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「魅音、お前に聞きたい事がある。」
「・・・なに?」

ここは雛見沢分校の教室、今は俺と魅音しかいない。

部活はさっき終わった。
最下位は沙都子、罰ゲームはメイド服で下校となった。
レナが即座にお持ち帰りしようとしたのも、監督がどこからともなく現れたのもごく当然の成り行きだった。
沙都子が命からがら逃走し、レナと監督がもの凄い勢いで追いかけていったのも雛見沢では当たり前の光景だ。
梨花ちゃんもその後を追って下校した。

「魅ぃ、頑張るですよ。」

俺にはこの意味がなんとなく理解できた。
魅音も気づいたらしく神妙にうなずいていた。



夕日に染まる教室、魅音も緊張している。
無理も無い、これはとても重要な事だ。

俺は以前からの考えを口にする。


「魅音・・・」

「う・・・うん・・・」












「お前、受験大丈夫か?」









「へ?」








     『魅ぃちゃんの○○戦争』







翌日、学校は平穏無事に終わった。(もっとも俺は罰ゲームの餌食になったわけだが。)
しかし俺にとってはこれからが正念場である。
なぜなら昨日の話で魅音はろくに勉強していない事がわかったからだ。
最初はなぜかすねていたが、俺が勉強を教える事を提案するとなにやら考え込んだあげく了承した。

これから魅音の家に行く。
魅音の出した条件は魅音の家で勉強を教えることだった。
皆に情け無い姿を見られたくないそうだ、今更気にしてもなぁ・・・
魅音の部活に対する真面目さと勉強に対する不真面目さなんて皆知る所だと思うんだけどな。
まあ俺としても魅音の将来が心配だし、ここは魅音の顔を立てておくか。
問題は勉強嫌いのあいつにどう教えるかだ・・・

ていうか下級生が家庭教師ってなんだよ?










「・・・落ち着け、クールになるんだ園崎魅音」
「お姉、心の声丸聞こえですよー」

ここは園崎本家、ここは唯一の受話器、電話の相手は双子の妹の詩音。
よし、大丈夫だ私は落ち着いている・・・!

「いいえ、全然落ち着いてませんよ☆」



「ああーーー、ど、どうしよう詩音ーーーー!」
「はあ・・・そっちこそどうしたいんですかお姉。」


圭ちゃんはもうすぐここに来る、私は何の準備も出来ていなかった。
だって昨日の今日なのだ、出来るわけがない!
よって部活終了後飛んで帰って詩音に相談したのである。(泣き付いたとも言う。)

「まあ、お姉にしては機転が働いたじゃないですか。」
「ほっといてよもう・・・」

だいたい昨日が不意打ちだったのだ。
いきなり二人きり、しかもあんな雰囲気で・・・期待して当然だ。
話の流れから何とかここまでこぎつけたのも、詩音の言う通り私にしては上出来だったのだろう。

「そこでお姉、一つ提案したいんですけど。」
「なにかいい案あるの?」

「今回は普段どうりにしましょう。」
「え?」
「お姉の場合、変に気を回すと失敗しますからね。」
「い、いいのかなそれで・・・」
「いいんですよ。なにせそこは園崎家、お姉のテリトリーじゃないですか。
 邪魔なんて入りませんよ、じっくりかかればいいんです。」
「じ、じっくりって・・・」
「理由が理由です、強敵のレナさんもおいそれとは邪魔できません。
 今からでもたっぷり時間があるんですよ。」

「・・・もしかして私って凄い有効打をうった?」
「そうです!ちょっとこじつければ夕食を一緒にできます!
 場合によっては泊り込みしてもらう事も・・・」
「・・・・・・・」
「まあ、今日は様子見でも良いでしょう。
 じっくりと考えればいいんですよ、くっくっく・・・」

「・・・・・・くっくっく・・・・・・
 ごめんね詩音、これから電話する回数へっちゃうかもしれないよ・・・」

「いいんですよー、頑張ってくださいねお姉♪」



受話器を置いた。

やはり詩音に相談して正解だった、私は最高に有利な位置にいることを知る事が出来た。
笑いがこみ上げてくる。かまうものか、幸い今日婆っちゃはいないのだから。





私は勝った!


受験という戦争にも、恋愛という戦争にも勝ったのだ!!





インターホンが鳴った。私は急いで対応する。

「圭ちゃん?」
『おう、俺だ開けてくれー』

もちろん開ける、待ちきれずに玄関に駆け込む。

「よう魅音。」
「圭ちゃんいらっしゃ
「魅ぃちゃんこんにちわー」

「お邪魔いたしますわー」

「にぱ~☆」








あれ?



「ん?どうした魅音?」
「あはは、魅ぃちゃん驚いてるね?」

「水臭いですわよ魅音さん、私たちもお手伝いいたしますわ。」



あれ?





「で、どこでするんだ?」
「こっちなのですよ。」





あれ?














私は玄関でひざを付いていたらしい。
居間から皆の声がする・・・
梨花ちゃんが私の頭を撫でていた・・・

「魅ぃ、かあいそかあいそなのです。」










詩音のウソツキ













「圭ちゃんのバカーーーー!!」








「なんだ魅音の奴、教えてもらう相手にバカはないだろ。」
「あはは・・・なんでだろうね。(ごめんね魅ぃちゃん)」