74 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[ほす] 投稿日:2009/03/14(土) 01:06:36 ID:yhBVI+8p

池添「ふう、今日はやけにいい朝だ…
光と闇が世界に溢れ、邪気が満ち満ちている」

池添「よし…やるか」

 

「…天にまします我らの邪父よ」

「願わくは」

「御名をあがめさせたまえ」

「御国を来たらせたまえ」

「御心の邪天に成る如く、冥府にもなさせたまえ」

「我らの日用の騎乗力を今日も与えたまえ」

「我らに邪気を放つ者を我らが赦す如く、我らの邪気をも赦したまえ」

「我らを試みに遭わせず障気より救い出したまえ」

「国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり」

「オイコミ…」

 

75 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 01:24:51 ID:yhBVI+8p

池添「ふうっ…」

恫喝「''冥主の祈り''…か」

池添「…伸二さん」

恫喝「まったく、相も変わらず敬虔なご様子で。
ふん、いつ転職するんだ?」

池添「からかわないでくださいよ。
今週末、自分にとっての大事な日があるんですから」

恫喝「…もう一年近くになる」

池添「…はい」

恫喝「まだ、消えんか」

池添「消したい、でも消してはいけない、そして消えもしない…」

恫喝「…」

池添「たいした信仰も無いくせに、邪気披露-ガッツポーズ-をやりたい放題…
そんな愚かだった自分に反ってきた、痛い痛いしっぺ返しのようなものです」

 

77 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 01:34:04 ID:yhBVI+8p

池添「消えないなら、いっそ色を塗り足し、新しいものに変えてしまえばいい」

恫喝「…?」

池添「もちろん、顧みれるように、忘れないように、元の色は無くさない」

池添「業を背負っているからこそいける高みもある」

恫喝「…」

池添「要は…いつまでも陰欝な気分で乗られちゃ、馬もたまったもんじゃない。
馬にまったく責任は無いんだから…でしょ?」

恫喝「…ハッ」

 

78 名前:こんな名無しでは、どうしようもないよ。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 01:46:03 ID:yhBVI+8p

恫喝「いちいち難しく考えすぎなんだよ、お祈りモードのおまえは。
ミスった、反省、そしてこの経験を活かして巧くなる!
…これだけでいいだろうが」

池添「ふふ、何かあったら全て刻印の責任にするのもどうかと思いますがね」

恫喝「…チッ!!どこぞのホモとキャラかぶってんぞ!!」

池添「…ありがとうございます」

恫喝「…あ?なんだ?」

池添「いえ、何も」

恫喝「ならいくぞ!!邪気牢獄-チョウセイルーム-入っちまうぞ」

池添「あ、もう少し…最後に、軽いお祈りだけ」


池添「…邪父よ。

一度愚かな人に汚されし、優しく力強いひなげしが…

また可憐に咲き誇りますように…

どうか、どうか…」

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最終更新:2009年03月16日 12:17