日常編34b

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幼「さっきのビデオポーカーってなんなの?」 俺「ゲーセンのメダルゲームのポーカーみたいの。アメリカのみたいに直接金を入れるんだ。千円入れると一回出来る」 幼「一回!?」 俺「千円が十秒で消えるぜ。ちなみに日本じゃ違法だ」 幼「……和君外国行ったことないよね?」 俺「俺はやったことないぞ。すごく昔母親のを見てただけだ」 このお話はフィクションです。実際の人物・団体とは一切関係ありません。 幼「和君のお母さんて……」 俺「うちの母親は捕まってないのが不思議なくらいだよ。   家に帰ってテレビ入れたらさっきまでいた雀荘に警察踏み込んでニュースに出てたなんてこともあったらしい」 幼「危なっ。何か事件?」 俺「いや、現金のやり取り禁止だからね。全卓ノーレートなんて滅多にないから。   それに夜中は営業しちゃいけないんだよね。実は細かいこと言うと雀荘殆どアウトなんだよ」 幼「そうなんだ」 俺「まあ高レートじゃなければ黙認されてるけどね」 幼「和君麻雀もするの?」 俺「俺は麻雀は賭けないよ。競馬もしない。パチスロは機械相手だし一番合ってるよ」 幼「ひとみしりだもんね」  ◇ 俺「まあね。それに、競馬や競輪や宝くじの国営ギャンブルは当然国が25%とか一部持ってくわけで。   そんで賭け麻雀とかは違法だしその分イカサマが多いからね。   パチンコ屋は国営じゃないくせに特殊景品のシステムで何故か合法だからとにかく勝ちやすい。国が25%持ってくより店が15%持ってくので考えると   違法じゃないのに国に金持ってかれないのはパチンコ屋だけ。   そんでビデオポーカーみたいに元々大っぴらに出来ない機械の場合は、店側がこれ以上は必ずダブルアップが失敗するみたいなイカサマするの簡単なわけ。   パチンコパチスロは封がされたりで仕込むのかなり厳しいからね。   だから店がイカサマするにも金がかかる。店の規模にもよるけど数億とか。そこまでしてイカサマするメリットがほぼないんだよ。   以前は地域によっては極秘のアンケート結果で3%とか5%とかひどいとこも西日本にはあったらしいけど、今はどの地域でもパチンコ屋の1%以下なのは間違いないだろうね。   ここらで大手のガイアとかみとやとかマルハンとかアイオンとか、2ちゃんには遠隔操作で確率と同じに当たらないとか散々書かれてるけど体感で語ってデータを全く取ってないね。負けるべくして負けてるのがよく分かるよ」 幼「そうなんだ」  ◇ 俺「スロットは設定一が一番当たりにくいからそれより当たらなければおかしいわけだけど、累計調べればそいつらがデータ取ってないことがすぐに分かるんだよ。   ガイアにしろみとやにしろ、客多ければ過去一週間客が少なくても一ヶ月分もデータ取ると一以下だった店なんて一店舗もなかった。   むしろこの店は全く出てないからひどそうだと感じても思ったよりかなり当たってて驚くことの方が多いんだよ。   例えばアイムジャグラーだと設定別に確率がこうなってんだけどさ……」  BIG  REG  合算 1 1/287 1/455 1/176 2 1/282 1/443 1/173 3 1/282 1/349 1/156 4 1/273 1/321 1/148 5 1/273 1/269 1/135 6 1/269 1/269 1/134 幼「うん」 俺「相当ひどいなと思った店でも、レギュラー確率1/400くらいなんだよね。   一番ひどくて一ヶ月で1/420。設定一以下の確率の店なんて一店舗もなかった」 幼「じゃあ絶対大丈夫だね」 俺「それでも『出てるのは全員サクラで一般人は1/600ぐらいしか当たらなくて月に百万余裕で負ける』とか極端なこと言う人もいるけどね。   俺は絶対パチンコ屋が日本の博打で一番勝ちやすいと思うわ。   このアイムジャグラーってのは殆どの店にあるから、店に入ってデータ取るだけで平均設定が分かる。   そうすればパチンコの釘の調整も予想出来るし、ノーリスクで勝てる店かどうか分かるんだから」 幼「私でも勝てる?」 俺「お前には無理だ。地域にもよるがやり続けて勝ってるのは5%しかいないらしい」 幼「なんで?」 俺「簡単に言うと、麻雀が好きでも勝つための努力や勉強をしない95%の奴は上達しないってことだ」 幼「勉強ときたか」  ◇ 俺「実際、パチスロは目押しが出来ないと大体の台が一日で五千円から二万円損すんだぜ」 幼「それなのに普通の人もパチスロやるの?」 俺「やるやる。15枚の揃えられなくて300円損してもあんまり気にしない」 幼「もしかしてパチンコ屋の人達って金持ち?」 俺「いや、ラーメンに50円のタマゴトッピングするかどうかは迷うけどパチンコ屋での300円はどうでも良いんだよ、みんな」 幼「変なの」 俺「バクチやるとキチガイになるのは多いからな。俺のお母さんの方の父親もそうだし」 幼「真面目人間で一度もギャンブルしたことなかったのに競馬に連れてかれてから仕事しなくなっちゃったんだっけ?」 俺「競輪か競艇じゃなかったかな。まあなんでも良いか。   とにかく、仕事はしないわバクチで負けりゃ機嫌は悪いわ。おばあちゃんはそれで耳の鼓膜を片方破られてんだよ。   俺が物心ついた頃はもう家から一歩も出なかったから想像出来ないけどね。   よくお母さんがパチンコ屋に様子見に行かされて、機嫌が悪そうだと側で待ってたらしい」 幼「うわー……」  ◇ 俺「鼓膜って元通りになるってよく聞くけどおばあちゃんはなんでか分からないけど片方聞こえにくいままなんだよね」 幼「大変だね」 俺「うん……おじいちゃん俺には怒ったことないのに不思議だよ。   ……それはまあ置いといて、おじいちゃんが最終的に落ち着いたのもパチンコなんだよね。   パチンコだけは一応ちょくちょく勝ってたみたいでさ。やっぱりパチンコは甘いと思うよ。今のパチンコとは全く違うけどね」 幼「でも最初は勝てないんでしょ?」 俺「勝てないってことはない。俺は最初の月から83万だか勝ったぞ」 幼「そんなに勝てるの?」 俺「まあ無職で他に仕事してないなら一ヶ月単位で負けるようじゃ話にならんよ。   本気でやって最初の一月で勝てなければもう設定や釘の判別が出来てない。一生止めた方が良いと思う。   俺は月単位でマイナスになったこと一度もなかったぞ」  ◇ 幼「そんなに安定するの?」 俺「例えば一ヶ月で期待値45万勝てるはずのやり方で負けたとして、4500円の当たりが確率より100も足りませんでしたってことになるよな。   だけどそんなことは滅多にないんだよね。単純に期待値が一ヶ月に10万20万のレベルで少な過ぎる場合の方が多い。   期待値が高ければ万が一その月は負けても他の十一ヵ月は全部勝てる。『勝てるはず』なら必ず勝てる。『勝てるはず』なのに負けてる人は期待値が足りないから。   そういうのは別に店に確率を操作されてるとかじゃなく、違う店でも九割勝てないよ。絶対何かやり方間違ってる」 幼「そういう場合でも、一年に120万勝てるの?」 俺「長い目で見ればそうだけど、今年は60万今年は180万って感じになるからついてない年はかなり精神的にきついだろう」 幼「そだね」 俺「おじいちゃんがちょうど今の紙幣価値でのそんなんなのかな?」 幼「結構生活苦しい感じ?」 俺「だろうね。実際におじいちゃんに聞いてみたわけじゃないからパチンコも負けてたかも分からんし。   お母さんはおじいちゃんが嫌いでとにかく早く家を出たかったんだって」 幼「あはは」  ◇ 俺「みおは、お父さんから早く離れたかった?」 幼「んー?   どうかな……」 俺「お母さんはさ、おじいちゃんの葬式の時に絶対に泣かないだろうと昔から思ってたのに実際には泣いちゃったんだよね」 幼「うん……」 俺「なんでだろうね……愛想尽かしたはずなのに」 幼「絆ってやつ?」 俺「俺達も家族の絆出来るかな?」 幼「出来るんじゃない?」 俺「そっか」 幼「なんで?」 俺「いや……パチスロするってバレちゃったから」 幼「バレバレだったけど」 俺「えっ!?」 幼「だって説明書みたいのたくさんあるじゃん」 俺「机勝手に見たのか!?」 幼「机全開で寝てましたけど」 俺「なんだよ……じゃあ知ってたのか」 幼「うん」 俺「みお、不安じゃなかったの?」 幼「何が?」 俺「俺が実は博打で借金まみれなんじゃないかとか」 幼「そんなだったらヘラヘラしてないでしょ?」 俺「俺の人間性はもっと疑った方が良いぞお前」 幼「それは疑ってるけどさ」 俺「酒と女と博打はハマると男がクズになれる三大要素」 幼「ハマるとどうなるの?」 俺「酒にハマると仕事辞めて妻を毎晩殴って離婚してのたれ死ぬ。   女にハマると仕事辞めて妻を毎晩殴って離婚してのたれ死ぬ。   博打にハマると仕事辞めて妻を毎晩殴って離婚してのたれ死ぬ」 幼「妻殴り過ぎ」 俺「一番の理解者にあたっちゃうんだよ」 幼「なんでクズが結婚出来るの?」 俺「そりゃあ俺が結婚出来るくらいだから」 幼「すごい納得した」  ◇ 幼「和君、今はあまりパチンコしてないんだよね?」 俺「うん」 幼「良いの?」 俺「当時とパチスロの規制が変わったからね。その頃は夕方からでもハイエナってのでかなりいけたんだけど今は正直小遣い稼ぎくらいにしかなんないんだよ。   あそこ辞めてから会社入るまではちょくちょくやってたけど一ヶ月で時給1200円とかそんなん。   元々俺の場合、勝てればやるってだけなんで好きでたまらないってわけじゃないから最近は大してやりたくないんだよ」 幼「ふーん……」 俺「それに俺はお前のためなら仕事とゲーム一筋になるくらい全然苦じゃないよ」 幼「ゲームもかよ」 俺「ゲームは仕方ない」 幼「仕事はお父さんのためじゃないの?」 俺「お父さんなんてどうでも良いんだよ」 幼「ひどっ」  ◇ 俺「実際お前居なかったら未だに普通に働いてはなかったと思う。   お父さんの時はパチスロだけってのは止めようかなって程度。お前の場合とは全然違う。   仕事したのは100%お前目当てだ」 幼「うん……」 俺「俺にとって、パチスロは遊びながらお金貰えて嬉しいってだけ。   ゲームのβテストやってお金もらうのもパチンコ屋で勝つのも大して変わらないんだ。   ある意味ゲームの部分だけが好きでギャンブルの部分は別にどうでも良い。麻雀は面白いと思うけどチンチロとか運だけのギャンブルは全く面白そうに見えないわけ」 幼「私もそう思うー。パチンコや麻雀は面白いよね」 俺「だから別にパチスロを我慢とかはしてないよ。その分ゲームやりまくってるし。   趣味を我慢出来るような奴じゃないよ俺は」 幼「分かった」 俺「でもあそこはなかなか良いでしょ?   お店に漫画コーナーがあっても殆ど本棚二つ三つとかなんだよ。あそこは何十もあるからね」 幼「すごいよね」 俺「お前がエヴァ三時間も爆発させたから今日はかなり読めたよ」 幼「私のおかげだね」 俺「そうだな」 幼「ふっふっふー」 俺「まあ買い物行けなかったけどな」 幼「160円ちょうだい」 俺「え?」 幼「和君儲かったんだからお小遣いちょうだい。160円」 俺「男に貢がせるとは。博打を覚えて悪い女になりやがったな」 幼「ふふ、ありがと。ちょっと買ってくる」  ◇ 俺「何買ったの?」 幼「シューアイス」 俺「高いな」 幼「和君のと二つ買ったの。買い物行けなかったからお詫び」 俺「ありがと」 幼「優しいでしょ」 俺「よく考えたらみおが悪い女になるわけなかった」 幼「当たり前でしょ」 俺「でもさらによく考えたら俺の金だった」 幼「気にするな」 俺「なんか騙されてる気がする」 幼「悪い女だからね」 俺「やっぱり悪い女だったのか」 幼「悪い女嫌い?」 俺「お前になら騙されても良い」 幼「みんなにそうやって言ってるんでしょ」 俺「バレたか」 幼「お前も悪い男だったか」 俺「いえいえ、お代官様ほどではございませぬ」 幼「時代劇を始めるなバカ」

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