エジプト女王の指輪(花の子ルンルン第41回)


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昭和54年(1979年)12月7日放送
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ルンルンは、天才詐欺師・ジェームズに目をつけられ、エジプトで「女王の指輪」を手に入れるのを、図らずも手伝わされる。しかし、ルンルン達は、ジェームズが指輪を偽物にすり替えているのに気づき、問いつめると、ジェームズは、苦し紛れに「盗難から指輪を守るためにすり替えた」と言って、ルンルンの指に本物の指輪を嵌め、「一番、安全な隠し場所だ」と言う。これにより、ルンルンの疑いの気持ちが晴れる。その後、ヤボーキが(偽物の)指輪を盗むが、ルンルンにより、本物が返却される。後で本物を回収するつもりだったジェームズは苦笑するが、どうにもならない。ジェームズは、いつの間にかルンルンのことが好きになってしまっており、港で逮捕されたときも、愛しい気持ちで船出するルンルンを見送るのだった。

ストーリー

  • 舞台:  チュニジアのチュニス(空港)⇒エジプトのカイロ
  • 一人の男が空港を歩いていた。彼は、別の男を見かけると、きまり悪そうに方向を変え、食堂に入った。そこには、ジュースを飲んでいるルンルンがいた。彼の名はジェームズといい、ルンルンが、シチリア島に渡ろうとしているのをきいて、切符を一枚提供し、しかも代金まで奢ってくれた。ルンルンとキャトーは「いい人だ」というが、ヌーボは「何かひっかかるなぁ」と不審そうに言う。実は、ジェームズは、ルンルンへの奢りを、たまたま同じ食堂にいたヤボーキとトゲニシアに押しつけていたのだ。店員に文句を言うヤボーキ。
  • ジェームズは、サングラスをかけ、傘を手にしている。「ヌーボが盲導犬なら(飛行機に)簡単に乗せてくれる、と思ってね」。ジェームズは、盲人のフリをしながら搭乗する。搭乗口には、先の男が、何かを見張るように立っていたが、ジェームズとルンルンは素通り。その後、トゲニシアとヤボーキも搭乗口を通過。
  • 飛行機の離陸後、飛行場の係員に、傘や航空券の盗難の苦情が持ち込まれていた。先の男の目的はジェームズだったらしく、「しまった!あれが奴だったんだ」と叫び、係員のところに寄ってきて、行き先をきくと「カイロ」だという。
  • その頃、ルンルン達も飛行機の行き先をきいた。ジェームズは、カイロに用事がある、用事が済んだら、すぐにシチリアに渡ろう、という。ルンルンは「ここで降ります、ってわけにもいかないもんね…」としょげる。トゲニシアとヤボーキも同じ飛行機に乗っており、勘定を払わされたことをぼやいている。
  • カイロ到着。ルンルンとジェームズの情報は、ここまで伝わっていたが、先に飛行機から降りたヤボーキとトゲニシアが捕まってしまう。そのため、ルンルンとジェームズは、お咎め無し。
  • ルンルンとジェームズは、車で「王家の谷」に向かう。ルンルンがジェームズの仕事を尋ねると、セールスエンジニアや保険外交員などの名刺をくれるが、それは違うと、慌てて取り返してしまう。3枚目に見せてくれた「新聞記者」の名刺が正しいようで、「女王の指輪」を取材するのだという。ルンルンは喜んでいるが、ヌーボだけは、ジェームズのことを疑わしく感じている。
  • 一行は、「大神殿の跡」で夜を明かすことにした。ジェームズは、「女王の指輪」の写真を見ながら、「明日になれば、これは私の物だ」とほくそ笑んでいる。
  • そこに、ヤボーキ達が追いついてきた。ルンルンとジェームズを引き離そうと、一芝居打つことになる。トゲニシアが、クレオパトラの子孫に化け、「ルンルンは呪われているから別れるがよい」と命令すると、ジェームズはジープに乗っていってしまった。
  • しかし、ヤボーキがルンルンをけしかけようとすると、ルンルンはいなかった。実は、ジェームズはルンルン達に眠り薬を飲ませ、ジープに一緒に乗せていってしまったのだ。朝になってルンルン達は目を覚ましたが、ヌーボは、犬猫である自分達まで前後不覚になるまで眠ってしまうのはおかしいと、疑いの気持ちをますます強くしていた。
  • 一行は目的地に着き、ジェームズは、「考古学博士」を名乗って、女王の指輪を見せて欲しいと、発掘調査団の団長に頼み込んだ。ルンルンは、先に新聞記者だときいていたので、怪訝な表情をすると、その場から追い出されてしまった。
  • ジェームズは団長と二人きりになった。団長は、女王の指輪の閲覧を断ったが、ジェームズは、「ルンルンはエジプト女王の血を引いている」と出任せをいって、説得する。
  • ルンルンは、玄室内の棺の横に飾ってあった花束に、花の鍵の光をあて、古代エジプトの女王になった。女王気分を味わうためである。そこに、ジェームズと団長がやってきた。団長は、ルンルンがエジプト女王の子孫であることを信じ込み、ジェームズに指輪を見せてあげた。
  • ジェームズは、指輪を見るふりをして、元から用意していた偽物とすり替えた。そのシーンを見て驚くヌーボ。そのとき、団長のもとに、「指輪の盗難に注意せよ」という情報が入ったので、団長は、偽物の指輪を急いで金庫に片付ける。
  • ヌーボは、指輪のすり替えの件を、ルンルンとキャトーに報告。ルンルンがジェームズに問いただすと、「私立探偵」の名刺をくれた。ルンルン達はなおも疑うので、ジェームズは続ける。調査団から依頼を受け、万一のために、偽物とすり替えたのだと。そして、本物を取り出し、「一番、安全な隠し場所だ」と、ルンルンの指に嵌めた。ルンルンは「疑ってごめんなさい」
  • このシーンを見ていた、トゲニシアとヤボーキ。この二人は、さすがに、ジェームズが詐欺師であることに気付いていた。トゲニシアは「もう一度、本物と偽物を、すり替えてやったらどうなるかしら?」と考え、ヤボーキが、その通りにしようと、金庫から偽物を盗む。
  • 調査団は、指輪が盗まれたと大騒ぎだが、ルンルンは指輪を外して言った。「皆さん、安心して下さい。本物の指輪はここにあります。盗まれたのは偽物です。」ルンルンとジェームズは、ものすごく感謝された。あとで回収しようとしていた本物の指輪が返却されてしまうのをみて、ジェームズは笑ってごまかすしかなかった。
  • 一人波止場に佇む天才詐欺師・ジェームズ。計画の失敗を惜しみつつ、ルンルンのことを「不思議と怒る気になれん」などと考えている。そこに、カイロ空港のあの男がやってきた。男は刑事だった。ルンルンとジェームズが指輪を守った英雄として新聞記事になっていたのを見せ、ジェームズに手錠をかけた。そこにルンルンがやってきたので、手錠を服で隠した。ルンルンは、ジェームズと一緒にシチリアへ船旅をするつもりでいたのだが、ジェームズは「仕事ができてしまった」と断った。
  • 船出するルンルンに、見送るジェームズ。海に隔てられた二人は、互いに手を振り合って、別れを惜しんでいた。このとき既にヌーボの疑いの気持ちは晴れていた。
  • 花言葉: ペチュニア ~あなたと一緒なら心が和らぐ~ 「あなたをいい人だと思い続けているルンルンのためにも」とセルジュが種を渡す。獄中に花咲く。ジェームズは、ルンルンのことを思い出し、心が和らぐ。

鑑賞

  • 最後の船の中でヤボーキ曰く「ルンルン達も馬鹿ですね。最後まであいつに騙されて」--一方、船を見送る側は、刑事「平気で人を騙し続けてきたお前だが、あの子を騙すのだけは辛そうだったな」 ジェームズ「ルンルンは人を疑うことを知らない女の子なんですよ。刑事さん、私もこれでほっとした気分になりました」
  • この回は、ルンルンの天然ボケが一つの見所となっており、「人を疑うことを知らない」というのが美点のように描かれています。ジェームズも、その美点に惹かれて、ルンルンが好きになったのでした。でもねぇ…。やっぱり少しは疑えよ!ちょっと脳天気過ぎるぞ!と思います。今回は、ジェームズが、まぁ、真に人間的に醜い奴でなかったからよかったものの、相手がもっとひどい奴だったら、命にも関わることなんだし。ルンルン放映当時、子供だった私でさえ、「知らない人に声を掛けられたら、ついていっちゃダメ」「物をもらっちゃダメ」などと言われてましたぞ。(十万以上もする)飛行機のチケットをくれようとした時点で気付けよ。
  • ということで、今回は、ヤボーキの「ルンルン達も馬鹿ですね」という評価に納得。惜しいのはヌーボ。彼は、犬の鼻がきくためか、鋭いことを言うことがあり、今回も然り、だったのですが、最後はルンルンに飲まれて、「いい人」だと思ってしまった。

登場キャラクター

  • ルンルン・フラワー: 岡本茉利
  • キャトー: 白石冬美
  • ヌーボ: 神山卓三
  • セルジュ・フローラ: 水島裕
  • ヤボーキ: はせさん治
  • トゲニシア: 喜多道枝
  • その他のキャラクター: ジェームズ、空港飲食店の店員、ジェームスの被害者(男女各1名)、刑事、空港係員(チュニジア側×1、エジプト側×2)
  • その他の声の出演: 大木民夫、宮内幸平、政宗一成、戸谷公次、佐藤正治、
  • ナレーション: 喜多道枝

スタッフ

  • 脚本: 城山昇
  • 原画: 敷島博英、竹内留吉
  • 動画: 玉沢君子、佐藤晶子、佐々木晴美、森本知枝
  • 背景: 沢田隆夫、岸井直子
  • 仕上: 藤本芳弘、五十嵐昌子、衣笠一雄
  • 特殊効果: 大石秀徳
  • 撮影: 佐野禎史
  • 編集: 祖田富美夫
  • 録音: 波多野勲
  • 音響効果: 伊藤道広
  • 選曲: 宮下滋
  • 記録: 樋口裕子
  • 製作進行: 長谷川康雄
  • 美術: 有川知子
  • 作画監督: 進藤満尾
  • 演出: 佐々木正広


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