日常編34a


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俺「明日ドラクエの準備に買い物行ってきて良い?」
幼「えー私も行く」
俺「みおはつまらないと思うけど」
幼「邪魔なの?」
俺「いや、来ても良いんだけど期待したらダメだよ。
  漫画とか買うだけだからお前暇だと思うし」
幼「期待してないから平気」
俺「じゃあ良いぞ」

 ◇

[翌日]

俺「飲み物タダだけど飲むか?」
幼「タダなんだ。漫画喫茶みたいだね」

とあるパチンコ屋。
本棚がずらりと並ぶ店内。

俺「みお読みたいのある?
  なかったら他行くけど」
幼「有閑倶楽部読む」
俺「じゃあテーブル取っといて。飲み物上だから取ってくるよ」
幼「分かった」
俺「何が良い?
  無料のは水とお茶とスポーツドリンクとコーヒーしかないけど」
幼「コーヒー」
俺「冷たいの?」
幼「うん」
俺「まあ冷たいのしかタダじゃないけどな」
幼「じゃあ聞くな」

 ◇

しばらく漫画を読んでいるとメールが届く。

姫【今いっしょにいるの彼女さんだよね?
  声掛けて大丈夫?】
俺【問題ない】

返信してすぐにゴスロリファッションの女性がやってくる。

姫「ねえねえ、貯玉使った?」
俺「まだ」
姫「エヴァ千円25が止めるんだけど」
俺「良いね」
姫「打つ?」
俺「うーん……」

みおが退屈じゃないなら打ちたいところだ。

俺「みお、まだしばらくは読んでる?」
幼「うん、大丈夫」
俺「……」
幼「行ってくれば?」
俺「ごめんね」
幼「別に良いって」
姫「あ、なんなら彼女さん私の台打つってのは?
  並びだし」
俺「いや、こいつ多分時短止め打ちとか出来ないし。
  お前パチンコやったことある?」
幼「ない」
姫「止め打ちなんて良いよ良いよ。ご飯食べたくてさ」
俺「でもなあ、さすがに悪いし……じゃあ、俺がお前の打つわ」
姫「あ、それでも良いよ」

 ◇

幼「どうすれば良いの?」
俺「ここを押して、そんでここを押すと玉が出てくる」
幼「えい、えい」

ジャララララ……。

俺「それでハンドル持ってここらへん狙って……」
幼「こう?」
俺「うん」
幼「なんかすごい出てきちゃったけど良いの?」
俺「今ので125玉出たんよ。さっき2500ってなってたのが2375になってるでしょ」
幼「これがなくなったらおしまい?」
俺「これがなくなるまでは10000円分が7500円で出来るわけ。25%オフ」
幼「すごいだろ」
俺「俺の貯玉だ」
幼「これ一回分なくなるといくら?」
俺「375円」
幼「きつー」
俺「あ、その赤いのが三つ点いたら止めて」
幼「え?」
俺「ここ」
幼「止まった」
俺「この一回転に50円以上の価値があるから」
幼「ええ!?」
俺「だからものすごく簡単に言うと千円で20回転回ればプラスなんだ。
  四つまでしか保留されないから一気にたくさん入って損しないように三つ入ったら止めるわけ」
幼「じゃあ千円25ってすごいんだ」
俺「まあそれでも運が悪かったら二万三万平気で負けるけどな」
幼「ひえー」

 ◇

俺「まあ今日はお前といっしょだしそれ使ったら帰ろうぜ」
幼「え、私は良いのに」
俺「お前どうすんだよ」
幼「漫画読んでるよ」
俺「長時間読むと疲れるぞあそこは」
幼「じゃあ帰ってる」
俺「良いんだよ、また打てるから」
幼「いつも打てるの?」
俺「25はなくても20ならあるよ」
幼「じゃあこの店赤字なの?」
俺「ははは、そんなことないよ。20でもいけるのはあくまで再プレイや持ち玉勝負の話なんだから。
  借りる時4円返す時3円だから、現金だと2500発分使ったら3300発にしてやっとプラマイゼロなんだよ?
  20だと現金じゃギリギリくらいだよ」
幼「4円が3円になるのってひどいね」
俺「4円が4円のとこもあるけどね」
幼「それ良いじゃん」
俺「バカだな、それで同じように千円20にしてたらそれこそ店が潰れちゃうよ。
  そういうとこは千円15くらいなんだよ」
幼「あーそっか」
俺「おまっ、止めろ!」
幼「二つしか点いてないけど良いの?」

格納庫だと……!?

俺「良いから見てろ」

 ◇

幼「揃った!」
俺「当たりだよ」
幼「どうするの?」
俺「少ししたらここんとこがパカッてなるから打って」

 ◇

幼「これいくら?」
俺「4500円」
幼「今止めたらプラスじゃん」
俺「もう一回当たるよ」
幼「なんで分かるの?」
俺「確率変動って言って当たる確率十倍なんだよ。それに玉があんまり減らないんだ」

頑張れば微増程度に出来るんだが初心者には大変だろう。

 ◇

姫「ありがと」
俺「おう」
姫「当てといてよね、まったく」
俺「いや、無理だよ30分じゃ」
姫「ヒキ弱」
幼「ヒキ弱」
俺「お前は意味知らないだろ。早くどけ」
幼「これ終わるまでやらせてよ」
俺「じゃあ漫画読んでる」
幼「分かった」

 ◇

幼「面白かった」
俺「俺エヴァで二十四連とかしたことねーよ……なんだあれ」
幼「すごい?」
俺「おかしいよあれは」
幼「和君ヒキ弱」
俺「変な言葉を覚えるでない」
幼「和君最高どのくらい勝ったの?」
俺「パチンコは22万くらいだな。スロットの方が好きだから」
幼「スロットは?」

おそまつ君の設定六で投資二万で16000枚出してビッグのストックなくなってレギュラー12連して止めて、夕方からジャグラーで4000枚出たことがあった。

俺「おそまつ君ってやつで千円で当たって半日で20000枚出して台ぶっ壊れて残り半日ジャグラーっての打って6000枚出して52万勝ったことあるよ」

少し数字を増やして大げさにしてみた。

幼「ギャンブルこわっ」
俺「今日限りにしとけ」
幼「和君パチンコ上手いの?」
俺「まあ仕事してなかった時は年に八百万くらいは勝ってるよ」
幼「それ仕事しなくて良いじゃん」
俺「そうなんだけど、お父さんは俺が当時スロットで生活なんかしてなかったらゴト被害の時に責任取って退職届を出してたのかもしれないんだ」

俺の父親はパチンコ屋の店長なのだ。

 ◇

俺「お父さんのパチンコ店が集団の裏ロムゴトの被害にあったことがあるんだ。
  裏ロムゴトってのはスロットの台に不正のロムを取り付けて一定の行動を取れば必ず大当たりするようにする犯罪ね。
  お父さんが信頼して鍵渡して閉店後の仕事を一部任せるようになった何年も勤めてる奴が仕込んでてさ。
  そいつが最初からゴトグループとグルだったのか金を掴まされたのは分からないんだけど、まあお父さんは自分の責任だと思うわな。
  そんで責任取って退職しようと、母親に退職することを謝って一度届けを書いたんだよ。
  毎月きちんと専用の警備会社に頼んでるからすぐに裏ロムは見付かったし、別にちょっと台を渋くすれば取り戻せる金額なんだけどね。
  責任感の強い人だからなあ。お客さんからいつもよりたくさん回収しなくちゃいけないってのがね。
  俺だったら客が負けてもどうでもいいけど、お父さんはおひとよしだから。
  昔運動会でたまたまお店の常連がクラスの人の親で、挨拶してたんだけど「ああいうふうにお客さんが声をかけてくれるなんてありがたいね」って言ってたんだ。店とお客さん大好きなんだよ。
  だから俺もお母さんもお父さんが辞めたいならって思って止めなかったんだ。でも一晩寝た翌朝、恥をしのんでクビと言われるまでやることにするって母親に言ったわけ。
  もちろん、仕事を頑張ってお客さんの負けを少しでも減らそうと思いなおしただけかもしれない。
  お店のやり方によってはお客さんの平均の負け額は半分くらいに出来るからね。
  でももしかしたら、俺が心配だったのかもしれないんだよ。
  お父さんは店長だから当然パチプロスロプロをたくさん見てきてる。
  でも勝ち方を知ったからといって全員が全員ずっと勝ち続けられるわけではないんだよね。
  好き過ぎる台が出て冷静を保てず収支度外視に遊んでしまったり、
  最近でいうとスロットの規制で天井狙いのうまみが減ったり、
  古い話だと一発一発手打ちのパチンコが電動式になって打つ場所を狙う技術で勝てなくなったり。
  お父さんのところは不思議とないみたいだけど、昔は羽振りが良かったプロが行きつけのパチンコ屋のトイレで首吊りなんてよくある話だからね。
  だから、俺がパチスロで生活していたのがこわかったんじゃないかと思ってさ。
  何が起きるかわからないから自分が働ける内に働いておこうみたいな。
  そっからだな、ネットとかで本格的に収入作ろうと思ったのは」

 ◇

幼「へえ……」
俺「まあ聞いたわけじゃないから俺が変に勘違いしてるだけかもしれないけど」
幼「聞けよ」
俺「お父さんとあんまりゲーム以外の話をしないから気まずい」
幼「どんな家族だよ」
俺「みお、お母さんとゲーム以外の話ってするの?」
幼「むしろゲームの話なんて普段滅多にしないよ」
俺「じゃあずっと漫画の話をしてるの?」
幼「なんでゲームの話か漫画の話なんだよ」
俺「そういやあの人あんまりゲームやらないもんね」
幼「あの人とかそういう問題じゃない」

 ◇

俺「ちなみに、みおのお母さんは俺がパチスロやってたのも知ってる」
幼「お母さん教えてくれなかったんだけど」
俺「俺が言わないでって頼んだんだよ」
幼「なんで?」
俺「俺は母親に連れられて子供の頃から雀荘も競馬場もビデオポーカーも行ってたからギャンブルが身近で抵抗なかったけど、やっぱり普通はギャンブルって抵抗あるでしょ」
幼「うちだって全自動麻雀卓あるし。勝ってるなら良いじゃん」
俺「まあそうだけど、普通の人にはギャンブルで勝てるわけないって思ってる人もたくさんいるしね。
  怒られるんじゃないかと不安でさ」
幼「あ、うちのお母さんそんな感じかも。疑ってなかった?」
俺「ちょっと説明聞いたら、和君は賢いからぴったりって」
幼「お母さんってば私の言うことは信じないのに和君が言うことは全部信じるんだから」
俺「あはは、あの人は俺の味方してくれるからね」
幼「なんでそんな気に入ってるのか分からん」
俺「まあ似たもの親子ってことじゃない?
  みおも俺のこと気に入ってくれてるし」
幼「私は和君なんか気に入ってないぞ」
俺「じゃあみおのお母さんと結婚すれば良かったかな」
幼「お母さん普通に喜びそうだからこわい」
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