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花いっぱいの幸せを(花の子ルンルン第50回・最終回)」(2009/02/26 (木) 04:36:44) の最新版変更点

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昭和55年(1980年)2月8日放送  [[←前回>虹を招く七色の花(花の子ルンルン第49回)]]  次回→  [[劇場版→>こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)]]  フラワーヌ星へ到着したルンルンは、新国王のお妃として、星に留まるよう言われる。しかし、祖父母を地球へ残しておくことなどできない。戴冠式が済んだら、ルンルンは地球へ戻ることを決心した。さて… *&bold(){ストーリー} -舞台: フラワーヌ星 -ルンルン達を乗せた馬車は、虹の橋を渡って、フラワーヌ星へ着こうとしている。不安そうにしているルンルンであったが、妖精達と星の住人の大歓迎により、気が紛れる。 -一方、トゲニシア&ヤボーキもフラワーヌ星に戻ってきた。華やかなルンルンを見て悔しがる二人。 -フラワーヌ星の国王は、ルンルンを労い、更に新国王のお妃として迎え入れることを表明。ルンルンは、地球に好きな人がいる、と走り去ろうとするが、そこにセルジュがやってくる。何を隠そう、セルジュこそ、国王の長男にして、次期国王であったのだ。幼い時に地球に遣わされ、地球で人間について勉強していたのだという。家族の対面を喜ぶセルジュ、国王、お妃、次男(=セルジュ弟、兄とは初対面)。そこで、ルンルンは翌日の戴冠式に出ることを了承する。 -それを見ていたトゲニシア&ヤボーキ。二人は、フラワーヌ星での栄誉を諦め、新たな野心(地球で仲間を増やし、女王の座につく)を燃やして、地球に戻っていった。 -夜、セルジュは、ルンルンに、フラワーヌ星に残ることを要求。しかし、祖父母を地球に残しておくことはできない。ルンルンの気持ちに打たれたセルジュは、ルンルンが地球に戻ることを受け入れる。実はセルジュのものであった新・花の鍵は、再び、セルジュのもとに渡った。別れを惜しみ、涙ながらに抱き合う二人。 -戴冠式当日。ヌーボとキャトーが、戴冠式用の服を持ってきた。二人は嬉しそうにしているが、ルンルンは悲しさが隱せない。 -戴冠式で、ルンルンは、セルジュとの思い出を頭に描きながら、国王に七色の花を渡す。受け取った国王は、自らの王冠を、セルジュに……ではなく、セルジュの弟にかぶせた。この瞬間、セルジュの弟が新国王の座についた。 -新国王は説明する。ルンルンを幸せにする義務があるのに、いやがるルンルンを引き留めることは出来ない。そこで、セルジュを一緒に行かせることにした。セルジュの意志により、国王は弟に譲ったのだと。そして、セルジュには「花を愛する人を増やす」という新たなる任務が与えられた。祝福する国王、ヌーボ、キャトー、住人達。二人は結婚し(ということでいいんだよね?)、地球へ戻った。 -花言葉: 千日草 ~変わらない愛情を永遠に~ 故郷に戻った二人。ルンルン達の幸せを表わすように、千日草がそこ・ここに咲いていた。 *&bold(){鑑賞} -冒頭に流れる挿入歌は『恋の花占い』(作詞:神保央朗、作曲:小林亜星、歌:堀江美都子)。不安げな曲調と「恐いの」という歌詞が、ルンルンの気持ちをよく表現しています。 -ルンルン「私一人では、とても探し出すことはできませんでした。皆さんが協力してくれたお蔭です。」 国王「それでこそ、七色の花の価値があるんじゃ」 この部分に関しては、[[前回>虹を招く七色の花(花の子ルンルン第49回)]]の「鑑賞Ⅱ」の項を参照。 -ルンルンが、祖父母を思う気持ちを述べる下りは、花の子ルンルンの数あるシーンのなかでも、屈指の名演技でしょう。「自分だけが幸せになっても嬉しくない。今までも、祖父母に幸せにしてもらった。今度は私が祖父母を幸せにしてあげたい」ということですが、何と出来た女の子でしょう。 -セルジュは、ルンルンのことを、最初からお妃候補として見ていました。それは、「七色の花を見つけたら幸せになれる」という言い伝えが、イコール「フラワーヌ星でお妃になれる」ということだったことから分かります。だからこそ、セルジュはルンルンの旅のサポートをした。しかし、セルジュが、ルンルンのことを真に愛するようになるのは、旅を続けるうちに、ルンルンの愛と真心に触れ、更に命がけで助けれてくれて以降([[第24話・奇跡の花の鍵>奇跡の花の鍵(花の子ルンルン第24回)]])ではないかと思います。もし、単なるお妃候補&サポート役から発展していなかったら、セルジュが国王の座を投げ打ってまで、地球に戻ったとは考えられません。本作は、ルンルンの成長物語でありますが、その中には、「セルジュとの愛の成長」も含まれていると考えます。 -最終回特有の憂いが、この回にも例外無く溢れています。結局、人間世界での生活を選ぶという結末は、魔女っ子物ではかなり一般的ですが、それでも、憂いが晴れた瞬間のカルタルシスは、何ともいえないものがあります。 -トゲニシア達が、再び地球へ戻って行った、というのも、どこかしら意味深です。トゲニシアは、人間の邪心の象徴であり、その邪心に発する災い(公害や自然破壊など)を増やすことが、即ち、「私の仲間を増やす」ということなのでしょう。一方、ルンルンとセルジュが、再び地球へ戻っていったのも、トゲニシアのような連中から地球を守り、「花を愛する人を増やす」ためであります。今後、地球では、トゲニシアの仲間が増えるのか、ルンルンの仲間が増えるのか。[[劇場版・こんにちわ桜の国>こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)]]も参照。 -標題にある「花いっぱいの幸せを」については、「甦る!東映アニメアンソロジー」54頁では「旅の終着点」としていますが、そうでしょうか。この解釈は単に、故郷に花が一杯咲いていた、よかったね、以上のものではないと思います。しかし、本作のメッセージ性からして、もっと深いものがあるような気がします。助詞「を」の後に、どんな言葉が続くのか考えてみてください。「花いっぱいの幸せを守っていく」とか、「花いっぱいの幸せをみんなに」とか、そんな言葉が相応しいように思えます。即ち、ルンルン達にとっては「終着点」ではなく「出発点」であり、また、地球人に課せられた「任務」なのです。「花いっぱいの幸せ」を、我々が享受できるか否かは、我々人類の心次第なのです。 *&bold(){登場キャラクター} -ルンルン・フラワー: 岡本茉利 -キャトー: 白石冬美 -おじいちゃん: 山田俊昭 -おばあちゃん: 鈴木れい子 -ヌーボ: 神山卓三 -セルジュ・フローラ: 水島裕 -ヤボーキ: はせさん治 -トゲニシア: 喜多道枝 -その他のキャラ: 旧国王、王妃、セルジュ弟、妖精達、星の住人達 -その他の声の出演: 大久保正昭、川路夏子、三橋洋一、中野聖子 -ナレーション: 喜多道枝 *&bold(){スタッフ} -脚本: 城山昇 -原画: 永木龍博 -動画: 山本みどり、小針聡、小園元祥、劉聖輝 -背景: 田原優子、下茂恵美子 -仕上: 藤本芳弘、佐藤優子、茂木明子 -特殊効果: 中島正之 -撮影: 佐野禎史 -編集: 祖田富美夫 -録音: 蔵本貞司 -音響効果: 伊藤道広 -選曲: 宮下滋 -記録: 樋口裕子 -製作進行: 加藤雄治 -美術: 伊藤英治 -作画監督: 永木龍博 -演出: 佐々木正広  
昭和55年(1980年)2月8日放送  [[←前回>虹を招く七色の花(花の子ルンルン第49回)]]  次回→  [[劇場版→>こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)]]  フラワーヌ星へ到着したルンルンは、新国王のお妃として、星に留まるよう言われる。しかし、祖父母を地球へ残しておくことなどできない。戴冠式が済んだら、ルンルンは地球へ戻ることを決心した。さて… *&bold(){ストーリー} -舞台: フラワーヌ星 -ルンルン達を乗せた馬車は、虹の橋を渡って、フラワーヌ星へ着こうとしている。不安そうにしているルンルンであったが、妖精達と星の住人の大歓迎により、気が紛れる。 -一方、トゲニシア&ヤボーキもフラワーヌ星に戻ってきた。華やかなルンルンを見て悔しがる二人。 -フラワーヌ星の国王は、ルンルンを労い、更に新国王のお妃として迎え入れることを表明。ルンルンは、地球に好きな人がいる、と走り去ろうとするが、そこにセルジュがやってくる。何を隠そう、セルジュこそ、国王の長男にして、次期国王であったのだ。幼い時に地球に遣わされ、地球で人間について勉強していたのだという。家族の対面を喜ぶセルジュ、国王、お妃、次男(=セルジュ弟、兄とは初対面)。そこで、ルンルンは翌日の戴冠式に出ることを了承する。 -それを見ていたトゲニシア&ヤボーキ。二人は、フラワーヌ星での栄誉を諦め、新たな野心(地球で仲間を増やし、女王の座につく)を燃やして、地球に戻っていった。 -夜、セルジュは、ルンルンに、フラワーヌ星に残ることを要求。しかし、祖父母を地球に残しておくことはできない。ルンルンの気持ちに打たれたセルジュは、ルンルンが地球に戻ることを受け入れる。実はセルジュのものであった新・花の鍵は、再び、セルジュのもとに渡った。別れを惜しみ、涙ながらに抱き合う二人。 -戴冠式当日。ヌーボとキャトーが、戴冠式用の服を持ってきた。二人は嬉しそうにしているが、ルンルンは悲しさが隱せない。 -戴冠式で、ルンルンは、セルジュとの思い出を頭に描きながら、国王に七色の花を渡す。受け取った国王は、自らの王冠を、セルジュに……ではなく、セルジュの弟にかぶせた。この瞬間、セルジュの弟が新国王の座についた。 -新国王は説明する。ルンルンを幸せにする義務があるのに、いやがるルンルンを引き留めることは出来ない。そこで、セルジュを一緒に行かせることにした。セルジュの意志により、国王は弟に譲ったのだと。そして、セルジュには「花を愛する人を増やす」という新たなる任務が与えられた。祝福する国王、ヌーボ、キャトー、住人達。二人は結婚し(ということでいいんだよね?)、地球へ戻った。 -花言葉: 千日草 ~変わらない愛情を永遠に……~ 故郷に戻った二人。ルンルン達の幸せを表わすように、千日草がそこ・ここに咲いていた。 *&bold(){鑑賞} -冒頭に流れる挿入歌は『恋の花占い』(作詞:神保央朗、作曲:小林亜星、歌:堀江美都子)。不安げな曲調と「恐いの」という歌詞が、ルンルンの気持ちをよく表現しています。 -ルンルン「私一人では、とても探し出すことはできませんでした。皆さんが協力してくれたお蔭です。」 国王「それでこそ、七色の花の価値があるんじゃ」 この部分に関しては、[[前回>虹を招く七色の花(花の子ルンルン第49回)]]の「鑑賞Ⅱ」の項を参照。 -ルンルンが、祖父母を思う気持ちを述べる下りは、花の子ルンルンの数あるシーンのなかでも、屈指の名演技でしょう。「自分だけが幸せになっても嬉しくない。今までも、祖父母に幸せにしてもらった。今度は私が祖父母を幸せにしてあげたい」ということですが、何と出来た女の子でしょう。 -セルジュは、ルンルンのことを、最初からお妃候補として見ていました。それは、「七色の花を見つけたら幸せになれる」という言い伝えが、イコール「フラワーヌ星でお妃になれる」ということだったことから分かります。だからこそ、セルジュはルンルンの旅のサポートをした。しかし、セルジュが、ルンルンのことを真に愛するようになるのは、旅を続けるうちに、ルンルンの愛と真心に触れ、更に命がけで助けれてくれて以降([[第24話・奇跡の花の鍵>奇跡の花の鍵(花の子ルンルン第24回)]])ではないかと思います。もし、単なるお妃候補&サポート役から発展していなかったら、セルジュが国王の座を投げ打ってまで、地球に戻ったとは考えられません。本作は、ルンルンの成長物語でありますが、その中には、「セルジュとの愛の成長」も含まれていると考えます。 -最終回特有の憂いが、この回にも例外無く溢れています。結局、人間世界での生活を選ぶという結末は、魔女っ子物ではかなり一般的ですが、それでも、憂いが晴れた瞬間のカルタルシスは、何ともいえないものがあります。 -トゲニシア達が、再び地球へ戻って行った、というのも、どこかしら意味深です。トゲニシアは、人間の邪心の象徴であり、その邪心に発する災い(公害や自然破壊など)を増やすことが、即ち、「私の仲間を増やす」ということなのでしょう。一方、ルンルンとセルジュが、再び地球へ戻っていったのも、トゲニシアのような連中から地球を守り、「花を愛する人を増やす」ためであります。今後、地球では、トゲニシアの仲間が増えるのか、ルンルンの仲間が増えるのか。[[劇場版・こんにちわ桜の国>こんにちわ桜の国(花の子ルンルン劇場版)]]も参照。 -標題にある「花いっぱいの幸せを」については、「甦る!東映アニメアンソロジー」54頁では「旅の終着点」としていますが、そうでしょうか。この解釈は単に、故郷に花が一杯咲いていた、よかったね、以上のものではないと思います。しかし、本作のメッセージ性からして、もっと深いものがあるような気がします。助詞「を」の後に、どんな言葉が続くのか考えてみてください。「花いっぱいの幸せを守っていく」とか、「花いっぱいの幸せをみんなに」とか、そんな言葉が相応しいように思えます。即ち、ルンルン達にとっては「終着点」ではなく「出発点」であり、また、地球人に課せられた「任務」なのです。「花いっぱいの幸せ」を、我々が享受できるか否かは、我々人類の心次第なのです。 *&bold(){登場キャラクター} -ルンルン・フラワー: 岡本茉利 -キャトー: 白石冬美 -おじいちゃん: 山田俊昭 -おばあちゃん: 鈴木れい子 -ヌーボ: 神山卓三 -セルジュ・フローラ: 水島裕 -ヤボーキ: はせさん治 -トゲニシア: 喜多道枝 -その他のキャラ: 旧国王、王妃、セルジュ弟、妖精達、星の住人達 -その他の声の出演: 大久保正昭、川路夏子、三橋洋一、中野聖子 -ナレーション: 喜多道枝 *&bold(){スタッフ} -脚本: 城山昇 -原画: 永木龍博 -動画: 山本みどり、小針聡、小園元祥、劉聖輝 -背景: 田原優子、下茂恵美子 -仕上: 藤本芳弘、佐藤優子、茂木明子 -特殊効果: 中島正之 -撮影: 佐野禎史 -編集: 祖田富美夫 -録音: 蔵本貞司 -音響効果: 伊藤道広 -選曲: 宮下滋 -記録: 樋口裕子 -製作進行: 加藤雄治 -美術: 伊藤英治 -作画監督: 永木龍博 -演出: 佐々木正広  

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