インジェクションガン

最初に作られるアルバレストと一緒に生産ラインに乗ったヘビィボウガン。
最初は実験用のワンオフ機だったらしく高性能であったが、
虫の素材を使ってダウングレードされてからは
攻撃力の低い支援用のヘビィボウガンに生まれ変わった。
以下はそれに対する恨みつらみと、価値の再発見の軌跡^^;




今日はとくに思い入れのあの一挺を。
恨み辛み、哀れみ、懐古、決意……様々な思いが駆け巡る、ヘビィボウガンに
対する私の思いがたっくさんつまった一挺です。

銃とあれこれ―20―
 インジェクションガン ~薄倖の美女~

抜群のプロポーションを持つ彼女、中学時代はバレーの選手、
7色サーブと多彩な攻撃法、抜群のレシーブワークで「千彩」の異名をとる。
今は難病に罹りコートに立つことはおろか全力で走ることもできないため
昔のように活躍をすることはできないが、頭の切れ、繊細な手つき、
透き通るような美貌は昔以上の魅力をかもし出す……かもしれない。

と擬人化の方向は私と一致する人がいるのかどうかすら怪しい今回の作。

何から語りだせばいいでしょうか……
まずはドスの性能から。見まごう事なきヘビィ最低ランクの攻撃力、
144~204+24。
サポート銃のようです。装填速度:やや速い に 支援弾全種対応、
通常弾、散弾及び徹甲榴弾全種対応、貫通弾L1対応、属性弾は旧来3種対応。
弾のラインナップは悪くありません。で、装飾品用スロットなし。

何で「薄倖の病人」という扱いがされているかといえば
私の中のイメージは「Gのインジェクションガン」。
当時の攻撃力は204~264、位置的にはカホウと同じようなものだったのです。
想像してみてください、カホウの攻撃力とスピードで全ての支援弾が撃てる。
使うでしょ!?
その攻撃力が奪われてナンだか見る影もない感じになったうえに
店で売られてなんかいるから私は涙を流しました(色は想像にお任せ
Gのときは普通に使って最上位(G級)にも通用する反則銃だったのです。
確かにまあ、そのレベルから下位のレベルに合うよういくらか弱体化されるのは
仕方がないとは思われる。黒滅龍槍が、そうであるように。
でも見つかったのは最弱ヘビィボウガン、
それを使うくらいであれば、シールドの恩恵を考え合わせても
なおライトボウガンを使ったほうが利点はたくさん考えられる。
そんな銃になっていたから私はがっくり肩を落としました。
どんな銃にも負けない最高の銃として扱う自信があったのに。
いくらその強さに私が気づいていたとしても他の人の誰がアレに気づくか、
というほどに玄人好みの強さでしかなかったのに。
ざっくり攻撃力を削られてついぞサポート銃としてしか注目されない
位置をざっくり変えられてしまった。私が描いた理想からあの子は外れた。
そうしてヘビィの支援自体が変わりました。

あれは性能的に既にヘビィじゃなかったかもしれませんが。
アレがヘビィもライトもわかんないようにしてたのかもしれませんが。
ドス初期に受けたあの衝撃……愛銃を奪われた消えない傷なのです。
いやぁインジェクションガンはいい銃だよv とは私は絶対いいません。
アレは弱いです!!
騙されてはいけません。アレでの攻撃は、
基本的には火力を用いるものではないのですから。

「ごめん……私もう、走ることもできないの」

しかしもともと火力「も」強みだったそのほかの強みはそのまま残しています。
リロードが速いことと、充実した支援弾への対応――
主だった支援に必要な「弾」というと
距離が長くて装填数が多いので戦術選択を自由にする通常3
貫通効果と、音拘束の解除ほか小技を豊富に持つ貫通1、散弾1
音拘束効果をお店で手軽に実現する特効弾のエース徹甲榴弾
支援の代表、回復弾と麻痺弾
失った火力を取り戻すことまで可能にする戦略攻撃弾の毒弾
これに睡眠弾まで対応する万能支援銃。
やることは全て揃っています。ただ、力で押せない分だけこれらの弾で
一体何をするかを考えさえすれば。

豊富かつ繊細な防御支援術で味方の下支えになりつつ
固定攻撃によって火力も稼ぐ、じつにあっさりとさりげない戦い方が
可能な「薄倖の美女」は、「力」は失っても千彩の技は健在。

「軽く動くことはできるのよ」

私は今、「戦う」ために彼女をこの腕に抱えることは考えません。
私の中の彼女が力を失ったのを実感した日に、
倉庫の中にそっとしまって
そして、彼女よりももっと動きも遅くて防御支援策も大味な
パワフルレディスを使いこなす決意を胸に
錠を下ろして封印したのでした(検証には使ったり)。
今もやっぱり速い銃は好みに合わない、というより
インジェクションの「支援機能」を削ってそれ以外を満足させようとは
思わないというか
私の思う支援機能はバリエーションであって
そういう銃を持って私は戦いたいのだと……

何かもー理由のないこだわりだけが残ります。

私はインジェクションが好きだった。
そんなわがままたっぷりの今回のログ。


「あは、ゴメンネ。これ以上は……無理みたい」


(その次の日の記事)


昨日は……いや実際はメインイベントが今日だったわけですが。
メインイベントというのは「封印解除」。
昨日ミソクソに書いたインジェクションガン、書けば書くほど
言うほど弱くない気がして
みんながそれぞれの愛銃を取り出す中 私はあの半病人の美女にかかった
鎖を解いたのでした。

「ごめんね、インジェ……ちょっと、つき合って」
「いいの。どうぞ、使って」
「大丈夫」

実際には攻撃力228、装填やや速いというパラメータは私が新たな相棒に
選んだ紅碧の対弩と全く同じです。それでもパワーバレルをつけてやっと、
ですが……。ということは、ですよ。前転で移動できる距離であれば
ライトと同じ機動力を発揮できるヘビィのこと、別にそこまで
位置取りに関する機動力差は生じません
(っていうかいくら機動力があるからって言ってもライトとヘビィにそこまで
 デカイ差があるとはとても思えませんが)。
で、充実した支援性能を駆使すればライト同様に使えるボウガンなのです。
そういう使い方はあくまでヘビィのそれではないから
「アタッカーハーフ」の理念からは外れるのですが……ここまでやってきた
私の支援術、回復や状態異常、拘束解除といったそれぞれの小技に全部一挺で
対応してくれる実に柔らかな使用感の銃です。

もちろん攻撃力不足は否めません。いや、弱いです。
弱いけど……(笑)もう、私は「あなたは私の知ってるインジェじゃない」
だなんて言うつもりはありません。
クエに行って、やっぱり同じように使ってみて、千彩の技を操り 戦ってみて
私はヘビィでもライトでもやることは同じかもしれないと思ったし
私のスタイルにインジェはやっぱり間違いなくバッチリがっちり合ってるし
速ければ速いなり、遅ければ遅いなりに戦術を組み立てる力が
私にはあるじゃないかと思い直しました。
そこで、昔見たインジェをもう一度、仰ぎ見て私には満足感に溢れた笑み……
だから、繚乱のひと時を過ごした私に溢れた思いは。

「ありがとうインジェって感じv」
「そんな……私もう昔みたいには」
「さふぃの言う通り、インジェは強くないかもしれない けど、インジェの魅力は
 さふぃが一番知ってるはずでしょv」
「うん^^」

もともと、攻撃力は味方に大きく頼るサポータースタイル(師が師だけに)。
この一点は支援思想というか、方針やスタイルの違いみたいだけど
攻撃力はいくらか削っても味方に対するアクションは充実させたい。
そのために力は失ってもインジェクションガンはなんら遜色はありません。
え、それでいくんですか?
と言われることなんて都会じゃ先刻承知。
私の目の前でインジェを担ぐ妹に、あてつけか……と憎しみすら
感じたことも(苦笑)でも、インジェから目を背けてた私に彼女は
そっと教えてくれていたのかもしれないと思うと、ロザリーにも
感謝しないといけません。今では味方の戦力や戦闘傾向からすれば
インジェクションガンが最適な候補に挙がることだっておかしくない
と思っていますし
咲くような笑顔で「え、何か問題でも?」と聞き返せます(笑

後方にあって幅広い防御支援を展開する、師匠譲りのガッツリ支援スタイル。
ヘビィボウガンの攻撃力を活かして攻撃にも参加するアタッカーハーフ思想。
いったいどっちが大切なのか思い出させてくれて
いつか誓ったあの言葉を覚えててくれたようで
もっかい使ったあの明け方にインジェへの愛は一層深まって
インジェこそ私の魂だ、と叫びたくなります。

インジェ、やっぱりあなたの一番の相棒は私だよ。ぜったい。
私以上にあなたを使える人はいない

これから何を担ぐとしても、支援の理想はそこ。
見ててねインジェ(笑

※ ※ ※

病床で外を眺めるだけの彼女、その日はふとベッドから起き上がって散歩にでて
久しぶりに会った私を見て思わず駆け出した。見ていた看護婦のあわてる顔。
珍しく血色のいい顔で普段は見せない笑みを浮かべた。「元気だった?」
私の台詞を奪った彼女は、私の台詞の必要までなくしてしまった。
「やだなあ、私の方が元気もらっちゃう。」
どうやら、心配することもしばらくなさそうだった。北風が掃く一片の枯葉を、
新芽がじっと見つめている。

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擬人化 百科
最終更新:2010年11月16日 17:28
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