私立大日本政府


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私立大日本政府
 此事件を三百取締の県令に押し付けるには定めて大した無理もない様だ。ズツと以前片山潜藤田浪人鈴木楯夫等が私立大日本政府を設立して其看板を掲げた時には、擦つた揉んだの末道路取締規則違反に押し付けた。福田狂二の大日本帝国も其れで滅亡した。併し之れもよく規則を見ればチヤント余り不服の云へぬ様に出来て居つた。東京新聞が帝国言訳商会の広告や関ケ原大戦争の戦報を号外で出した時には詐欺取材でやられた。此詐欺には僕に異見かある。例のツマラヌ銀の記事だらうがと思ふて買ふたら、滑稽頤解く程の金の痛快皮肉文であつた時、何故詐欺取材が成立するか。
 松林弁護士の検事局は私立検事局に相違ないが僕の法務局は只の法務局であつた。司法省の法務局は到底剽窃たるを免れぬが、僕の法務局が元祖法務局であつたか否かは議論がある。或は台湾の法務局が元祖だとも又海軍の法務局が元祖だともいふ。
 上告専門所では大に頭脳を痛めた。僕の理想から云へば帝国上告院で。帝国上告院長山崎今朝彌の名に於て官報に、上告を望む向は相当の手続を経て至急願出べしとでも広告し、知らん顔をして居らふと思付いた時はソレコソ欣喜雀躍今だに手の舞ひ足の踊るを覚へたが、偖私かに考ふるに、コレでは事件一つだに来る虞れなしと思ひ、マヅ所長位で負けて仕舞ふた。折角の院長を辞して一代所長で通さねばならぬかと思へば、僕終生の恨事である。
<山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
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