最近のTRPGはシーン制を導入したことで、キャラクターを個別に演出することが多くなっている。
 まぁ、これはキャラクターひとりひとりの個性を掘り下げてって、感動的な演出を生み出そう、という努力のたまものなのだけれど、
 ぶっちゃけ時間との戦いであるオンラインセッションだとか、個性うんぬんじゃなくてミッションコンプリートが目的であるP=Aなんかには必要ないわけで。

 PC全員を、パーティーという括りで捉えるというのは、TRPGの元祖D&Dからの伝統だけど、これを「カンパニー」という呼び名で使いたいと考えている。
 トラベラーは未経験なんだけど、多分あれにこの手のルールがあるような気がするなぁ。

 収入、支出を個別に行うのでは無く、パーティー全体で考え、会計係を設けてひとつのパーティーが、金儲けを行う効率的な集団になっている形態を、システム上で設定してしまおう、という試み。
 P=Aでは、特に整備、弾代などの機体の維持費にかなりの金を食う。
 ただし、パーティーの中では役割分担がきっちり行われているはずなので、一人は金穴、ひとりは金が有り余る、という状況が生まれ得る。(呪文書を購入するゲームだと、魔法使いだけが金穴なんてことも)
 そこで、ひとりだけ報酬の分配を多くすると、色々と不和が生じる原因になるので、ロボットを個人の所有では無く、パーティーの所有にしてしまい、パーティーに報酬を与えて、そこから給料が支払われる形式にした方がよさそうだ、と思いついた次第。
 個人にあぶく銭を与える意味、を定義する必要が生じるが、これは、余暇を利用した個人パラメーターの強化や、情報収集判定のブーストなど、バトルテックの「使用可能経験点」NOVAやDXなどの「報酬点」のような使い方ができれば、と思う。

 また、金銭だけでなく、経験値もパーティー単位で与え、個人に割り振った際に端数が生じたとき、プレイヤー間コミュニケーションを促す、という効果を生むことができる。(まぁ、不和の元になりかねないけれど)
 やりようによっては、戦場の花形PCにパーティーに与えた経験値の殆どを集めて、戦力の早期補強、なんてことも可能になる。
 ただし、これを実践するためには、パーティーに与える経験値の量を厳密に定義する必要がある。特定のミッションクリアで得られる経験点を明瞭にして、融通が利く余地を少なくしないと、結局「じゃぁ、PC人数で割り切れる値に切り上げるね」ということになりかねない。
 大勢で一つのことをこなすよりも、少人数でこなした方が得られる経験は多いと思うので、セッションクリアによる経験値は、ゲームに参加した人数に関わらずレベルにより常に一定となるルールを組みたい。

 なお、補充などでカンパニー構成員が変化したときは、その総量の変化がカンパニーのレベルに影響を及ぼすとする。単純に人員が減ったり新人が増えたらカンパニーのレベルは下がる、と。

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最終更新:2024年04月07日 14:16