512 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 13:27:00 ID:jLxBtE1l
~元老内紛、その少し前、阪神競馬場~
「さぁ、精鋭揃いのマイラーズC!!直線に向いたぁ!!」
ツムリン「さぁ、いくょー☆」
闇「…ちっ、今日はいい闇が出ん…粒子が薄いな。
予約しておくか…冥府へのフライトチケットを」
ツムリン「佑介のまわりは変な人ばかりだね→
いい年してヤバいよおぢさん(笑)」
闇「くく…ほざけ、貴様には一緒に来てもらう。
俺が残れそうに無い以上、前で残られては厄介なのでな」
ツムリン「ぇ…?」
闇「後はまかせたぞ、種、佑介…
ほぉら、貴様のチケットだ…受け取れ…」
ツムリン「凄い邪気…ぁれ、嘘だ、手応えが…?」
闇「さぁ、いくょー☆冥府に、な…カカカ…」
515 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 13:56:22 ID:jLxBtE1l
福島(さっきの副総統の台詞…成程、そういう策ですか。
ふふ…僕の役割も自ずと見えてきましたよ)
福島(今は、佑介を勝たせる流れなわけですね。
おそらく、副総統や総統の手応え如何によっては
本番の佑介の負担を軽くするためにも、負かしにいく流れもあったのでしょうが…)
福島(東の面々にこの思惑が気付かれないかが心配ですね。
勘の鋭い方もいらっしゃいますし)
ポツン「…?」
福島(まぁ良いでしょう、芝居には自信がありますし、佑介のため。
西の皆同様、僕も道化になりましょう)
福島「おやおや、どうやらここまでのようで…」
猿「よっ!!ほっ!!よーし、いい感じだ!!」
福島「んふ?」
516 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 14:14:25 ID:jLxBtE1l
種「っふ、なぜだーのびんぞー」
ポツン「…」
種「くくく、このままではまずいー勝てんー」
ポツン「…何が狙いだ?種」
種「…ん?」
ポツン「種だけじゃなく芸も無いようだな?
…何をする気だ」
種「さァなァ…?」
ポツン「…………そうか、後継者かッ!!!」
種「…」
ポツン「貴様といい、前でニヤニヤしてる闇爺といい…
グルで奴を勝たせる気か!」
種「ほう…?」
ポツン「ふ、何故そちらの後継者を知っているかは教えられんが…
次の本番に向け、弾みをつけさせるわけだな?」
種「…面白い見解だ」
ポツン「カカ…そうはさせん、東のプライドにかけて俺が潰してやる…
また厄介なのに台頭されては困るのでな。
早めに仕掛けて封じるとするか…さぁ、覚悟するがいい…」
ポツン「後継者、川田!!!!」
川田「…ほ、ホイ?」
種(っふ…策は何重にも張り巡らすもの…
悪いがうちの勝ちだ…クククッ…)
517 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 14:26:25 ID:jLxBtE1l
種(だが、将雅がいい所まできたときが問題だな。
この禿は本気の時はとんでもない邪気を放ってくるからな…
もし禿に勝たれてみろ、それこそ…)
種「………ふん、杞憂だったようだ」
福島「ですから、このあたりですこし…」
猿「わかった、つまり、勝てばいいんだね!?」
福島「ええと………いえ、どうやらもう大丈夫なようです」
猿「え?」
福島「来ました、彼が」
藤岡「うおおおおおっ!!!!!!」
519 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 14:41:55 ID:jLxBtE1l
ポツン「藤岡…!?なんだ、どういう事だ!?
俺の読みが外れたのか?ここで後継者には勝たせない、と?」
ポツン「…いや、違う!!西の奴らの、あの邪気は…
期待や愛情、その類の感情が読み取れる…」
ポツン「そうか、そうだったのか…」
川田「さすが佑介だリン」
ポツン「逃さんぞ、真の後継者…藤岡佑介…!!!」
闇「来たか、魂の器を持つ者よ」
種「その邪気は究極、先に見据えるは天下太平」
福島「貴方のためなら喜んでこの身を捧げよう、畏敬王よ」
猿「そして果て無き蒼穹…」
藤岡「皆さん、今見せ場的なトコなんで静かにしてくれませんかね?」
520 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 14:55:09 ID:jLxBtE1l
ポツン「切り裂け、結社の名を冠する者よ!!」
藤岡「うわっ!?」
猿「なんて鋭い邪気…やられる…?」
ポツン「カカカカカ!!悪いな、これで終わりだ!!」
藤岡「…んだ」
ポツン「…?」
藤岡「夢で逢ったんだ、ホーちゃんと!
話して、そして誓ったんだ、負けないって!
いくら横山さんでも、これだけは譲れないっ!!」
猿「…おうわ!?」
福島「こ、これはまた…」
ポツン「………なっ……なんなんだよ…!?この邪気……!?」
闇「夢…まさか?」
種「あぁ、開けたようだな…最後の扉-ヘヴンズドア-を」
521 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 15:25:02 ID:jLxBtE1l
藤岡「うおぉっ!!もう少しだ、ホーちゃん!!」
ポツン「こ、これは…この邪気はっ…」
『先頭…アイネス……ジン…………ライア…追い込ん……中野……!!!』
『………一着!!………一着!!スーパーホース………キャップです!!……アンは二着!!』
『この距離では負けられない!!ようやく戴冠!!横山典と………!!』
ポツン「そうだ…この感覚は…懐かしい…」
ポツン「あの頃の俺…自分の馬こそ最強だと信じていた。
そして、愛していた…パートナーを…
いつの間にか…この感覚、忘れていたんだ…」
ポツン「………ライアン…」
「勝ったのはスーパーホーネットォ!!!!」
最終更新:2009年11月24日 15:05