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西暦2025年
日本が島国であったことが非常にラッキーだったと思い知らされる日が近づいています。
紀元前3000もの太古の昔から人類は大きな川の流域で文明を発展させてきました。
飲料用水、農業用灌漑用水、に恵まれていました。5000年間、この豊かな水資源によって
人類の文明は発展を続け人口はついに70億人を超えてしまいます。
しかし、大きな川は国境をまたいで流れています。不幸にして仲の悪い国が共有している
川の水が減少した場合、どのような結果を招くかは容易に想像できます。
ヨルダン川はイスラエルとパレスチナが共有する水資源です。インダス川はインドと
パキスタンが共有しています。インダス川がなければパキスタンはただの砂漠です。
ヒマラヤ山脈の氷河は世界の人口の 1/3 に水を供給する巨大な水源地帯になっています。
インダス川、ガンジス川、メコン川、長江、などの世界の巨大河川はヒマラヤ山脈の
氷河を水資源に共有しています。
西暦1999年を境にしてこのヒマラヤ山脈の氷河の減少が加速度的に減少してきました。
理由は地球温暖化による気候変動です。
争いはすでに始まっています。これまでは水の配分を決める国同士は条約の策定に
協力的でしたが最近では非常に時間のかかるものとなり難航を重ねるようになってきました。
川上の国家が川下の国家を制するのは簡単です。巨大ダムを2つか3つ作れば川下の国家は
完全に干上がってしまい農業は壊滅状態、飲料水にも事欠く状況になり短期間に一面の
砂漠と化してしまいます。
すでにインドの人口増加は歯止めがかからない状況に陥っており2020年には中国と並び、
2021年には中国を追い越して世界一の人口を有する国家になります。
時を同じくして減少を続けていたインダス川の水量は半滅し、5000万人を越える避難民の発生。
インド政府は川下の人々を犠牲にして自国の水問題を解決するため巨大ダムの建設を決定。
これを川下のパキスタン政府が見逃すはずがありません。戦闘機によるミサイル攻撃でダムを爆破。
インドは報復攻撃を開始します。ここで問題になるのは両国は大量の核兵器を所有。
誰も仲裁しなければ、ここで全面核戦争へと突入します。
ヨルダン川のイスラエル。ナイル川のエジプト。ユーフラテス川にしても同様です。
アフリカや中近東の砂漠の拡大は急速化していて水不足はアジアの比ではありません。
イスラエルとパレスチナは世界を代表する仲の悪い国。
イスラエルが核兵器を所有しているのは確実です。
川下の国ほど強力な軍事兵器を所有する国家です。
この国境を越える水問題が一気に表面化するのが西暦2025年です。
世界各地で水をめぐっての戦争が開始されるのか、それとも人類の英知がそれを防ぐ
ことができるのかその決断を迫られる日が近づいています。
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最終更新:2011年11月14日 01:02
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