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「はろー」
 ミスタールーンは北ゴレンの地下に続く階段を下りていた。
 ここに奴らが……
 階段が終わり、ミスタールーンは目の前のドアを開けた。
 そこには、数十体のファントムがあった。あるはずだった。人間のように見えるが……
『アレが、ルーンズだよ。ミスタールーン』
 そうなのか……
「ここに来る客人も珍しいわ。オシラ、丁重にもてなしなさい」
 ミスタールーンはイスに座らせられた。
「初めまして。お嬢さん方。いや、驚きましたよ。本当の人間のような容姿。」
「皮を一枚はげば、私達もアームヘッドよ、客人。お父様が『人間になじめるように』と言って、私達をこういう風にしてくださった。見た目が人間ならば、調和も使いやすいわ。」
「へえ。随分とおしゃべりになるんですね、ウィアド様。」
「私は……おしゃべりが好きなのよ。」
 ミスタールーンとウィアドの前には紅茶が出された。
「へえ。良い香りですね。これは……ジョルジかな?」
「よくご存じね。」
 ミスタールーンはウィアドが紅茶を飲む仕草をまじまじと見つめた。
「なにかしら。そういえば、まだ名前も聞いていなかった。私はウィアド。」
「へえ、あっしはミスタールーンと名乗っています」
「ふん。ラグナロクも変な人間ばかりよこすわ。」
「へえ、私のご主人を知ってるんですかい」
「……まあ、腐れ縁ね。同じファントムと言うだけ。」
 ミスタールーンも紅茶を飲んだ。
「ご主人はあなた方の力を欲しています。」
「来ると思った。」
「へへ、お見通しでしたか。」
「昔も言われたわ。またヘブン侵略なの?昔、ウインドに邪魔されて以来。」
「シカアシ!」
 ミスタールーンがいきなり叫ぶので、ウィアドはびくっとした
「今、ウインドは封印中ですヘブンを侵略し、みにくい人間達に引導を!」
 ウィアドはカップを置いた。
「腕を上げたわね。ラグナロク。フレイヤに特訓してもらったの?」
「……調子に乗るなよ」
「あら、こわい。どうなるのかしら? 私達があなた方のために行動するとすれば、きっとあなたの邪魔をするでしょうね。あなたを助けたって、良いこと、無いもの」
「……貴様ら……今殺したって良いんだぞ?」
「できる?あなたに。」
 ウィアドはミスタールーンの目を見つめた。
 ヘヴンを遠く離れたところに、ラグナロクはいた。
 ラグナロクとウィアドは眼を合わせ、にらみ合った。
「……残念だこと。ラグナロク……あなたは……とても可哀想よ」
 ミスタールーンは飛び上がり、部屋から出た。
「ラグナロク、次合うときは、あなたが死ぬ時よ」
 ミスタールーンはウィアドを睨んだ
「望むところだ。」