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第1部 装甲列車編 第2話 「高射砲列車」 Kanone Panzerzug


ドラマを聞きながら参考にすることを目的としたページです。
公式サイトの解説を引用。一部加筆。

当サイトでは「高射砲列車」を話の繋がりから2話として扱い「クルスク」「軍馬」を一話づつずらします。
雷電ではact.01 装甲列車 vol.ex とエクストラストーリーとして扱われています。こちらでもそうした方がいいのかな?

2006年11月09日 放送

概要
ワルシャワからクルスクへ向かう列車の中が舞台。
本サイトでは2話として扱っているが3話の途中の話の可能性もある。
列車を主題にロシアへの侵攻作戦とソ連の対応を語る。
搭乗する装甲列車がパルチザンに襲撃されるが、運搬中のアハトアハトを使用することによりこれを撃退する。

フラック

Flak (Friegerabwehrkanone)
高射砲のこと。
詳細については後述。
この場合は装甲列車の搭載砲だろう。

「これは20ミリだぜ」

上記のフラックの砲身内径のことと勘違いして言ったセリフ。
会話の流れからラウト伍長の発言にも思えるが、口調と声からおそらくブット伍長の台詞。

列車砲

通常、地上では運用が困難な大口径砲を列車に搭載し、鉄道のレールの上を走行させることによって移動を可能としたもの。
貨物列車に装甲を施し、火砲を搭載した装甲列車とは一般的に区別される。

装甲列車

車両を防御装甲で覆い、対空砲座や野砲を搭載した重武装の戦闘用列車。
第一次大戦および第二次大戦当時、ヨーロッパなど鉄道網の発達した地域で盛んに使用された。
詳しくは放送内容で。

ルフトバッフェ

“Luftwaffe”(luft=空、waffe=武装、兵力)、ドイツ空軍のこと。


国家防衛委員会(GKO)

独ソ戦開戦直後の1941年6月30日に設立されたソ連の最高戦争指導組織。
戦時のソ連におけるほぼ全ての権限がこの組織に集中し、ソ連の対独戦遂行における政治・経済・外交などの重要な決定の多くはここで行われた。
スターリンを議長とし、モロトフ、ベリヤ、ヴォロシーロフなど政治局および人民委員部の主要メンバーによって構成された。
なお、軍事面での指揮・命令はこの委員会の下に置かれた最高司令部(STAVKA)により発せられた。

アレクセイ・ニコライビッチ・コスイギン

ソ連邦の政治家
史実では独ソ戦当時はロシア・ソヴィエト社会主義連邦共和国首相であり、ロシア西部の工業施設のウラル以東への移転作業を指揮した。
戦後はソ連邦副首相となり、フルシチョフの失脚後首相に就任しブレジネフ書記長、ポドゴルヌイ最高幹部会議長とともにトロイカ体制を構築してソ連を指導した。

1941年6月

ドイツ軍のバルバロッサ作戦によるソ連への侵攻開始が始まった時期。

カ-ベー1型

KV-1
ソ連の戦車で、KVとは開戦当時のソ連国防相クリメンティ・ヴォロシーロフの頭文字のこと。
1939年に開発され、第二次世界大戦初期から中期にかけてT-34中戦車と共にソ連軍機甲部隊の中核をなした。
76.2mm砲を装備し当時としては破格の重装甲を誇ったKV-1は、独ソ戦当初、戦場で相対したドイツ軍の戦車や対戦車砲から放たれる砲弾をことごとく跳ね返し、彼らをして「怪物」と言わしめた。
独ソ戦開戦初頭には戦線後方に突然出現したたった1両のKV-1が街道を占拠し、88mm砲と歩兵の肉薄攻撃で撃破されるまで3日間にわたり前線への補給路を遮断するという事件もおきている。
ドイツ軍のIV号戦車の砲強化、VI号戦車、V号戦車の登場等により主役の座を降り、122mm砲を搭載した新型のJS-2戦車にその座をゆずることとなった。

「塗料の上塗り抜きで」

おそらく錆止め塗料の塗布のみ、もしくは地金が剥き出しのままで戦車や火砲が生産された工場から戦場に輸送されていることを示したセリフ。
史実でも同様の状況は起きており、戦車に錆止め代わりに廃油を塗った事例や、工場から出たばかりの新品の無塗装戦車が工員の操縦で数ブロック先の前線に出撃した例などが独ソ戦を扱った記録にある。

スターリン

ヨシフ・スターリン
ソビエト連邦の政治家。
本名をヨシフ・ヴィサリオノヴィッチ・ジュガシビリというグルジア人で、スターリン(鋼鉄の人)というのは革命前から使用していたペンネーム。
革命当初は共産党の一幹部にすぎなかったがレーニンの死後急速に力をつけ、トロツキーをはじめとする政敵を次々に追放・粛清して権力を掌握した。
20世紀、アドルフ・ヒトラーと列ぶ、あるいはそれ以上の独裁者として悪名を馳せ、「粛清」と称して2000万人以上もの国民や党員を殺戮したため、「紅いツァーリ」、「白い国の独裁者」とも呼ばれた。
しかし、ソ連の国是からスターリンが祖国をドイツ(ナチ政権)から守った英雄と見る人も少なくない。

5ヵ年計画

1928年にソビエト連邦のヨシフ・スターリン政権が作成した、重工業中心の工業化及び農業の集団化(コルホーズ)に関して逐次作成した、5年間に渡る長期計画。
ソビエト連邦はこの計画によって世界恐慌を乗り切ったが、その裏には政治犯に対する強制労働や、労働者に対する非人道的なノルマが与えられたことが背景にあった

広軌と狭軌

鉄道線路のレール間隔をあらわす軌間の規格の違い。
ドイツは1435mmの標準軌だったが、鉄道を用いた西方からの侵略を恐れたソ連(ロシア)は1524mmの広軌を採用した。
このためドイツは占領地域の鉄道レールを標準軌に敷き直す作業に手間取り、前線への物資・兵員の輸送に支障をきたした。

パルチザン

民間人によって組織された非正規軍。
詳しくは放送にて。

ウクライナのパルチザン

革命前のウクライナは一部がオーストリア帝国領であり、革命後もポーランドがガリチア地方を領有していた。
また30年代の強引な農業集団化の結果発生した大飢饉により、100万を越えるとも言われる餓死者を出したためソ連に対する反感は根強かった。
その為独ソ戦勃発後一部の住民はドイツに協力してソ連と戦ったが、ウクライナの完全な独立を主張してドイツ・ソ連双方に対するゲリラ戦を行ったパルチザンも存在した。
史実では戦後も50年代まで反ソ(反ロシア)抵抗活動が続いている。

ニキータ・セルゲーエヴィチ・フルシチョフ

ソビエト連邦の政治家。
スターリンの死後、ソ連の最高指導者として、ソ連共産党中央委員会第一書記と閣僚会議議長を兼ね、スターリン批判によってその独裁と恐怖政治を世界に暴露した。

ボリシェヴィキ

ロシア社会民主労働党が分裂して形成された、ウラジーミル・レーニンが率いる左派の一派。
暴力による革命を主張し、徹底した中央集権による組織統制が特徴である。
ソビエト連邦共産党の前身。

トロツキー

レフ・トロツキー(本名レフ・ダヴィドヴィッチ・ブロンシュテイン)
ロシアの革命家・政治家・思想家。
赤軍の創設者のひとりとしてソビエト連邦の草創期に活躍したが、世界革命を主張したトロツキーは一国社会主義を唱えるスターリンとの対立に敗れて追放され、亡命先のメキシコで暗殺された。
その後ソ連を含む社会主義諸国ではトロツキーとその思想を支持するトロツキストの名は裏切り者、反逆者の代名詞となり、ソ連崩壊後まで長くタブーとされてきた。

白衛軍

ロシア革命において、革命側の赤軍(赤衛軍)に対し反革命側の軍隊を総称して白軍(白衛軍)と呼ぶ。

マヌフ軍

おそらくマフノ軍のことと思われる。
ネストル・マフノはウクライナ生まれのアナキスト(無政府主義者)で、ロシア革命後にはウクライナで農民軍を組織して白軍と戦った。
初期においては赤軍とも共闘したが後に赤軍指揮官のトロツキーと対立。
農民軍は制圧されてマフノはフランスに亡命し、その地で1934年に没している。

レジスタンス

侵略者や占領軍に対する抵抗運動をさす。
レジスタンス運動の戦略は、受動的レジスタンス運動、いやがらせやサボタージュ、ゲリラなどに分類される。
第二次世界大戦では、多くの国でナチスドイツの侵略に対するレジスタンス運動が行われた。
イギリスのSOE(特別作戦部)に支援されたフランスのレジスタンスが有名。
このセリフから、史実と同様にイギリス以外の西欧諸国がドイツの勢力圏下にあることが伺える。

迫撃砲

歩兵が携行できる支援兵器。
曲射砲の一種。大型のものには牽引式、自走式もある。
主に「45度以上の角度(曲射弾道)で砲弾を発射する、前装式の火砲」と定義される。
射程は短く、弾速も遅いが、垂直に近い角度で砲弾が落下するので、相手の塹壕に「放り込む」事が可能。
今回は丘の向こうから、通常の砲では砲撃できない安全な位置から使用された。

フラック

Flak(Friegerabwehrkanone)
高射砲・対空機関砲のこと。
20mm機関砲-128mm高射砲まで十数種類ある。
対空機関砲は低空から侵入する敵機(主に戦闘機や戦闘爆撃機)に対し弾幕を張る。
大口径の高射砲は高空の敵機(主に爆撃機)に向かって砲弾を打ち上げ、時限信管で炸裂した砲弾弾片で損傷を与える。
後述するアハトアハトもフラックである。
この場合は本編冒頭で言っていた20mmのことだろう。
20mm機関砲の威力は一発で人体を破壊できるほどで、連合・枢軸両軍で兵士や非装甲目標(車両・家屋など)への攻撃に使用された。
ドラマでは森の中へ弾幕を張る為に機銃の代わりとして使用されているようだ。

アハトアハト

Flak 18/36/37 88mm砲。アハトアハトはドイツ語で88。
第二次世界大戦にドイツで使用された高射砲で最大射程は約2km。
対空砲として開発された88mm砲であったが、同時に優れた対戦車砲としての能力も有している。
長い射程と正確な砲撃で絶大な威力を発揮し、第二次世界大戦では、ヨーロッパにおける東西戦線及び北アフリカ戦線で使用された。
汎用性は高く、対地、対空などさまざまな用途に使用できる多用途砲として絶大な威力を発揮した。
野戦において約1.5km先の100mm以上の装甲板を貫徹する能力を有する

型番の18/36/37は開発された年で、作中は42年であることからFlak36/37のいずれかだと思われる。
(18は正確には28年に開発。開発時期を誤魔化していた。)
独特な発射音から、ドイツ軍将兵はその音を聞くと「アハト・アハトだ!」と沸いたという。

作中では対空砲であるが仰角を大きくできるので、丘の向こうの迫撃砲を黙らせるために使用された。

「耳をふさいで、口を開けろ」

爆発などで鼓膜が破れるのを防ぐ為の処置。
口と耳は繋がっており、口を開けることで鼓膜の片側だけの圧力が高くなるのを防ぐ。

効力射

目標に効力(損害)を与えることが期待できる射撃のこと。
砲撃の場合、通常まず地図やあらかじめ目標とした地域に対する測量データ、その場での砲隊鏡による測量、航空機、目標付近に配置した観測員などの報告を元に数発の試射を行う。
その結果に基づいて方位・仰角の修正を適宜行い、目標を捉えたと判断された時点で効力射(全力射撃)を開始する。
ドラマではダイスラーはまず森に対して直接照準で目算(大体の方位と距離を推定した)射撃を命じ、弾着を観測して仰角を変更(「下げ二つ」)、目標を捉えたと確認した時点で効力射を行わせている。