29.96 ID:k5f2Zsna0

551
「いってきま~す!」
 顔を洗いさっさと朝食を終えて歯磨きして、俺は出かける。
さて、この制服姿をみて男子共はどう思うのかな?
なんて考えていると顔がニヤけてくる。反応が楽しいんだよね。

「西園寺さん、おはようございます」
「ん、流衣ちゃん?」
昨日の帰りに流衣ちゃんと別れた同じ場所で流衣ちゃんは立っていた。待っててくれてたのか。優しいねぇ~。

「太一のところへ行けばよかったのにww」
「いやでしたか?」
「そ、そんなことないって!」
上目遣い+潤んだ瞳で見つめられたらなぁ、ダメだ俺。にしてもなんだろうな、この流れは何か違う気がする。
どうもこの子の様子がおかしい。…あぁ昨日の放課後あたりからだったかな?
でも俺彼女には何もしてないし……。

「ゆずおね、コホン……西園寺さん、高杉さんの家にも行きましょう!」
「え?あ、うん。……あの、ところで…おね「さぁ行きましょう!」
「……うん」
やっぱり様子がおかしい。…どうしたことだろうかね?
俺は流衣ちゃんに手を引かれ、太一の家へ向かう。
はずだったが、T字路に差し掛かったところで太一が現れた。
あくびをしながら歩いていて、フラついてて……ちょっと危なっかしい。

「ん~。お、流衣ちゃんにゆず、おはようさん」
「おはようございます、高杉さん」
「おはよう」
短い挨拶を交わして、俺達は学校へ向かう。……ってちょっと待て。

553 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:46:14.74 ID:k5f2Zsna0

553
「おい、俺に何か言うこと無いの? せっかく女子の制服着てるのに…」
「ん~? まぁ似合うんじゃないか?」
「くっつまらね~反応!」
「凄い似合ってますよ~。食べちゃいたいくらいです♪」
「ありがとう流衣ちゃん~!!……………あれ、今なんて?」
「え? 私何か言いました?」
「え?…いや、うん…なんでもない。なんでもない…」
何かがおかしい。なんだろう?
疑問を抱えながらも、俺は二人についていく。

校門前まで来ると、昨日のDQN三人組が待ち構えていた。
道行く生徒たちは彼らを避けて通っている。
どうやらあいつらは三年生のようだった。
…俺は面倒くさいと思いながらも、奴らに近づいていく。
流衣ちゃんは太一の後ろに隠れ、太一は奴らを睨みつけている。

「……昨日の仕返し?」
俺は普段どおりの口調で、三人に問いかける。
しかしこいつらは俺や太一に動じることも無く、不敵な笑みを浮かべていた。
何を企んでるのか知らないが、女の外見に惑わされてると痛い目を見ることになる。
今は女の身体になってしまって、体力や腕力は落ちてるけど、力が全てじゃない。
もしやるつもりなら、そのことを判らせてやる。

「くく、あぁそうだな。昨日の借り……返させてもらうぜ」
「ふぅん…」
俺はとりあえず身構えてみるが、真ん中の男が手を前に出して…

554 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/03(火) 23:47:30.67 ID:k5f2Zsna0

ミスったorz >>552>>553
「おぉっと、今やるとはいってないぜ?」
「休み時間、放課後、…気を抜くなよ?」
「ヒャハハハハ!!」
またあのいやな笑い。うん、こいつが一番嫌いだ。
昨日一番初めに飛び蹴りお見舞いしてやったやつなんだが……もう二、三発やっとくか?
なんて考えてると、奴らは校舎のほうへ入っていった。

「…はぁ」
「あの、西園寺さん。大丈夫ですか?」
「ん、ああ。昨日の俺見てたろ? 大丈夫だって!」
「ま、いざとなったら俺もいるからな。大丈夫さ」
と、俺も太一もさほど気にしていない。むしろ軽く考えてる。
一発真正面からぶつかってのしてやれば、あいつらも歯向かって来ないだろうし。
そんな俺達を見てか、流衣ちゃんは少し安心したようだ。

「さ、早くしないと遅刻だ。学校に来てから遅刻なんて洒落にならないぞ」
俺は二人の手を引っ張り、校舎の中へ入る。



558 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [規制?掛かったんでここまで] 投稿日:2006/10/04(水) 00:00:17.21 ID:BpRYzve/0

554

 [12]

「(とは言ったものの…)」

授業中も窓の外を眺めるのは、俺の日課となっている。
今日もスッキリと晴れていてこんな空を見てると本当に気持ちがいい。
けど、今日はちょっとそういう気分でもない。
あの不良野郎共は一体何を考えているのか、…それに、あの嫌な笑いが頭から離れないし…。

「…」
「…? どうした?」
チラリと太一のほうを見ると、あいつもそれに気付いたようで小声で俺に話し掛ける。
「いや、なんでも」と、俺が素っ気無く答えると奴は苦笑して、また黒板に視線を戻した。
まぁ、こいつもいるから。問題は無いかな。
とりあえず、俺も黒板に視線を向け先生の説明に耳を傾ける。

――…昼休み。

今日も流衣ちゃんが弁当を持ってきてくれるハズなんだけど、一向に姿を見せない。
朝のこともあるから、やはり心配になってくる。
……胸騒ぎがした。嫌な予感がする。こういう時に限って、当たるから困る。

562 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/04(水) 00:07:08.62 ID:BpRYzve/0

559
~♪~♪~♪

…メールだ。
俺は携帯を開いてアドレスを確認してみる。
これは流衣ちゃんからのメールだった。
しかし、中身はどう見ても流衣ちゃんが書いたような文章ではない。

件名:
本文:沢村は預かった。一人で体育館倉庫に来い。約束を破れば、こいつはどうなるかわかるだろ?

付属で写メもついてきていた。
開いてみると、制服姿はそのままで縄で縛られ口を布で塞がれた流衣ちゃんが映った画像だった。
……許さん。
携帯を閉じ、俺は席を立つ。

「遅れて俺も行くからな」
流石は太一。どういう状況かわかってるようだな。
俺はその言葉に頷くと、教室を出た。
さて、何が待っているのかなっと。……あまり良い事でないのは確かだな。
色々と考えを巡らせていると、体育館倉庫の前まで来た。


――ガラッ!

俺は勢い良く扉を開けた。
中は薄暗かったが、真っ暗というわけでもない。
周りはちゃんと視認できたし、奴らの顔もハッキリと見える。
流衣ちゃんは後ろのほうで震えていた。…何もされてないようで、少し安心する。

563 名前:112 ◆nSAPBcqQQw [] 投稿日:2006/10/04(水) 00:08:51.50 ID:BpRYzve/0

またミスった…orz
今日はここまでなんだぜ?

562
「さて、来てやったぞ。だから流衣ちゃんを返せ」
「へへへ、まぁそう慌てなさんな。俺たちの言うことを聞いてくれたら、返してやるよ」
…こいつら、まさか俺を…。
ぐるっと辺りを見回してみると、馬鹿野郎は四人。
ちゃっちゃと片付けてしまおう。とりあえず、流衣ちゃんの隣にいるアイツ。
アイツがリーダー格みたいだな。良く見るとあとの三人は昨日今日のあの三人組だった。

「おっと、変な考え起こすなよ。流衣ちゃんに傷がついちゃうよ?」
「…っ! お前っ!!」
あいつの手にギラリと光るものが握られている。そう、ナイフだ。
流衣ちゃんの頬にピタッと当ててから一度離し、胸元で動きを止める。
そしてゆっくりと下にずらし、制服が裂かれていく。
「ひぃ…!」

「待て!! わかったから、それ以上はやめろ!!」
「くくく、物分りが良い子は好きだよ。西園寺 柚樹ちゃん♪」
「……くそっ!(太一はどうした、何してる!)」

「さて、楽しもうか……ねぇ、柚樹ちゃんよぉ?」
DQNの一人が後ろに回りこみ、俺の身体に腕を回した。


159 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 22:54:51.64 BpRYzve/0

 [13]

 ~太一サイド~

 まいったなこりゃ。
ったく、俺ははやくゆずと流衣ちゃんのところに行かなきゃならんってのに。
ゆずの奴、大丈夫か。流衣ちゃんを人質に取られてるわけだし、あまり足止め食ってる暇は無い。
人質を利用してゆずの奴に何かするに決まってる。

「見張りがいたとはね。ま、当然っちゃ当然か…?」
「一人で何が出来るってんだ、こっちは五人だぜ!」
やれやれ、雑魚が幾ら群がったところで所詮雑魚は雑魚なのに。
こういうやつらは馬鹿正直に突っ込んできて殴りかかってくる。
なんとも判りやすいから、こっちとしては対応しやすいんだよな。なんて考えてたら早速一人。

「うおらぁ!!」
「はぁ…」――ドゴッ!!
「ごぇっ!」
溜息もつきたくなるさ。鳩尾に一発ぶつけてそしてダウン。残りは四人。
まとめてくればいいだろうに。

「おい、やっちまうぞ!」
お、来た来た。


――…はい終了。
…って、かなり時間喰っちまったな。
しつこいったらありゃしない。……でも、流石にあいつらが心配だな。
急ごう。


161 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 22:56:56.50 BpRYzve/0

159

 ~流衣サイド~

「ごほっ…おぇ…ぇぁ……」
「西園寺……さん……」
あれからどれくらい経ったんだろう。いや、実際はそれほど経ってはいない。
外は異様に静かで、多分もう休み時間はとっくに終わっている。
運悪く、この日この時間に限ってどこのクラスも体育館もグラウンドも使っていない。

「へへ、なかなか良かったぜ柚樹ちゃんよ~」
あの男達三人が囲んでいるのは、うつ伏せに倒れる白濁まみれの西園寺さんだ。
もう目に光は無く、口からは涎ともはや誰のかも分からない精液が流れ落ち
性器からも血と精液が同様に流れていた。
西園寺さんは一定感覚で身体をピクンと震わせ、口からはもうまともな声も出せていない。
制服は無残に破られ、西園寺さんが身に付けているのはスカートだけ。
そのスカートも捲りあげられ、スカートの役割を果たしていない。裸に近い格好だった。
私はもう見てられなくて、目を背けた。耳も塞ぎたいのに、手は縛られている。


162 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 22:58:29.46 BpRYzve/0

161

「ははは、凄いことになったねぇ柚樹ちゃん。さて……」
今までずっとナイフを私に突き付けていた男はおもむろに立ち上がる。
そしてゆっくりと西園寺さんのところまで歩を進め、ズボンのチャックを下げた。
中から飛び出してきたのは、三人とは比べ物にならないほどの大きいペニスだった。
彼は西園寺さんの腰を掴み、無理やり上を向かせた性器に自分のモノをあてがう。

「今度は俺のも頼むわ…!」
邪悪な笑みを浮かべ、男はゆっくりと性器の中に挿入していく。

――ズブッ…

「いぁっあぁぁあっ!」
「いい声で鳴くよね~、ホント」
まだ入り口付近だというのに西園寺さんは気持ち良さそうに声を上げた。

――ガラッ!

「おい…」
「ん?」


166 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:00:23.13 BpRYzve/0

すまんが、俺にガチエロは無理だ。
いや、マジゴメンorz

162

 ~柚樹サイド~

――誰?
また誰かのモノが俺の中に入ってくる。
もう何回目になるだろうか。こいつらが俺の中に出したのは。
俺の口に出したのは。尻の穴に出したのは。
もう嫌だ……嫌だ……嫌なのに、でも気持ちが良い。…。

……頭がぼ~っとする。
そうだ…流衣ちゃんは無事なのか?
俺は何とか顔を動かし、流衣ちゃんがいるハズの場所に目をやる。
ああ、良かった。無事みたいだ。何もされてない。
何か叫んでる……、ダメだ…よく聞こえない。
…………あれ、そういえばあのリーダーの男いつのまに離れてたんだ。
…え、倒れてる?

「…ず!! し…か…しろ、ゆ……っ!!」
「けほっ……う…」
「……園…さ…っ!」
太……一の、声? …馬鹿野郎、来るのおせぇよ……。
次第にハッキリと二人の声が聞こえてくる。
意識が徐々に戻っていく。
流衣ちゃんは……無事だよな。もう一度彼女を確認する。


167 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:03:36.57 BpRYzve/0

166

「ゆず、…おいっ!」
「ごほっ……太、一。……流衣、ちゃん?」
「ゆず!! …ごめんな、俺がもっと早くに来てれば!」
「全くだ……ハハ、けほっ……でも、…流衣ちゃんが無事で、良かった……っ」
口の中がねばねばしていて気持ち悪い。
腹の中にもあいつらが吐き出した精液が溜まっているみたいで、やはり気持ちが悪い。
身体も髪の毛も、白い液でぬるぬるしていた。
そういえば、あの四人は??

「待ってろ、今拭いてやるからな…」
「太一、あいつら……は?」
「あぁ、そこにいるぞ。半殺しにしてやって、骨も何本かイっちまってるかもな」
言いながら太一はポケットティッシュをとりだして、俺の身体を拭いてくれる。
流衣ちゃんも泣きながら、俺の身体を拭いてくれた。

「ごめんなさい、ごめ…なさいっ、わた…し、……せいで…っ!」
「流衣ちゃんのせいじゃない。あまり自分を責めるな」
「太一の…言うとおりだ。…っぅぇ…っはぁ、大丈夫だって…」
「西園…寺さんっ……。震えてます……」
「……だいじょう……ぶ。だから………ごめ、ちょっと、疲れ……て…」
急に意識が遠のいていく。
視界は暗くなっていき、倉庫の天井も二人の顔も声も聞こえなくなって。
プツンと意識の糸が切れた。

続き、いる?


172 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:07:25.19 BpRYzve/0

おk。悪いことしたような気がしたんで。
次の作品はガチエロに挑戦してみるかな。

167
 [14]

「気が付いたか」
「うっ……え?」
ココは、俺の部屋??
時計を確認するとまだ昼の三時過ぎだった。

「早退してきた。ところで昼何も食ってなかったろ。今流衣ちゃんが適当に何か作ってるはずだから」
この時間、家族は誰一人として帰ってこない。
父と母はそれぞれ仕事、姉は大学があるし、兄も同様だ。

自分の服を確認すると、いつのまにかパジャマに着替えさせられていた。
「あぁ、流衣ちゃんがやってくれたんだ。男の俺じゃマズイだろ、いろいろ」
「まぁ、……うん、そうだな」
俺は上体を起こし、窓の外を眺めた。
三時だからまだまだ明るい時間、小学低学年のガキどもの声が外から聞こえてくる。
時間帯が時間帯だから、まぁ普通のことか。

「……」
俺は掌を鼻の前に持っていって、匂いを嗅ぐ。
……臭い。あいつらの匂いがついていた。口の中もまだネバネバしたものが残っている。
こんな俺を太一や流衣ちゃんが運んでくれたのかと思うと、とても申し訳なく思う。
そういえば、あの不良共は良いとして…太一はこの後どうなる?
暴力沙汰で退学なんてことにはならないよな…。


174 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:11:11.40 BpRYzve/0

172
「太一、学校は…」
「ん、だから早退」
「そうじゃなくて、あいつらぶっ飛ばしたんだろ? その、問題になるんじゃ…」
「あぁ、うん。その事ならもう校長先生から言われてる。」
「え!?」
「三日間の停学だってよ。ちなみにあいつらは退学。流衣ちゃんやお前も、少し休んだほうがいいってんで三日間はお休みだ」
停学で済んだのか。俺はホッとする。あの四人は退学だけではすまないだろうな。
――俺は一度部屋を出て洗面所に向かう。口の中を漱いだほうがいいしな、このままってのも気持ち悪い。

「あ、起きたんですね西園寺さん」
「うん」
彼女が持ってきたのはうどん。……うどん? 材料なんてあったっけか。
トレイの上に三つのどんぶりが並べられていて、どんぶりの上にはキチンと割り箸が乗せられている。
俺は丁度良い温度になっているうどんが入ったどんぶりを受け取り、啜る。

「流衣ちゃんは大丈夫なの? 怖い思いしただろ?」
「西園寺さんに比べたら、どうってことありません」
と、一瞬だけ暗い表情を見せるがまた元の表情に戻る。

「あぁ、そうだ…お前の家族にも連絡しておいた。今日は早めに帰ってくると思うから、思いっきり甘えろ」
「な、何言ってんだよ!」
意外と俺は落ち着いているらしい。多分この二人のお陰だろうか。
これほど俺を思ってくれる友達、親友が出来て俺は幸せ者だと思う。
大体こういう事された女は病院行ったりとかカウンセリング受けたりとかするものだと思うけど。
うどんを食べ終わってからも二人は家族が帰ってくるまで一緒にいてくれた。

――ありがとう。


176 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:13:13.87 BpRYzve/0

続けば続くほど話が滅茶苦茶になっていく。
それが俺クォリティwww

区切るところ間違えたか

174

「ばかっ、心配かけさせるんじゃないわよ…っ!」
 初めに帰ってきたのは姉だった。
流衣ちゃんや太一が帰った後、ベッドで横になっていた俺を姉はぎゅっと抱きしめてくれる。
姉は泣いていた。

「大丈夫、大丈夫だから…」
俺もつられて泣きそうになるけど、何とか抑える。
「もう、強がってばっかり…!大丈夫なわけないでしょ、たまには弱音吐いたっていいのっ!」
「……姉…貴」
あぁ、やっぱり抑えられそうに無い。

177 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:15:01.18 BpRYzve/0

176

 [15]

 俺は姉貴に勧められて、風呂に入っていた。
しっかりと身体や髪の毛を洗って、性器の中に溜まったものも出す。
指でそこを広げると、ドロッとした液体が流れてきた。

「んぁっ……うわぁ、あいつら……」
少し痛みがあったが、それほど気になるものでもない。
処女を名前も知らない男に貫かれたのはシャクだが、ただそれだけだった。
元が男だったせいだろうけど、怒りとか、好きな人にあげたかった…とかそんな感情はない。
大体女になってまだ日が浅いし、好きな男なんているわけもなく……。
ただ一番気に入らないのは、あいつらじゃない。あいつらで感じてしまった自分だ。
気に食わない……。
……あれこれ考えるのはやめよう、…今日は早めに寝ようかな。
――俺はシャワーを止めて、湯船に浸かる。
……ん、もうあの匂いはしない。

178 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 本日のレス 投稿日:2006/10/04(水) 23:17:05.65 BpRYzve/0

177 今日はココまでってことで。次の投下で終わりかな。
自分の部屋に戻ると、俺はベッドに倒れこむ。
今日はやたら疲れた。
そういえば明日は休みか……。俺も流衣ちゃんも。
太一と流衣ちゃん誘って誘ってどこかに……って、太一は家から出たらいけないんだったか。
俺は布団に入り、目を瞑る。……すると、あいつらの顔が浮かび上がってきて、俺は慌てて目を開けた。
……精神的ショックはさほど感じられない。自分で言うんだから間違いない。
あいつらの顔が浮かんでくるのは、うん……まぁ、あんなことがあったわけだからな。

「……寝よ」

気を取り直し、俺は目を瞑る。浮かぶ顔が鬱陶しい。
気合で眠りにつくことにした。
…――
"ヒャハハハ、すげぇ締まる…! おらぁどうだ!!あぁ!?"   "ひぎっ、痛い…! いたっ!! やめっ…ぇっ!"

  "オラオラ!! どうした柚樹ちゃんよぉ、もうヘバったか!?"   "うぁぁっああっあっ!! やめろ、やめろぉっ!!"

"口答えすんなっ、くそアマ!! ほらしゃぶれ、流衣ちゃんがどうなってもしらないぜ?"   "うぐっ…うぇ……うんぅぅ…っ!"

"ヒャハハハ!! おぉ、どうした感じてきたかぁ!?"   "ひんっ! あっあっあぁっ! そんなこと、な…いぃぃ!"

 "っくくく、おいおい今ので何回イったよ!?"   "うぁぁ、…やめへぇ……、これ、以上…あぁっ!!"

"あ~あ、自分から腰振ってるぜ? とんだ淫乱女だなぁおい!"   "ひぁっ!あっあっあっ、ダメ……ダメぇ!!"

"今度は俺のも頼むわ…!"   "いぁっあぁぁあっ!"

 "いい声で鳴くよね~、ホント"


200 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 投稿日:2006/10/08(日) 13:25:29.27 OriPh87Y0

実は柚樹編とっくに書き終わっていて新作作成中捕手。
 [16]

「……最悪だよ」
嫌な夢をみてしまった。
昨日無理やり犯されて、けれど徐々に感じていく自分がいて……。
夢のせいで朝から嫌な気分にさせられてしまった。
気分転換しないとダメだなぁ。とかいったって、することないし。

「そういえば…」
俺は自分の腹をさすった。
昨日あれだけ中に出されたんだ、妊娠してしまうんじゃないかって思えるほど。
…いや、もしかしたら、もう……。……? いや、待てよ?
俺は中学の頃に使っていた保健体育の教科書を取り出した。
少しほこりをかぶっていたが、そんなものは気にせず俺は教科書を捲る。

"女体化について"

「あった…」
暫くそれを読んでから俺はほっとした。
女体化には段階がある。
まず女体化する前。これは人それぞれだが、体毛が抜け落ちたり、髪の毛の質が多少変化したりすることがある
女体化の際も、これも人それぞれで激痛が走ったり、体温が異常なまでに上昇したり。大体の人は後者が多い。
身体が女となった後もまだ続く。外見は変わっていても、中身がまだ変わり続けているという。
ほぼ完全に女体化するのは、個人差はあるが最低一週間は必要になる。
変化の最中は女特有のアレもないし、妊娠することもない。女であり、しかし女ではないから……か。

「あぁ、都 合 の 良 い 展開でよかった…」
俺は胸をなでおろし、教科書はそこらへんに放る。
一つの不安が簡単に解消された。


202 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 投稿日:2006/10/08(日) 13:27:08.32 OriPh87Y0

200
 [17]

あれから一ヶ月が経った。
今でも俺達三人は仲良く弁当を食べたり、遊びに行ったり。
いつもと変わらない日常が続いていた。
俺の身体はもう完全な女の身体になり、流衣ちゃんに色々と教えてもらう日々が続く。

一つ変わったことといえば、太一もついに女体化してしまったということ。
結局流衣ちゃんとは付き合わなかったわけだから、当然か。
まぁ二週間の間で理解して付き合えるなんて無理だったんだろう。
流衣ちゃんは初めはちょっと驚いていたけど、ただそれだけ。
気にしない、だそうだ。……聞くところによると、流衣ちゃんはバイなんだそうだ。しかもレズより。
けどそうなったのは最近で、俺のせいだと流衣ちゃんは言う。
……俺何もしてないんだけどな。

「ゆず姉さま~!」
いつもの通学路を歩いていると、後ろから流衣ちゃんの声が聞こえた。

「あ、あのね流衣ちゃん。…その呼び方はやめてくれない?」
「どうしてですか?」
「いや、ほら周りの人とかが見てるし。…出来れば、周りに太一だけとか二人きりの時だけ…」
「いいじゃないですか、ほら、行きましょう」
最近、流衣ちゃんのターゲットは太一じゃなくて俺に向けられてるみたいだ。
…太一といえば、やつは名前を変えている。
俺のは女でも通用する名前だったからそのままだけど、太一っていうのは明らかに男の名前だから流石に使えない。
字は『一』を残し『深』という字をいれて、一深-ヒトミ-。
俺はそのまま太一って呼んでるけど、それは知り合いの前とか友達の前にいるときだけだ。


203 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 投稿日:2006/10/08(日) 13:29:35.09 OriPh87Y0

202
で、その太一なんだけど。
女の身体になって少しショックは受けていたみたいだったが、すぐに立ち直ってしまった。
冷静に考えてみればなかなか面白い状況じゃないか、だと。
……気になる人が出来たらしい。…あぁ、なにあの順応性のよさ。
俺なんて未だに男を異性としては見れないんだけど。

「どうしたんですか? ゆず姉さま」
「なんでも。それより、その呼び方…」
「太一さんのこと考えてたんですか?」
鋭いな。確かにそのとおりだ。

「好きでした?」
「……え? いや、そんなことは…ないと思うけど…。大体…――」
「ふふ、異性としては見れない、ですよね。なら私と付き合ってくださいませんか?」
「へっ!?」
異性として見れない。それもあるが、実はあの一件以来どうも男が苦手になったようだ。
流衣ちゃんは俺の動きが止まっている隙に俺の腕に自分の腕を絡めてきた。

「私は、西園寺さんに一目惚れしてしまいました。あのときに……」
「…あの時……、ん~、ごめん、わかんない。でも流衣ちゃんと付き合えるなんて夢みたいだなぁ」
「ふふ、でも今はもう女性ですよ、ゆず姉さま」

「お~い、流衣ちゃ~ん、ゆず~!」

太一が向こうから走ってくる。
制服がこれでもかってほど似合ってる。
髪は背中まで伸びて、俺とは違い黒髪。前髪は分けている。
キリッとした目付きが、なんだか良い感じ。


205 名前:112 ◆nSAPBcqQQw 投稿日:2006/10/08(日) 13:31:29.47 OriPh87Y0

「おはようございます、太一さん」
「人前では一深って呼んでくないと俺が困るぞ、流衣ちゃん」
「ほらほら、とっとと行こう。遅刻するよ」

まぁ、なんとかやっていけそうだな。
この二人とはまだまだ長い付き合いになりそうな気がする。

数ヵ月後、流衣ちゃんと付き合うことになった。この話はまた別の機会にしようか。

終わり

ひどいな。
それより>>193のしまじろうがすげぇいいwww
じゃ、また夜にくるかもしれんノシ
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