明転。舞台には矩康と若狭屋。作った商品を渡しているところである。
矩康「はい、これが今回の分」
若狭屋「おおー、今回は馬ですか。いやぁーこのたがねの返しなんか見事だねぇ。まるで本当に駆け回ってるようだよ。で、いくらで買おうか?値を言ってくんな。」
矩康「そうだなぁ。まぁいくらでもいいんだけど20両でどうだい?」
若狭屋「20両!買った!飛ぶ取り落とす勢いの矩康名人の品が20両なら安いもんだ。ぜひ買わせてもらうよ。そうだ矩康さん。そろそろお前さんの信仰なさってる観音様を彫ってみる気にはならないかい?」
矩康「いや、、、あれは、、、思い入れが強くて彫れないなぁ。」
若狭屋「そうかい。お前さんならどんなものでもすばらしい形にしちまうと思うんだけどなぁ。まぁその気になったら言ってくれよ。」
矩康「ああ、そうするよ。そうだ今ならキャンペーン中でさっきのにこの○○と○○もついてお値段はお得な30両。」
そう言っていかにも100円ショップで売ってそうな商品を渡す。
若狭屋「おお、このいかにもダイソーで売ってそうなものを見事に再現してる!これがついて30両!買った!じゃぁお金はこれで。いやぁいい買い物をしたなぁ。
それじゃぁ矩康さんまた!」
若狭屋帰る
矩康「あれは本当にダイソーで買ったもんなんだがなぁ。おいお久、若狭屋帰ったぞ。」
矩康が呼ぶとお久が脇におひつを抱え飯を食いながら出てくる。
お久「ほーい(モグモグ)」
矩康「ちょっといい、なにそれ?」
お久「おひつ。しゃもじ。そしてわたしはお久。あっはっは。」
矩康「いや、笑いどころわかんないから。俺が言いたいのはお櫃を抱えて飯食いながら登場っておかしいだろう?」
お久「昔の人は言いました。お米は飲み物だと。」
矩康「いわねーよ!色々おかしいだろ!それよろほら、若狭屋帰ったぞ。お前そんなに若狭屋苦手か?」
お久「苦ってって言うかね。いい人なんだけど、、、なんかあの人の私を見る目が怪しいのよね。こないだなんか自作のポエムが贈られてきたし。」
矩康「へーお前をね。趣味悪っ!」
お久「えー、つま!つま!私を選んで結婚したんでしょ。」
矩康「まぁぶっちゃけできちゃったから。」
お久「ぶっちゃけすぎ!愛はないの?」
矩康「ない!むしろマイナス!」
お久「なによマイナスって?でもそんなところがステキ。」
矩康「うわっ気持ちわる!」
ここで若狭屋がまた登場
若狭屋「すいませんね。ちょいと忘れ物を。お、お久さん、、、」
若狭屋一人ドタバタ妄想。気味悪がるお久
若狭屋「じゃ!」
帰る若狭屋
お久「ね?おかしいでしょう?」
矩康「たしかにおかしい、、、っていうかなんだあのポーズは?」
最終更新:2009年03月20日 00:46