日常編115

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四月。 俺「ああっ!」 幼「何!?」 俺「バッ、バクマンが今週で終わってる!」 幼「おどかすなバカ!」 立ち読みする暇がなく、ゲームしながらジャンプを読んでいたら好きな漫画が終わっていました。 俺「だ、だって……えっ、先週どんなだっけ。おかしいだろ」 幼「あんたネタバレスレとか見てるんじゃないの?」 俺「ファイアーエムブレムに夢中で全く見てなかった」 幼「まあ良い終わり方じゃん」 俺「だって中井さんとか静河流とかどうしたんだよ。人見知り吹っ切れてキャバクラでケツタンバリンして覚醒フラグ立ってるのに終わるの?」 幼「そうなんでしょ」 俺「あのでかい犬飼ってる奴とか打ち切られて終わり?   カラフジカルとかロングヒットしたのに結局コージィ絡まなかったし。   話に絡まないヒット有りならシンジツの教室の奴とか響とか他誌で復活しても良いじゃん、石沢が復活して漫画家になってたみたいに」 幼「私に言われても」 俺「びっくりだよこれ……一週読み忘れてないよな俺」 幼「ないない」 俺「えー中井さんどうすんだよこの先……」 幼「あのブタはのたれ死にすりゃ良かったのに」 俺「厳しいな」 幼「だってホントアタマっきたんだから!   クソブタは仕事一筋に頑張ってりゃ良いんだよ。仕事への情熱を見せた時は感動して泣いたのに、結局仕事より女かよ。しかも誰でも良いのかよ。涙返せよ」 みおは『うえきの法則』で先生が地獄行きになっただけで泣きます。 俺「調子に乗ってる時ってあんなもんだよ」 幼「なんで調子に乗るの!?   モテるわけないだろあんなの。自分のツラ見てもの言えよっての、顔が醜いのに心まで醜くてどうすんのよ」 中井さんというのはモテないブサイクのデブのおっさんなんですが、仕事で女の子と少し話しただけですぐ調子に乗ってしまいます。 そして、少し前に告白して振られた女性から電話がかかってきたら「モテる男は辛いなー」と勘違いしたあげく「俺と仕事を組みたいなら俺と付き合え」と言ってしまいひっぱたかれます。 俺「俺には気持ち分かるけどなあ。男って頭の中ではあんなことばかり考えてるもんだよ。   携帯壊された弁償に体を要求するとか、部下をクビにすると脅してセックスとか」 幼「考えるだけなら許すが実際に行動してきたらぶっ飛ばすでしょう」 俺「でも少女漫画ってそういう感じで無理矢理付き合ってることにされてて女側も後で本気になるってパターン多いよね」 幼「それはイケメンだからじゃん」 俺「萎えること言うなよ」  ◇ そんなわけでイメプレ。 俺「このままだとご主人はあと二ヶ月の命です」 幼「そんな、なんとかならないんですか!?」 俺「残念ながらご主人のヤサイタベラレナイ病を治すには四兆二千万円必要です」 幼「そんなお金とても……」 俺「そうですなあ……奥さん次第といったところですな。   私にもそれなりの貯蓄があるので、無利子無期限でお貸ししても良いのですが」 幼「どういうことでしょうか?」 俺「まあ想像通りかと」 幼「……帰ります」 俺「おや、そんな態度で良いんですか?   私は別にどちらでも良いので無理強いはしませんがね」  ◇ 幼「変なアドリブいれんなよ、こらえんの大変だったぞ!」 俺「みおってなんでも笑うね」

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