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謀略の昭和裏面史
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黒井文太郎
『謀略の昭和裏面史
──知られざる対外インテリジェンスの全貌』
(宝島SUGOI文庫)
目次
目次
- まえがき ニッポン現代史の地下人脈
- 昭和裏面史の見取図
- 序章 昭和裏面史の読み方
- 昭和を知るキーワード ━━旧軍特務機関と右翼人脈で読む日本の裏面史
- 「戦前・戦中」裏面史のキーワード
- 満州国
- 関東国
- 大陸浪人
- 特務機関
- 日中戦争
- 参謀本部
- 特高警察
- 憲兵隊
- 「占領期」裏面史のキーワード
- G-2
- CIC
- A級戦犯
- 公職追放
- 逆コース
- 「独立回復後」裏面史のキーワード
- 55年体制
- 右翼
- フィクサー/黒幕
- 公安警察
- 日本共産党
- KGB
- 安保闘争
- 第1章 関東軍の大謀略
- 謀略のルーツは「大陸浪人」と「帝国陸軍」━━大日本帝国の大陸進出を陰で支えた男たち
- 頭山満、玄洋社、黒龍会
- 陸軍情報将校と大陸浪人・川島浪速
- 「張作霖爆殺」の陰謀━━戦乱の出発点となった関東軍の暴走
- 満州軍閥を謀殺
- 大陸進出の野望が挫折した大正期日本
- 中国政策をめぐる日本政府と関東軍の軋轢
- 軍を追われた河本大佐の意外な「出世」
- 仕組まれた戦争「満州事変」━━参謀たちのシナリオどおりだった満州占領
- 謀略に賛同していた陸軍幹部
- 陰謀劇だった「上海事変」
- 溥儀擁立と満州国建国
- 2人の主謀者、運命を分けたもの
- 満州の黒幕━━土肥原賢二と甘粕正彦━━傀儡国家を陰で操った2人の謀略家
- 土肥原賢二▶陸軍きっての"謀略のプロ"
- 上海の謀略組織「土肥原機関」
- 甘粕正彦▶謎に満ちた満州の"黒幕"
- 阿片密売にも関与した「甘粕機関」
- "影の存在"がなぜ出世できたのか?
- 「盧溝橋事件」と特務機関の暗躍━━日中の"交戦"を扇動した「茂川機関」
- 退けられた不拡大路線
- 軍事衝突を策謀した茂川機関
- 第2章 テロ&クーデター
- 「桜会」クーデター未遂事件━━陸軍秘密結社の暴走とその黒幕
- 青年将校の過激組織「桜会」
- 3月事件
- 10月事件
- 過激派のリーダー・橋本欣五郎
- 浜口首相狙撃事件と血盟団事件━━「右翼テロの時代」へ突入した日本
- 未曾有の不況に見舞われた昭和初期
- 浜口首相銃撃事件と佐郷屋留雄
- 「一人一殺」の血盟団事件
- 戦後も活動した血盟団員
- 「5・15事件」と血盟団人脈━━昭和を揺るがせたテロ事件の主謀者たち
- 血盟団に呼応した青年将校
- 受け継がれたテロ人脈
- 軍部の内紛だった「2・26事件」━━「統制派VS皇道派」の暗闘が生んだクーデター
- 辻政信の士官学校事件
- 永田軍務局長斬殺事件と2・26事件
- 処刑された北一輝と西田税
- 戦前・戦後を貫く右翼テロリスト人脈━━神兵隊クーデター未遂から東条英機暗殺計画まで
- 戦後大物右翼の原点=神兵隊事件
- 神兵隊の残党が起こした「勤王まことむすび事件」
- 東条首相暗殺計画
- 第3章 大陸の特務機関
- 上海「松機関」の偽札作戦━━蔣介石政権の経済攪乱を狙った謀略
- 麻薬密売から偽札工作へ
- 偽札工作首謀者3人の特異な経歴
- 知られざる香港「興亜機関」人脈
- 陸軍登戸研究所
- 「梅機関」と南京傀儡政権樹立工作━━汪兆銘担ぎ出しの黒幕は参謀本部直属の特務機関
- 影佐機関(梅機関)の正体とは
- 陸軍のスパイ・マスター=影佐禎昭
- 「里見機関」のアヘン工作━━民間人を使い、麻薬ビジネスに手を染めていた陸軍
- 陸軍のダミー商社「昭和通商」
- 上海の阿片密売総元締め「里見機関」
- 謎の「村井機関」
- 大陸浪人集団「児玉機関」━━海軍の物資調達を担った児玉誉士夫グループ
- 児玉機関のコワモテ人脈
- 「上海特務機関」&「G機関」の謎━━上海に張りめぐらされた極秘のスパイ網とは?
- 海軍の通信傍受機関「X機関」
- 海軍のスパイ諜報網「G機関」
- テロ組織「ゼスフィールド76号」━━共同租界を血に染めた「藍衣社」とのテロの応酬
- 梅機関の別動隊だった中国人テロ組織
- 血塗られたテロ機関の末路
- 白系ロシア人部隊と蒙古人部隊━━浅野部隊と磯野部隊の知られざる「対ソ連謀略」
- 哈特諜
- 悲劇の白系ロシア人部隊「浅野部隊」
- 蒙古人部隊「磯野部隊」
- 不首尾だった少数民族工作
- ユダヤ人工作「河豚計画」━━満州にアメリカのユダヤ資本を誘致しようとした日本
- 発案は日産グループ総裁
- 挫折した河豚計画
- 第4章 太平洋戦争「謀略」秘史
- 特務機関のビルマ・インド独立波工作━━「南機関」「F機関」「岩畔機関」「光機関」
- 南機関のビルマ工作
- マレー工作、インド工作に活躍したF機関
- 自衛隊情報部門を育てたF機関長
- 怪傑ハリマオ
- 岩畔大佐、再登場!
- インド工作の光機関
- 安機関とベトナムの"ラストエンペラー"
- 戦場に流れた「謀略ラジオ」━━ジャワを無血降伏させたニセ放送
- 伝説の「東京ローズ」
- 偽放送で敵の降伏に成功
- 世界に放たれた日本のスパイ━━「星機関」「立石機関」「小野寺機関」「東機関」
- ベルリンの「星機関」
- イスタンブールの「立石機関」
- 握りつぶされた「小野寺機関」の情報
- 藤村海軍中佐のスイス工作
- スペイン経由の「東機関」情報
- ゾルゲ事件━━諜報団VS特高警察━━いまだに謎が残る昭和最大のスパイ事件
- 近衛文麿側近グループに浸透
- 第1の謎▶ゾルゲを操っていたのは誰か?
- 第2の謎▶ゾルゲ諜報団はなぜ露見したのか?
- 731部隊と516部隊━━GHQとも取引した細菌戦部隊、謎の毒ガス戦部隊
- 戦争犯罪を免責された731の隊員
- 毒ガス戦教育専門機関=陸軍習志野学校
- 毒ガス研究の第516部隊
- 吉田茂を監視した「ヤマ機関」━━偽装して要人邸に入り込んだ陸軍省防諜班の特別チーム
- ヤマ機関の要人監視スパイ
- ヨハンセン(吉田茂)工作
- コーゲン(近衛文麿)工作
- 広田弘毅・近衛文麿に暗殺計画!?━━和平工作阻止に、毒殺工作まで準備した軍部強硬派
- 和平に動いた2人の元首相
- 陸軍の和平反対派が元首相の毒殺を準備していた!?
- 第5章 「焼け跡」の陰謀
- 終戦クーデター計画━━「宮城事件」と中野学校出身者たちの「本丸計画」
- 意外に少なかった終戦時の混乱
- 皇族を潜伏させる「本丸作戦」
- 毛沢東暗殺計画━━アメリカ情報機関の要請でテロを画策した元特務機関員グループ
- 二重スパイとなった元日本軍特務機関員
- 暗殺団の流転
- 中島証言をめぐる謎
- 消えた日銀ダイヤとM資金━━日銀地下金庫に集められたダイヤモンドの謎
- ダイヤをネコババしたGHQ高官
- M資金の謎
- 「帝銀事件」陰謀説の正体━━平沢貞通に罪をかぶせる「権力の意思」はあったのか?
- 事件前に発生していた2件の「未遂事件」
- 平沢貞通は「冤罪」だったのか?
- 支援者が喧伝した「陰謀論」
- 捜査線上の旧軍関係者
- 事件幕引きのウラに米軍の影
- 反共工作に暗躍した元軍人たち━━「有末機関」「河辺機関」「服部機関」とGHQ
- ウィロビーのブレーンだった「有末機関」
- 反共工作に動いた「河辺機関」
- 日本再軍備に暗躍した「服部機関」
- 吉田茂とGー2を繋いだ辰巳機関
- 知られざる「竹松工作」
- 中国に米軍情報を密かに流していた有末機関
- 服部機関のクーデター計画
- 第6章 日本の黒い霧
- 「キャノン機関」の地下人脈━━政界・警察トップも関与していたGHQの工作組織
- 表沙汰になったキャノン機関
- 米ソ対立の影響
- 左翼弾圧の時代へ
- キャノン機関の内幕
- CIAに吸収されたキャノン機関
- 傘下の日本人エージェント
- 密輸工作に関与
- 謀略の「昭電疑獄」━━疑惑追及の理由はGHQの内紛にあった
- ケーディス民政局次長のスキャンダル
- 謎の勢力「ジャパンロビー」━━「逆コース」仕掛け人の狙いと、その日本人人脈とは?
- ジャパンロビーと手を組んだ吉田茂
- 下山事件、三鷹事件、松川事件の謎━━戦後の三大未解決事件はGHQの策謀だったのか?
- 不可解なことだけの「下山事件」
- 冤罪の可能性が残る「三鷹事件」
- 左派労組を陥れようとした「松川事件」
- 下山事件の新説
- 国共内戦、朝鮮戦争に参戦した日本人━━台湾義勇兵、白団、山西野戦軍、中尾飛行チーム
- 台湾軍を指導した「白団」
- 山西野戦軍
- 朝鮮戦争に参加した日本人
- 日本人戦死者もいた
- 共産党VS公安警察━━白鳥事件の謎と菅生事件の陰謀
- 白鳥事件
- 菅生事件
- 潜入警察官のヤラセだった爆弾テロ
- CIAのエージェントだった自民党最高幹部━━機密解除文書に見る戦後アメリカの対日工作とは
- 「児玉は単なるプロの詐欺師…」
- CIAのエージェントだった法務大臣
- 岸信介はCIAが首相にした!?
- 第7章 高度経済成長の舞台裏
- 55年体制を作った「黒幕」の系譜━━「保守系政治家」「財界」「フィクサー」の談合が決めた日本国のかたち
- GHQとの関係を利用したフィクサー
- 辻嘉六と児玉誉士夫の政界資金
- 保守合同と日韓交渉の陰で動いたフィクサー
- 自民党が計画した暴力団・右翼の組織化
- 財界フィクサーの系譜
- 「昭和の妖怪」岸信介を支えた反共/満州人脈━━元A級戦犯容疑者の宰相の周囲に集まった2つのネットワーク
- 「昭和の妖怪」の周辺に集った反共人脈
- 満州人脈による経済再建
- 賠償ビジネスに群がったフィクサー━━「巨額利権」をめぐって暗躍した政商たち
- 暗躍する政商
- 戦後の裏外交を歩いた「昭和の参謀」瀬島龍三━━『不毛地帯』の主人公は何をやってきたのか
- 防衛装備ビジネスで暗躍
- 日韓問題で歴代総理の密使に
- 日本の"原発の父"正力松太郎の野望━━「総理大臣への野望」の切り札としての原子力導入
- 米政府の意を受けた読売の原子力キャンペーン
- 総理大臣になるために掲げた原子力導入
- 原発を民間事業にした正力
- 中曽根康弘も原発導入に尽力
- 自民党の巨大利権と化した原発
- 第8章 冷戦下の謀略戦
- 反共抜刀隊&関東会と児玉誉士夫━━右翼と暴力団の仕切り役となった戦後最大のフィクサー
- 計画で終わった「反共抜刀隊」
- 児玉に暴力団結集を依頼した自民党
- フィクサーの要件
- 右翼タブーの誕生━━浅沼稲次郎刺殺、中央公論社社長宅襲撃、経団連襲撃
- マスコミの右翼タブーを作った「中央公論社長宅襲撃」事件
- 新左翼の登場
- 三無事件は自衛隊クーデター未遂か!?━━仲間には大物議員から現職の陸幕長までが…
- 自衛隊の不気味な内通者
- 三島由紀夫と自衛隊「青桐グループ」━━三島クーデター計画に関与していた自衛隊反共人脈
- 三島のバックにいた警備公安警察と自衛隊幹部
- 三島を訓練した自衛隊調査学校
- アメリカも知っていた三島のクーデター計画
- 自衛隊内の極秘グループ
- 金大中事件秘話━━KCIAの依頼で金大中を監視していた自衛隊情報機関OB
- 真相解明されずに「政治決着」で幕引き
- 工作船を追跡した謎の航空機
- 金大中を監視していた調査会社
- 調査会社代表の証言
- KGBの日本人エージェントは誰だったのか?━━平和な日本に浸透していたソ連諜報網
- レフチェンコ少佐の爆弾証言
- ターゲットは産業情報
- 持ち出されたKGB機密資料
- エージェントではなかった鈴木宗男
- 防衛駐在官がKGBエージェントに
- 共産党幹部宅盗聴スキャンダル━━30年以上も隠されていた公安警察ウラ舞台
- 内閣調査室は日本版CIAか
- 共産党幹部を盗聴していた「サクラ」
- 第9章 フィクサーの亡霊
- ロッキード事件━━児玉ルートの謎━━軍用機汚職疑惑が捜査されなかった理由
- ロッキード疑惑の政界工作は"3ルート"あった
- なぜか捜査されなかったP3C疑惑
- ダグラス・グラマン事件
- 昭和33年の戦闘機疑惑
- アメリカ陰謀説とは?
- 最大の疑惑は「児玉ルート」
- 奇怪な日系2世人脈
- 検察庁が事件にフタをしたのか?
- 「ニセ電話」鬼頭判事補の右翼人脈━━松本明重、藤原岩市、京都産業大グループほか
- 背後に広がる反共ネットワーク
- 「笹川良一」と「統一教会」のタブー━━韓国情報機関、世界反共連盟がリンクする謎のネットワーク
- 日本の首領=笹川良一
- 統一教会の庇護者だった笹川
- 世界反共連盟と国際勝共連合
- 自民党に浸透した統一教会
- 中曽根康弘のウラ人脈研究━━児玉誉士夫から元血盟団員の「指南役」まで
- 河野一郎ラインで繋がった児玉誉士夫、渡邊恒雄
- 陽明学の権威・安岡正篤との関係
- 元血盟団員・四元義隆に師事
- 参考文献リスト