無題4 


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139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/08(火) 01:18:53.81 ID:T/btptU0
首領  「おしごとしゅーりょー」
女幹部 「お疲れ様です、首領」
首領  「おつかれさまー。じゃあ、いってくるー」
女幹部 「あの、首領、どちらへ?」
首領  「だいしゅりょーのところー」
女幹部 「あぁ、前幹事長の」
首領  「ぜんかんじちょーじゃないよー。だいしゅりょーだよー」
女幹部 「信号にお気をつけて」
首領  「うん。いってくるねー」
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戦闘員A「あのー、幹部さん
       首領の姿が見えないんですけど、どちらにお出でだかご存知ありませんか?」
女幹部 「例の幹事長のところですが、何か急用でも?」
戦闘員A「あー、いえ。そんなに急用って程の事でもないんですけど
       幹事長って言うのは、例の閉塞で入院した戦闘員Bと同じ入院先だったって言う?」
女幹部 「見舞いに行った首領が迷子になって、個室に迷い込んであったと言う、あの幹事長です」
戦闘員A「必死に国の尻拭いばっかりしてたって印象がありませんけど、あの人も引退したんですね」
女幹部 「寝たきりになってからは引退して自宅に籠り、政治家が尋ねてきても、誰とも会おうとしないそうです」
戦闘員A「それが、なんでまた首領に?」
女幹部 「大首領が首領を気に入ったみたいで」
戦闘員A「大首領? 何ですか、それ?」
女幹部 「個室に迷い込んだ首領が、誰だと尋ねられて、ありのままの素性を言ったそうなの」
戦闘員A「悪の組織の首領とですか? それはまた…首領らしいというか何と言うか」
女幹部 「それを本気に取らなかった幹事長が、『お前が悪の組織の首領なら、儂は悪の組織の大首領だ』って言ったそうよ」
戦闘員A「それで、大首領?」
女幹部 「そう。首領もどういうわけだか懐いちゃって、たまに世界征服事業の傍ら遊びに行ってるの」
戦闘員A「はー…さすが首領。物怖じなさいませんねー

141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/08(火) 01:19:55.39 ID:T/btptU0
首領「だいしゅりょー」

「…また来たのか、首領」

首領「うん。またきたー」

「まだ世界は征服できんのか」

首領「うん。まだー」

「じゃろうな。世界を征服しようなどと言っては、反発を食うじゃろうからな

   特に、世界全てを幸せにしたいから、等という受け入れがたい題目を掲げては」
首領「? しあわせにしたいとおもうのは、わるいことなのー?」

「駄目であるはずが無かろう。じゃが、国を動かす人間には認めることの出来ん題目じゃな」

首領「なんでー?」

「世界全ての人間が等しく幸福になれば、もはや国は必要がなくなる。国を動かす人間には、それは受け入れられまい」

首領「そうなんだー。じゃあ、みんなしあわせにすることはできないのー?」

「何、お前は悪の首領じゃろ? 国など全て一切合財ぶっ潰してやればよい

   その上で、ただの人間になったそいつらもまとめて幸せにしてやればよかろう」
首領「そっかー。さすがだいしゅりょー」

「じゃが、この世界には問題も多い。宗教、国教、民族…それらはそう簡単には崩す事の出来ん問題じゃ

   それでも、お前は世界を幸せにしたいと思い、動くのか?」
首領「うん」

「苦労するぞ。理想と現実は、そう近い場所にあるわけではない」

首領「それでもいいー」

「下らん夢など捨て、何もせずに居れば、楽に一生を終えることができるかも知れんぞ?」

首領「やだー」

「…ふん。よいか首領。儂は随分長い間悪の組織の中に居た。その儂から見れば、お前はひよっ子もいいところじゃ」

首領「そうだねー。わたし、ぜんぜんだめー」

「…じゃが、見られる所もある」

首領「ほんとー?」
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/01/08(火) 01:20:58.60 ID:T/btptU0

「見ようと思えば、と言う前提が付くが、な。 で、あるから、儂が世界征服に助言をくれてやろう」

首領「ありがとー、だいしゅりょー」

「観たところ、お前は自分に対する覚悟が決められるようじゃ。それも、無意識に

   それは、儂が居た組織にいた大勢の馬鹿どもに比べれば、随分と勝った美点じゃ」
首領「そうなのー?」

「ああ。それに、お前は随分と危なっかしい」

首領「? それもいいところなのー?」

「ああ。周りの人間が、自分が支えてやらなければならんと思うからな」

首領「? よくわかんないー」

「分からんでもいい。そして、お前にはまだ時間が多くある。何かをしようとして、それを成し遂げる事が出来るかもしれん時間がな」

首領「うん」

「そして、お前は…随分と、いい目をしている。人を惹き付ける様ないい目じゃ。儂の組織では観た事がないような類の」

首領「? それで、わたし、せかいせーふくをするにはどうすればいいのー?」

「何もするな」

首領「なにもー?」

「行動の事ではないぞ。不純物を抱えず、今のままでいろと言う事じゃ。情熱も、純粋さも、危なっかしさも、その目も…な」

首領「むずかしそー」

「ふふ、難しいぞ。それをやり遂げるのは、まぁ十に九はしくじるような難事じゃな。理想を抱えたまま生きるのは、実に難しい」

首領「そうなんだー」

「じゃが、世界征服をしたいならやり遂げねばならん。今のお前のまま、何も失わずに生きなければならん」

首領「わたし、がんばるー」

「ふん。言うだけならば、誰にでも言えるぞ。要は、結果が伴うかじゃ」

首領「うん」

「ふふ…益体もない小言が長くなったな。儂も年を取ったという事か。何も為さん内に、年だけを取った」

首領「だいしゅりょー」

「もう行け。飢えの人間が場を長く離れて、部下にあまり苦労かけるのは褒められたものではない」

首領「うん。わかったー。またねー、だいしゅりょー」


「…やれやれ、妙な小娘じゃな。全く、妙に澄んだ目をしておる」

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